四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

アカボシゴマダラが我が家に飛来

2012-09-19 19:56:00 | 相模原・県央
昨年末、近くの緑道のエノキ小木にアカボシゴマダラの幼虫が育ち、やがて越冬し、終齢幼虫になるまでを観察しました。緑道沿いには、エノキの小木が点々とあり、あちこちに幼虫が育っていたようです。


自宅庭に飛来したアカボシゴマダラ(9月2日撮影)

9月2日、外出先から帰ると、自宅庭のエノキ小木近くのシダの上にアカボシゴマダラがいました。自宅で目撃したのは初めてです。


もう1頭のアカボシゴマダラ

植木の少し高い所にもう1頭が休止していました。こちらは大きいので雌だと思います。

今年の初夏に植木屋さんが見えた時に、蝶の食樹だからエノキ小木を切らないようお願いしたのですが、とうとう我が家にもアカボシゴマダラが来てしまいました。どうしてここにエノキがあるのを知ったのか、その能力には驚かされます。


アカボシゴマダラの幼虫

今朝、庭のエノキを見ると、アカボシゴマダラの幼虫が4頭もおり、エノキの葉のあちこちに食痕がありました。9月2日に飛来したアカボシゴマダラが産卵した卵が孵化し、成長しているとも考えられますが、4頭の大きさがまちまちなので、複数の親がここに来て少しずつ産卵していったのかもしれません。
数日前も自宅前でアカボシゴマダラの成虫を見ているので、そのような可能性も十分あると思います。

今関東で見られるアカボシゴマダラは、残念ながら中国産のものを誰かが持ち込んだ個体が起源で、1998年に藤沢市で初めて記録されて以降、神奈川県・東京都・千葉県・埼玉県などに広がり、近年、静岡県でも認められています。分布拡大の勢いは著しく、同じエノキを食樹とする在来種のゴマダラチョウが追いやられることも懸念されています。

我が家に来たアカボシゴマダラ成虫や幼虫を見るにつけ、今少し複雑な気持ちでいます。
コメント (2)    この記事についてブログを書く
« 雑木林のミドリヒョウモン | トップ | ヒカゲチョウの手乗り »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんばんは。 (KAZ)
2012-09-20 23:01:54
とうとう庭にもやって来ましたか。
中国ではかなりの普通種でどこにでもいる蝶らしいですよ。
中国ではゴマダラチョウと共存しているようですが、
今後どうなって行くかは未知数で心配ですね。
返信する
KAZさん (twoguitar)
2012-09-22 19:43:28
こんばんは。
5年くらい前のツマグロヒョウモンと同じように、この辺の住宅街にもやってくるようになりました。
中国の普通種が日本でも普通種に。一時期隆盛を誇り、やがてゴマダラチョウとの共存状態に落ちつくのでしょうか。
返信する

コメントを投稿

相模原・県央」カテゴリの最新記事