寒波の訪れる前にアサギマダラに会おうと、フジバカマの咲く秦野市「くずはの家」を訪れました。

くずはの家 10月26日
ここは、丹沢の麓を流れる葛葉川の近くにあり、広葉樹林を中心とした自然環境を子供たちに残していく、神奈川のナショナルトラスト緑地で、「くずはの広場」と呼ばれています。その中心にある「くずはの家」は自然の観察会や研修会を通じた自然保護活動を行っています。
くずはの家の職員に「アサギマダラを観に来ました」と挨拶をすると、フジバカマの咲いている場所を教えてくれたので、真っ先にそちらに向う。

フジバカマ
背の高い樹木に囲まれた一角に大きい株のフジバカマが咲いており、アサギマダラの雄が2頭あちらの花こちらの花と飛んでは止まり翅をきままに開閉していました。

アサギマダラは幼虫時代に食べた食草(ガガイモ科植物)に含まれるアルカロイドなどの有毒物質を体内に蓄えているので、鳥に襲われる心配がないためか動きはとても緩やかで、見ているだけで心が癒されます。


1頭は長旅のためか翅が破れていました。かなり長時間吸蜜したあと、ヒラヒラと舞い上がり、高い樹木を超える高度に達したら、翅を水平に開いたまま風に任せて葛葉川の下流方向へと滑空していきました。
アサギマダラの雄は、フジバカマの蜜に含まれる有毒のアルカロイドを体内に取り込んで代謝し、性フェロモンを産生することが知られています。それゆえ、フジバカマに飛来するのはアサギマダラの雄ということになるのでしょうか。今回出会ったのは2頭共雄でした。長い旅の途中で、どうやって上空からフジバカマを見つけるのか、視覚または嗅覚どちらで察知するのか、その能力には感心させられます。
フジバカマの所では他の蝶は見かけませんでした。
くずはの家の職員にアサギマダラに会えたことを告げると、23日、24日にもいたとのことでした。10月16日に同じ場所で観察したという投稿もあります。
葛葉川を渡ったところにある「ほたるの里」に行くと、黒褐色の大きい蝶が低いところをヒラヒラと舞い、草むらのどこかに止まったようでした。クロアゲハくらいの大きさですが、色がまったく違います。一旦諦めてくずはの家近くに戻ると、低木の庭で黒褐色の蝶が低い所を舞うのを見つけました。

クロコノマチョウで、翅を閉じて地面に止まっているところは実に見事に枯葉に似せており、その擬態のうまさには驚かされました。

クロコノマチョウに会うのは初めてです。1990年版の図鑑では、分布域が山梨県南部から静岡県以西となっていますが、2006年版の図鑑では本州の東北限は神奈川県、千葉県付近となっており、ナガサキアゲハと同様に温暖化によって分布を東に広げている蝶です。
気象データ(海老名、13時) 曇り 19℃
秦野市 「くずはの家」

くずはの家 10月26日
ここは、丹沢の麓を流れる葛葉川の近くにあり、広葉樹林を中心とした自然環境を子供たちに残していく、神奈川のナショナルトラスト緑地で、「くずはの広場」と呼ばれています。その中心にある「くずはの家」は自然の観察会や研修会を通じた自然保護活動を行っています。
くずはの家の職員に「アサギマダラを観に来ました」と挨拶をすると、フジバカマの咲いている場所を教えてくれたので、真っ先にそちらに向う。

フジバカマ
背の高い樹木に囲まれた一角に大きい株のフジバカマが咲いており、アサギマダラの雄が2頭あちらの花こちらの花と飛んでは止まり翅をきままに開閉していました。

アサギマダラは幼虫時代に食べた食草(ガガイモ科植物)に含まれるアルカロイドなどの有毒物質を体内に蓄えているので、鳥に襲われる心配がないためか動きはとても緩やかで、見ているだけで心が癒されます。


