哲学の科学

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オフィスの美しさについて(10)

2019-02-09 | yy66オフィスの美しさについて

かくしてオフィスはより洗練され、美しいほうへ進化していくでしょう。しかし何十年も続いた既存の大会社が生き残るよりも、外資やベンチャーの拡大急成長のほうが華々しく見える時代です。都心に密生する高層ビル群は、落雷で植生が交代する極相の原生林であるのかもしれません。
オフィスの美しさは、組織を守り市場シェアを守る。その目的で美しいオフィスは人材と資金を吸収する。大木ばかりの密林では、地面に日光が届かなくなって、幼木の育ちが悪くなっていないでしょうか?
グローバルな競争市場を勝ち抜いていく都心の美しいオフィス群は一つの極相なのか?いつまでも安定して持続できるのか?今この瞬間のワンシーンに過ぎないのか?もう少し時間を待たないと、先は見えそうにありませんね。待ち時間はそれほど長くはないでしょうけれど。■








(66 オフィスの美しさについて end)








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オフィスの美しさについて(9)

2019-02-01 | yy66オフィスの美しさについて

一匹狼のアントレプレナーが自宅のガレージから起業する、という伝説があります。アメリカの話ですが。グーグルもアマゾンも、二十年くらい前に、若い創業者がガレージに机を置いて最初のソフトウェアを手作りしたとのことです。
ガレージから初めて、武器を選び、仲間を選び、マーケットを選んで戦う相手を選ぶ。敵を殲滅するたびに資金が集まり、ノウハウも蓄積されて戦闘力レベルがあがる。ロールプレイングゲームのようです。自信ができたところで美しいオフィスに引っ越します。あとは時流に乗って急成長するだけです。
スーパー世界企業になったこれら元ガレージの、現在のオフィスは最先端のアートのような美しさです。世界中の会社がお手本にしようとしています。美しいオフィスだから成功するのか?成功したからオフィスが美しいのか?まあ、皆さん、後者だと思っていますね。
グーグルもアップルもフェイスブックもアマゾンも、オフィスが美しい。美しいオフィス風景はオーナーの美的感覚を表している。そういうセンスがいい会社ならばユーザーは好感を持つ。シェア寡占を許す。優秀な人材が集まる。投資家が勇んで資金を預ける。人々の心をつかむ技に長けています。フィードフォワードで指数関数的な成長曲線を描くでしょう。
逆に、会社が大きくなってもいつまでもガレージのような安普請のうす暗いオフィスに居続けている会社は社員の士気も上がらず、外から観察する顧客や投資家も目をそらす。結局は経費節減にもならず効率が落ちて成長が止まることになります。
であるから、社長の趣味で美しいオフィスにしているのではなくて、成長を続けるためにはそうせざるを得ないからオフィスは美しくなるわけです。
現代、市場競争はますます熾烈になっています。かつては非効率でも安泰であることで悪名高かった官庁など公的組織でも、民営化が進められています。数値目標で成果を評価される時代になり、予算定員を絞られるなど強い競争圧力にさらされています。

効率に優れ生産性の高いオフィスだけが生き残る。生産性をたかめる努力を怠ってはなりません。
寡占シェアの維持拡大のために組織は繰り返し再編成されます。オフィスの形態を変えるきっかけはすぐやってきます。
AIを導入すると単純事務は不要になるはずです。正社員を減らし派遣労働者に代える。組織を合併しオフィスをコンパクトにする。いや、スペーシャスな美しいインテリジェントオフィスに引っ越す。そうすれば、美しいオフィスを持つと同時に古い贅肉を落とせる。経常コストを減らし生産性が上がります。
リストラクチャリングは追い詰められて実行するものではなくて先手を打って行われる様になっています。システムは更改される。設備もIoTが埋め込まれ、クラウドに繋がれていきます。
オフィスの革新はいいが、更新メンテナンスにはコストがかかります。あまり頻繁に変化させるとロスが多い。テレビの買い替えくらいの頻度がよいか?社長交代のたびくらいがよいのか?
いずれにせよ、オフィス再編成の機会に美しさが減るようでは困る。コストの上限まで最先端技術を取り入れて、人に褒められるような美しさを目指すべきでしょう。









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オフィスの美しさについて(8)

