


お恥ずかしながらこんな詩


木立の間を抜けてさえずる小鳥
日だまりの花つぼみ、遠くに往来の車
人は立たずみ、大木見上げ脊筋を伸ばす
春の温もりはこんな奥深い樹齢の中にも差し込むのか
遠い史跡を訪ねた足音だけが時の道標に刻まれる
人々の語らいがこの林を抜ける時
決して走ることも、叫ぶこともない鹿が動き出す
自然と動物と人間が調和して未来へと続く古都の春

東大寺大仏殿や正倉院、二月堂、春日大社など一歩一歩踏みしめながら散策してあらためて歴史の重みをかみしめました。学生時代はよく来たものですが、年月も経ち、あの当時の途切れた記憶の糸を手繰るのも無理なようです。


