(100 ハードボイルドな生活 begin)
100 ハードボイルドな生活
フランス映画「レオン」(1994年 リュック・ベッソン監督 ジャン・レノ主演)の主人公レオンは殺し屋。マンションで一人暮らし。毎日牛乳パックを買ってきて栄養補給をしています。部屋にあるものは鉢植え一個。水をやっています。あと、こまめに銃器の手入れをする。
ハードボイルドな生活が美しい、と思わせます。
ハードボイルドとは、かたゆで卵のこと。ニヒルで冷酷。欲もなく不安もなく淡々と仕事をこなす。孤独な殺し屋とか、ピカレスク小説の主人公になります。
かたゆで卵の作り方。
ポットに卵を入れる。冷水、数インチ。高温加熱。沸騰と同時に蓋をして消火、10分放置。冷水で冷却。水を捨てて殻をむく。
ポーランドでのイースター卵のレシピです。ポーランド人は無類のゆで卵好きという噂がありますが、インターネットで検索しても真偽は分かりません。
ポーランドには行ったことがありませんが、最近の軍事情勢への対応か、軍備を増強しているようです。GDPの4%を目指す、というからロシアと地続きの不安はすさまじいものなのでしょう。
戦国時代にはポーランドは軍事大国で、ウクライナからロシアに領土を広げていました。貴族からなるフサリア騎兵軍団(有翼衝撃重騎兵)の画像を見ると、世界一派手な兵士という印象です。
背中に大きな羽飾りを背負い、騎乗全身甲冑姿で長槍に紅白のヒラヒラ吹き流しをつけて敵を威嚇していたらしい。鉄砲の脅威を無視する。織田信長とは逆の戦法です。数メートルの長槍で武装した重装騎兵の密集突撃で東ヨーロッパを席捲していました。日本の戦国武将の甲冑も派手ですが、それ以上です。
ハードボイルドな殺し屋は、やはりダンディをめざしているらしいですが、派手なポーランド騎兵とは逆で、黒ずくめとか、あるいはまったくの平服に武器を隠し持つ。日本の忍者とか中東のアサシンの後継者かもしれません。
職業上、目立たない必要があるが、もともと目立ちたがらない禁欲的な生活を好むものがそれをしているのでしょう。
市井に潜む禁欲的生活の殺し屋、とは、時代劇の下級武士、必殺仕掛人(1972年、池波正太郎原作)、とかでしょうか?
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