2019-01-27 | yy66オフィスの美しさについて

階級性は厳格なほどよいのか?会社の所得に寄与するのか?そこには限界がある。厳格すぎれば社員の自立性、自発性を損なう。現代は民主思想がよしとされ、顕示的な階級性は忌避されます。しかし一方、階級性を顕示できなくなると、仕事の効率とセキュリティ、そしてオフィスの信頼性はオフィス内部に保持しにくくなります。その場合、それを外から担保するシステムが必要になってきます。
階級制は制度化された目に見えるものから、目に見えないものに移っていく傾向があります。オフィス内部の階級制が薄らいでいくと同時にオフィス間の階級制がそれに代わっていきます。
現代経済が回転するインフラストラクチャとして、オフィスの上にオフィスがあるというオフィス間の階層が重要です。これは通常、組織規程などの文書で明文化されていない暗黙の階級制ですが、契約書、政府の省令、通達など柔らかい文書に表されている社会的経済的な強者弱者関係によるいわゆるソフトな支配が作る階級制です。
所管官庁がトップに位置していて業界や銀行、地方官庁、地方組織を(ピラミッド状に)階級化しています。業界内部ではいわゆる系列が下請け孫請けの階級構造を作っていて各組織のオフィスはその階級を連ねるネットワークの結節点としての情報伝達を仕事としている、と見ることもできます。
このネットワークはオフィスの外側を覆っているので一見、目に見えませんが、オフィスワークの源泉であるということができます。ネットワークの結節点としての情報処理が各オフィスの資金調達、受注、予算獲得など栄養供給源であることはオフィス内部に周知されていてメンバーは全力でその仕事に注力しています。

入ってくる情報の意味と価値を即時に判断し、対応する。これらのネットワークを高速で流れる情報に駆動されてキビキビと働いているオフィスは高性能の機械のように一種の機能美にあふれていて美しい。
この観点からはオフィス間のネットワークがなす情報伝達ないし情報処理の正確さがオフィスの美しさを醸成しているといえますが、ここでもまた、必要以上に、情報のための情報を作り出すことでオフィスの美しさを維持したいという傾向が出てきます。
結局、美しいオフィスは、市場原理以上に、その美しさを維持し向上させたいという自己保存あるいは自己増殖の潜在的傾向を(集団的無意識として)持つことになるようです。

その組織にとって美しすぎるオフィスは、その組織の効率、生産性、あるいは競争力の強化にとって、プラスなのか、マイナスにならないか、という問題があります。あるいは社会、国家にとって、美しすぎるオフィスを持つ官庁や大企業は、それがマイナスに働く恐れがありはしないでしょうか?
グローバリゼーションにより国家間の経済競争は熾烈を極めています。敗者は立ち直れない。どうすれば先進国の位置を維持できるのか?
都心に集まる最先端の美しいオフィスの中にサバイバルの鍵があるのでしょうか?それとも伝統ある立派なオフィスに属していないアントレプレナーが市場の裂け目を突いて急成長するところに救いがあるのでしょうか?









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オフィスの美しさについて(7)

2019-01-19 | yy66オフィスの美しさについて

東京一極集中という。実際、都心部の密集した高層ビル群に大官庁大企業は入らなければなりません。集中はますます加速しています。批判も多いのになぜ極度な集中はやまないのか?経済原則でしょうか?
官庁や企業の組織はその各末端の間でも緊密な連絡連携が作られています。ニューロンネットワークが張り巡らされた脳神経系のようです。テレビ電話や定例会議の他にアドホックな非公式打ち合わせ、オフィスの角での立ち話が重要です。
そうしないと競争に遅れる。ネットワークからはじき出される、という恐怖は実務現場の人なら切実に感じています。疎外あるいは脱落の恐怖、というべきものでしょう。本当に経済合理的なのかどうか?合理的な理論よりも集団で感じる恐怖感情が行動を決めていきます。
結局、会社は都心ビル街に密集したがる。それが会社のステータスにもなります。社員のインセンティブにもなる、と考えられています。