1頭は長旅のためか翅が破れていました。かなり長時間吸蜜したあと、ヒラヒラと舞い上がり、高い樹木を超える高度に達したら、翅を水平に開いたまま風に任せて葛葉川の下流方向へと滑空していきました。
アサギマダラの雄は、フジバカマの蜜に含まれる有毒のアルカロイドを体内に取り込んで代謝し、性フェロモンを産生することが知られています。それゆえ、フジバカマに飛来するのはアサギマダラの雄ということになるのでしょうか。今回出会ったのは2頭共雄でした。長い旅の途中で、どうやって上空からフジバカマを見つけるのか、視覚または嗅覚どちらで察知するのか、その能力には感心させられます。
フジバカマの所では他の蝶は見かけませんでした。
くずはの家の職員にアサギマダラに会えたことを告げると、23日、24日にもいたとのことでした。10月16日に同じ場所で観察したという投稿もあります。
葛葉川を渡ったところにある「ほたるの里」に行くと、黒褐色の大きい蝶が低いところをヒラヒラと舞い、草むらのどこかに止まったようでした。クロアゲハくらいの大きさですが、色がまったく違います。一旦諦めてくずはの家近くに戻ると、低木の庭で黒褐色の蝶が低い所を舞うのを見つけました。

クロコノマチョウで、翅を閉じて地面に止まっているところは実に見事に枯葉に似せており、その擬態のうまさには驚かされました。

クロコノマチョウに会うのは初めてです。1990年版の図鑑では、分布域が山梨県南部から静岡県以西となっていますが、2006年版の図鑑では本州の東北限は神奈川県、千葉県付近となっており、ナガサキアゲハと同様に温暖化によって分布を東に広げている蝶です。
気象データ(海老名、13時) 曇り 19℃
秦野市 「くずはの家」
昨日友人達と鮭の話をしていました。鮭が生まれた川に戻ってくるのは川には微妙な川の成分の違いがあるので、それを感知する能力があるので戻ってくるらしいと友人が教えてくれました。蝶もあの高い空からフジバカマを感知する能力があるのでしょうね。生き物の精密な感知能力というのは素晴らしいです。
と入れたつもりでした。
私が会ったのも♂が2頭でした。
急に寒くなったので、そろそろ南下しそうですね。
クロコノマチョウは、どこかで見たことがありますが、先日は、ほたるの里には、行っていないので、気がつきませんでした。
先週、鎌倉に出かけた時、晴れたら長谷寺に寄ろうと思っていたのですが、問い合わせるとフジバカマの花が余り咲いていなくて蝶も来ていないというので、寄りませんでした。
東慶寺にもフジバカマが咲いていたのですが、ツマグロヒョウモンがいただけでした。
長谷寺では、去年は、会えなかったのですが、一昨年まで3年続けてアサギマダラに会えたのです。
アオスジアゲハもいました。
東慶寺では、アサギマダラに会ったことはありません。
実は、今日も用があって鎌倉に出かけたのですが、
寒くて、セセリチョウを見かけただけでした。
鮭の場合は自分の生まれ故郷に戻るわけですが、アサギマダラは一代前の個体が生まれた南の島へ、本州生まれの子供が海を渡って帰るのですから、実に不思議です。
フジバカマをどうやって感知するのか、更に調べてみようと思います。
クロコノマチョウは、ホタルの里では見失いましたが、くずはの家近くの「どんぐり山」で見付けました。距離が離れているので別の個体だと思います。
長谷寺でも毎年のようにアサギマダラに会えるのですね。
来年は訪問しようかと思います。
フジバカマにツマグロヒョウモンもアオスジアゲハも来るのですか。毒に当たったりしないのですかね。
いうことなのでしょうね。
それだけ、人には済みにくくなってきているのかも知れません。
信州には来て欲しくないのですがもやがてやってくるのでしょうね。
アサギマダラは母の家に良く来ますが、来ると4,5日は居るようです。
毎年来るようですが、蝶は変わっても先祖と同じルートを取るのでしょうか。
南への旅はまだまだ続きますね。
アサギマダラ、まだ飛んでるんですね。
渡りをするアサギマダラは上昇気流に乗って、まるでグライダーのように飛びますよね。
八島ヶ原湿原にもアサギマダラがまだいました。キベリチョウも飛んでいて、初めて実物を見ることが出来て嬉しくなりました。
アサギマダラが何日も滞在してくれるなんて素晴らしいですね。
アサギマダラの飛行ルートは、そこまでの研究には至っていないと思います。現在は、マークを付けて離し、どこからどこまで飛行したという事実を積み上げているところですよね。
八島ヶ原湿原でキベリタテハに会えて良かったですね。