四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

ミズイロオナガシジミの斑紋異常型

2017-06-06 09:05:00 | 相模原・県央
5月30日、公園の雑木林の歩道脇でミズイロオナガシジミを1頭見付けました。


ミズイロオナガシジミ 初見(5月30日)


5月31日、蝶友二人を近くの雑木林にご案内。当日がゼフ多種類のお出ましにまるのか不安でしたが、歩き始めてすぐにミズイロオナガ、それも異常型が現れ、びっくりさせられました。


斑紋異常個体 A 5月31日


同一個体

少し先にはやや程度は少ないもののまたもや斑紋異常個体が登場しました。


斑紋異常個体 B

この先どうなるのかと思いましたが、その後は正常個体。それでも少し歩けば見付かる状況が続き蝶友にも喜んでもらえ安堵しました。この雑木林では2014年6月2日には同じように10頭以上を次々見付け歓喜したものでしたが、2015年は6月1日に3頭の目撃に減り、2016年にはまったく発見できませんでした。

しかし、考えてみると毎年まとまって確認できるのは1日だけ。ミズイロオナガには特異日があるように見えます。羽化日が揃っているから羽化した日に下草や低木の葉上に静止しているところが次々に目に触れるのでしょうか。

2016年にまったく確認できなかったのは、その特異日に探索しなかったからの可能性があり、一喜一憂する必要はなかったのかもしれません。

ミズイロオナガはアカシジミやウラナミアカシジミのようにクリには集まってきません。特異日のあとどのような生活をしているのか、栄養摂取しているのかこの雑木林では伺い知ることができず、謎は深まるばかりです。

茎の先に止まる弱弱しい個体がいました。蝶友が手乗りさせてもすぐに落下します。翅を閉じるのも億劫という感じ。そのため表面の撮影ができました。構造色が緑色に現れていました。


羽化直後?の個体


翅表の構造色
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6 コメント

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Unknown (Makoqujila)
2017-06-06 23:11:56
こちらでは、ミズイロオナガシジミはなかなかまとまって見られないです。でも下草にいる羽化個体が見つけやすいのは同意です。異常型はなんとなく貴重感がありますね。うらやましいです。
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Makoqujilaさんへ (twoguitar)
2017-06-07 15:40:44
ミズイロには特異日があるらしいと感じるようになりました。それを逃すと散発的にしかみられない?
異常型は筋が黒くて太いので存在感がありますね。初めて見た貴重な経験でした。
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ゼフの季節になりましたね。私は朝夕に蝶々の撮影に (良さん)
2017-06-08 15:57:27
出かけませんので、ゼフの写真は、ほとんどありません(笑)
ミズイロオナガシジミも、一度も見たことがありません。
斑紋異常個体は、図鑑で見ると黒帯発達型のようですね。
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良さんへ (twoguitar)
2017-06-08 17:16:02
ミドリシジミやオオミドリシジミでは朝早くの観察が適していますが、アカシジミ、ウラナミアカシジミは日中でもクリの花に集まります。
ミズイロオナガシジミはいずれも10時~12時に観察しました。
黒帯発達型、確かにその通りですが、ネオアッテリア型と呼ばれる異常型としても扱われていますね。
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ミズイロオナガシジミを複数頭を (ヒメオオ)
2017-06-08 20:46:17
同時に観察したことは何度かあり
ますが、このように明確な異常型
は見たことがありません。
居るところにはまとまって居るも
のなのですね!
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ヒメオオさんへ (twoguitar)
2017-06-09 06:42:07
斑紋異常は初めてで、この場所でも見たことがなかったのですが、異常型の遺伝子がこの雑木林内でも引き継がれているわけですね。
来年も見つけたいと思います。
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