美しいオフィスの住人であれば、そこにいるだけで幸せな気持ちになれる。口でそう言ってはいけませんがそう思っているでしょう。エリートの座を失いたくないと思うのは当然です。そういう場合、ふつう保守的になる。保身ですね。皆がそういう気分であるから会社は防衛的になる。
逆に、防衛に秀でたものだけが生き残る。機密情報が漏洩するようではだめです。防御は堅固であるほどよい、と思いこんでしまう。組織防衛論に異議は出ません。暗黙の集団的恐怖心がオフィスの規律を維持し、美しさに寄与している、という面もあります。

オフィスではしばしば、階級制が顕示されます。セキュリティなどを理由に入室制限、オートロック、職員(役員)専用食堂、専用エレベータ、ネクタイ着用、私服可など、役員との差別、ブルーカラーとの差別、外部一般人との差別、がセキュリティや接客などの必要以上に強調されます。インサイダーとアウトサイダーを峻別するこれらの内外差別も一種の緊張感を呼び、それもオフィスの美しさに寄与している、と言えるかもしれません。
階級性は一度成立してしまうと、なかなか崩れません。階級格差を維持するための所得格差、待遇格差、情報秘匿、モラル、言葉遣い、席次、儀礼動作などがかなり厳格に要求されます。オフィスでもそれらが暗黙裡に重要視されています。
階級が制度化される理由は、それが仕事の効率とセキュリティを高め、会社の信頼性を高め、高所得に寄与するからでしょう。しかしこれもうまくいけばいくほど、手段と目的が錯綜としてきます。仕事のために階級があるのか?階級があるから仕事をするのか?オフィスの美しさはこの厳格な階級制の働きが支えているという面もあります。









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オフィスの美しさについて(6)

2019-01-13 | yy66オフィスの美しさについて


このような、いわゆるオフィス生活とその準備としての学校生活、は、今から四千年くらい前のメソポタミアの王宮付属学校ですでに始まっていました。その当時の生徒の生活を描写したシュメール語楔形文字文書が発掘されています。
「ぼくは教室に入って座り、そしてぼくの先生はぼくの粘土板を読みました。先生は『間違っている』と言いました。そして先生はぼくを鞭でたたきました。ぼくの先生は『君の文字は下手だ』と言いました。そして先生はぼくを鞭でたたきました」(紀元前二千年頃 作者不明『学校時代』)
この少年は、当時のエリートである王宮の書記として就職したいので学校に通っていたのでしょう。首尾よく書記になれれば、毎日座って(粘土板の)文書を読み(粘土板に)文書を書き、安定した俸給をもらえます。座って文字を読み書きしているだけで、安定した収入が得られるという素晴らしい職業です。当時のエリート、ホワイトカラーです。その仕事場がオフィスです。
オフィスでなされる仕事は、まず文書処理です。昔はペーパーワークと言った。今はパソコンワークですね。
顧客や銀行や官庁や税務署など外部機関への報告書、申請書。それらよりずっと膨大な社内の上級者、上級オフィスへの報告書。企画書、予算書、契約書の作成。生産現場や消費現場で作業する一般のワーカーを管理誘導するための社内伝票。パソコンを叩いてそれらの書類を作る。サーバーにアップロード。あるいは紙コピー配布作業、です。
実は文書処理よりも大事なことは、ヒューマンコンタクト。つまり、いろいろな人と顔を合わせてスムーズな会話をすること。依頼、交渉、確認。大小の打ち合わせ、根回し。会議での発言、プレゼンテーション、レクチャーです。
オフィスでの仕事は、筋肉を激しく使うことなく、頭脳を使って読み書き計算をする労働です。頭脳労働あるいは精神労働とも呼ばれます。
服も汚さないので美しさを優先した白シャツにネクタイが使われます。現代のオフィスではカジュアルが好まれる傾向にあってスポーツ着や部屋着などがオフィスで着用されるケースもありますが、そこにも実は隠れたスタイルのしばりがある。かなり固い暗黙の規律が守られているようです。プライベートのときのようなラクラクな格好をしてはならない。少しは緊張感を演出しなければならない、ということのようです。  

