四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

川沿いを歩く

2014-11-09 20:50:00 | 南多摩
11月7日
郊外の街道沿いは午前中気温が低く、蝶影がありませんでしたが、道路脇の石垣に咲くヒメツルソバにはたくさんのニホンミツバチが集まっていました。まだ蜜集めを始めたばかりなのか、脚に花粉団子は着いていないようです。

※写真をクリックすれば拡大して見られます

ヒメツルソバとニホンミツバチ

今までマイフィールドにセイヨウミツバチの巣箱が置かれていたこともあり、セイヨウミツバチを見る機会が多かったのですが、久しぶりにニホンミツバチと出会ったような気がします。
一時期、収量の多いセイヨウミツバチの養蜂が盛んになり、ニホンミツバチが減って山間部でしか見られなくなったと言われていました。しかし近年、蜂蜜の輸入量が増え、国内でのセイヨウミツバチの養蜂が下火になったこと、天敵であるスズメバチの駆除が進んだことにより、特に都市部でニホンミツバチが復活しつつあるようです(ミツバチに関して一部書き換え加筆:11月11日記)。

※後翅の翅脈にH型の分岐が見えるでしょうか。ここを見ればニホンミツバチだと分かります。両者の翅脈による識別は→こちらをご参照ください

12時半頃パアッと晴れてきました。
いち早くヒメウラナミジャノメが日光浴を始めました。


ヒメウラナミジャノメ♀

飛び立って翅を閉じ、翅裏に日が当たっていないのでフラッシュ撮影したところ、翅を開き、飛び立ちました。写真では、翅を少し広げたところまでが写っています。中央に黒っぽく見えるのが閉じた翅の位置でしょう。
左翅が2枚写り、そのうち明るいのが閃光を浴びた左翅、その外側にブレて見えるのがシャッターの閉じるTimingまでの左翅外縁の動きだと思います。
右翅は少し難しいですが、中央に黒っぽく見える閉じた翅の右側に歪んで明るく移るのが閃光を浴びた時の翅、そのさらに左にぼやっとシャッターが閉じるまでの翅裏模様の動きが重なっているのだと思います。



土手にいくとたくさんの蝶たちが明るい草地斜面に。
キタテハ3頭がまず見え、モンシロチョウ、モンキチョウ、キチョウ、ヒメアカタテハ、ウラナミシジミ、ヤマトシジミ、ベニシジミが入り乱れてコセンダングサで吸蜜し、あるいは同種・異種同士で追飛をし、なかなか賑やかでした。ルリタテハが一瞬僕の周りを飛び姿を消す。


キタテハ♂

ウラナミシジミのオスは破損が目立ちましたが、メスが3頭おり、いずれも新鮮な個体でした。今まできれいなウラナミシジミを撮影出来ていなかったので、一挙に載せます。


ウラナミシジミ♀ #1


同上(翅裏)


ウラナミシジミ♀ #2


ウラナミシジミ♀ #3


同上(翅裏)

少し先に歩くと、民家の物干し竿に干しているデニム地の洗濯物に先ほど見掛けたものか、ルリタテハが止まっていました。青い色を好むのでしょうか。


ルリタテハ

そろそろ、晩秋の蝶たちの舞いも終わりに近づく頃。だんだん寂しくなりますね。
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