四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

ニラの花に集まる蝶たち

2012-09-22 16:47:00 | 西湘・箱根

イチモンジセセリ(9月9日、小田原にて)

秋口に一番多く見られるのがこのイチモンジセセリ。春からいることにはなっていますがめったに出会いません。8月から9月にかけて急に数が増えだし、住宅地の庭でも普通に見られるようになります。



ニラの咲き乱れる草地を通りかかると、15頭以上のイチモンジセセリがあちこち飛び回り、蜜を求めていました。


キアゲハ♀


キアゲハ♀(同一個体)

キアゲハも熱心に花から花へと飛び回わり、美しい姿を見せていました。

キアゲハの近縁種のアゲハチョウは住宅地で普通に見られますが、このキアゲハは、丘陵の谷戸や河川の流域など湿地で多く見かけます。都市公園の花壇や彼岸花にも飛来します。


ヒメアカタテハ

ヒメアカタテハも2頭、ニラの花に来ていました。
ヒメアカタテハも春先から見られる蝶ですが秋に多くなり、公園や畑のキバナコスモスなどに好んで集まります。
ヒメアカタテハは、チョウ類の中でもっとも広い分布を示し、ほとんど世界中で見られる汎世界種(cosmopolitan species)として知られます(日本産蝶類標準図鑑、白水隆著、保育社(2006))。

今日の合唱練習の帰りに、ピアニストのshokoさんが蝶の写真をみたいと言って下さったので、最近見られる蝶3種類を載せてみました。

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ヒカゲチョウの手乗り

2012-09-22 16:46:00 | 相模原公園・北公園
公園の坂道を上っていたら、ヒカゲチョウが右の植え込みから飛んで来て手すりに止まりました。


ヒカゲチョウ(9月18日、105mmマクロレンズ、フラッシュ撮影)

そこでカメラを構えて撮影。画面で確認すると、翅(ハネ)の上端付近が少し欠けていました。



どうせなら美しい姿をカメラに納めてあげようと、手懐けていると慣れてきました。そこで、一旦飛び立たってもらい(邪魔をしてしまいました・・・)、もう一度止まったところを撮影。反対側の翅には欠けたところがなく、試みは成功しました。



ヒカゲチョウは、人の汗を好むようなので指を差し出したところ、ジャンプして手首の辺りに着地しました。口吻(ストロー)を伸ばし汗を吸うので少しくすぐったい感じです。



飛び立つ素振りも見せないので、手をひねって何度目かにやっと横向きの手乗り姿を画面に収めました。歩いても飛び立たない。連れて帰るわけにも行かないので、そこでお別れする。

ヒカゲチョウ:平地~山地の雑木林に見られる。この辺では、多摩丘陵や自然公園・都市公園の雑木林のササ周辺、樹液の出るクヌギ周辺に多い。花には集まらず、樹液や獣糞で吸汁する。出現時期は、6~7月と9月。


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