オフィスは防災、セキュリティや清潔管理、静謐保全、その他の理由で建物としての物理的閉鎖性が高くなっています。エントランスにはリセプショニストとガードマンが常駐してIDカードをチェックする。あるいは最近はICカードで自動ゲートを通過しなければ入場できません。
その隔離された静謐な空間に同質のホワイトカラーだけがいる。会社員の聖域、という感じになりやすいでしょう。
聖域といえば神社仏閣のようなものです。鎌倉円覚寺の舎利殿など臨済宗の禅道場なので一般人は入れません。禅修行僧の聖域です。宗教的エリートのサンクチュアリです。国宝です。実に美しい。清潔、静謐、閉鎖的、伝統的、儀礼的。オフィスもこの精神を継いでいます。最も大事な行為をしている場所なので真面目に美しく、荘重に維持する。場の雰囲気への尊敬尊重というものがありますね。
神社仏閣の建物が壮大壮麗なようにオフィスのビルも重厚な高層ビルなどがよいことになります。京都のように壮大な神社仏閣が軒を接するように密集すると相乗効果で最高の美を発揮します。現代では東京都心ビル街です。









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オフィスの美しさについて(5)

2019-01-05 | yy66オフィスの美しさについて


オフィスワーカーにとってオフィスは美しすぎるということはない。つまり美しいオフィスであれば、それだけそこに所属したいという意欲が高まるだけです。
一方、オフィスの生産物である財やサービスのエンドユーザーにとっては、美しすぎるオフィスは高価格や低品質につながり、結局は市場で淘汰されて消えて行くでしょう。
そうであれば、オフィスが美しすぎることを部外者の私たちが心配する必要はない。多分、市場が必要とするぶんだけオフィスは美しいのでしょう。アダム・スミスが理想としたような自由経済市場であれば。

さて、オフィスワーカーを目指す若者は、まず入学試験に合格して大学に入り、学歴を確保して卒業する。すぐにも就職試験に合格して会社に就職する、というハードルを乗り越えなければなりません。
突破しなければならない試験は、面接の他におもに筆記試験で、机に向かって椅子に座り鉛筆を使って答案を書くという作業です。
首尾よく就職できると、美しいオフィスでの生活が始まります。毎朝美しいビルのエントランスを通過し、清潔な机に向かって座り、書類やパソコンを見て文字を打ち込む。何か学校での勉強に似ている。このような生活はまさに学校で何年もの間、毎日してきた勉学生活とおなじ形です。








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オフィスの美しさについて(4)

2018-12-29 | yy66オフィスの美しさについて


交通が便利で地名にもブランドのある美しいロケーション(つまり地価が高い土地)にオフィスを持ちたい、という社長の思い。美しいオフィスで働きたいという社員の思い。それはだれもそうは言わない。そう言ってはいけないと思っています。経済原則だけを考えるべきです、ビジネスマンである限りは。
しかし、実際、有名企業のオフィスは非常に美しい。都心的景観も、施設も設備も、人々の服装も、立ち居ふるまいも、言葉づかいも。
ガードレールがはげているような郊外の街角とは違う。都心のオフィスの内部は清潔で美しい。必要以上に美しい。無駄に美しいのではないでしょうか?
経済学的観点からみれば、オフィスはそのコストに比して所得が最大になるように美しいはずです。無駄に美しいオフィスは、コストに比して所得が小さくなってしまうでしょう。
オフィスが美しければ、そこを仕事場としている人たちの仕事の効率が上がり、意欲が上がり、また自尊心が高まります。能力の限りをつくして成果を出してくれるはずだ、と思われます。顧客の信頼度もあがる。同業者や銀行や株主の評価も高めに維持できます。
そうであるから、オフィスのビルは壮麗であり、床はクリーンであり、デスクのほこりは払われ、空調や照明はきちんとしている。レイアウトは美しく、窓からの眺望は気持ちよくなければなりません。しかし一流企業のオフィスは、美しすぎるようなところが多々ありますね。







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オフィスの美しさについて(3)

2018-12-22 | yy66オフィスの美しさについて


まあしかし、所得を生み出さなければ仕事とはいえませんね。だれかがお金を払ってくれなければ、オフィスに集まってパソコンを打っていても意味ない。学校ではないのだから。
オフィスは、しかしながら、ちょっと学校に似ている。学校でも机と椅子がある。かなり長い時間そこに座っていなければなりません。近頃の学校は、机の配置もいわゆる黒板のほうを向いた学校式ばかりでなく、アイランド形式にグループごとに座って班長が仕切ったりしています。
学校では、もちろん、学力や社会性を身につけることが目的となっています。しかしここでも、オフィスの場合に似ていて、毎日定時に決まった部屋(教室)に集まって決まった席につくことがとても重要だとされているようです。そこでは制服を着る。
制服なしの学校も多いですが、もともとは制服を着ていたのが廃止したところが多い。制服なしの場合、服装はまったく自由かというと、色の規制であるとか、スカートの長さであるとか、逆に非常に厳しい場合がよくあります。つまりオフィスと同じように服装でも同一性や規律を重んじる習慣があります。
オフィスは学校と違って、所得を生み出してそのコストを賄っている。いや逆に、所得を生み出すことを目的としてコストがかかるオフィスが維持されている、というべきです。社員も社長もその目的を共有しています。
しかしどこか、所得目的ばかりでなく、規律のある美しいオフィスを維持したいというひそかな思いがある。社員も社長もその思いを共有しています。






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オフィスの美しさについて(2)

2018-12-15 | yy66オフィスの美しさについて


アメリカのIT企業などではジーンズ・スニーカーになってきているようですが、半パンツにサンダル、はないようです。つまり結局は、どこかに線引があって、その線を超えてはならない、という緊張感が必要、ということでしょう。
きゅうくつでも規律はまもらなければならない。それはなぜか?
仕事だからでしょう。オフィスは仕事の場だからです。
仕事で忙しい、とか、仕事がなくて困る、とかいうときの仕事です。仕事で収入を得て生計を立てる、家族を養う。経済学的には、仕事は所得を得ること、ということになりますが、もう少し重要な意味合いがありそうです。
なぜ毎日定時にオフィスに集まって仕事をするのか?売り上げを得るため、つまり財やサービスを作るためだけなら、不定時でもよい場合も多い。集まらなくてもよい場合も多い。それでも仕事をする人々は定時にオフィスに集まります。
なぜか?逆にいえば、毎日定時に机と椅子のある特定の場所に集まることが、財やサービスを作ることよりも重要なのではないか?
財やサービスを作ることが仕事なのか?毎日定時にオフィスに集まることが実は仕事の本質なのではないのか?
机に向かって何か書類を書くことが仕事なのか?パソコンを打つことが仕事なのか?会議室に集まって議論することが仕事なのか?オフィスを使うことが仕事というべきなのか?






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オフィスの美しさについて(1)

2018-12-08 | yy66オフィスの美しさについて

(66 オフィスの美しさについて begin)





66 オフィスの美しさについて

拙稿本章で考えてみたいことは、オフィスの美しさです。オフィスは、ふつう、掃除が行き届いていて清潔です。廊下にゴミがおちていることはまずありえません。
デスクのほこりはふきとられています。そうでなくてはきちんとした仕事はできません。毎朝、掃除の人がデスクのほこりを拭いてくれています。自分で拭かなければならないオフィスも実は多い。とにかく机がほこりだらけでよいはずはありません。
オフィスは事務を執るところです。ホワイトカラーが仕事をする場所です。ラテン語のopus仕事facereする、という語源を持っています。ふつうデスクと椅子と書類棚がある。デスクの上に、昔はペンとインクツボがあった。今はパソコンとその電源。壁際にコピー機。今はプリンターですがEメールやクラウドが紙を駆逐するということなので、そのうち、なくなりそうですね。
インターネット、クラウドシステム、スカイプその他モバイル通信とリアルタイム動画通信が便利になって、いまやオフィスに常時在席する必要はないはずですが、ふつう名刺に刷った勤務場所に実際いますね。
日本式オープンオフィス、つまり顔を見せ合うアイランドデスクレイアウト。明日はなくなるといわれながらなくなりません。パーティション、パーソナルブースとうまく兼用あるいは折衷的に使われているようです。

オフィスは掃除が行き届いているばかりでなく。そこで働く社員の服装が実にきちんとしている。
昔は、男はスーツでネクタイ、女子は制服でした。少し前までは女性のキャリアはほとんどいませんでしたが、彼女たちは、多分私服のスーツだったでしょう。
オフィスでの服装は、ごく最近までスーツにネクタイ。現代はカジュアル、クールビズ、に移りつつあるようですが、求められているものは節度と規律であることは変わりありません。






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