ぼんくら放浪記

Blogを綴ることによって、自分のぼんくらさを自己点検しています。

環境美化のため

2011-05-30 05:00:00 | 大阪にて
先週水曜日25日の朝に会社の周りの道路の清掃を行うボランティア活動を行うので、協力される方は8時15分に南門に集合してくださいと、前の週から周知がありました。

私達の始業時間は9時なので、それ以前に会社の命令で労働をすれば時間外労働に当るわけですが、ボランティアと言っている以上、時間外手当は支払われないのでしょう。

私達労働者は会社に対して賃労働契約を結んでいます。月給制ですが、週40時間労働、それを越えれば1時間当たりいくらという割り増し賃金も支払われる契約です。

             

その日の朝8時20分ごろの職場内、みんな出払っています。もちろん休憩室でTVを観ている人もいるし、コーヒー飲みながら雑談していた人もいるでしょう。でも普段そんなに早くから来ない人もいたのに、残っているのは写真中央で背中を向けて座ってる人と写真を撮ってる私だけ。

             

仕事する部屋にもいなくて、休憩室にもいないとなれば、どれ位の人数でボランティアをしているのか気になるので、外を見てきました。裏から出てみただけなので、意外と掃除をしている人の姿は見えません。

参加した人達に対して「ゴマすりや」という人もいますが、私はそれでは済まないと思う。

会社と私達はあくまで賃労働の契約を為している関係であるのみです。会社が周囲の道路まできれいにしようと思うのだったら、雇っている清掃員に指示するなり、時間内にみんなで掃除をすればいいのだと思う。時間内に出来ないのであれば時間外賃金を払ってでも掃除をすればいいのです。

まぁ周囲の道路をきれいにするという内容の労働をするような契約はしていないのですけどね。だから会社はボランティアなる言葉を使うのでしょうが、これって参加する人と参加しない人を篩いにかけてる・・・会社の言うことを素直に聞く人間か、そうでない人間かを見極めようとする、汚らしく姑息な意図が見え透いています。

             

会社としてはそういった“人を差別するような行為”も必要なのかも知れませんが、実にくだらん事をするものだと労働者である私は思うわけです。周辺の道路をきれいにするという行為自体は決して悪いものではありませんが、労働者の魂を売って会社に媚びようとするのは良くありません。ボランティア自体、他人から言われてするものではないでしょう。

             

何も会社に媚を売ってるなどとは思ってないという人もおられるでしょうが、会社が本当に環境美化を叫ぶのだったら、そして「俺は媚など売ってへん、街をきれいにしたいだけや」と豪語するなら、横に流れている堀まで降りて投げ捨てられたゴミも拾わなければならないし、毎週毎週清掃を続ければいいのです。君たち、言われた時間内・範囲しかやってないでしょ。

今や環境汚染の最大の課題である放射能汚染に対しても何らかの方策を考えているのかとも問いたい。数兆円の規模で貯め込んでいる内部留保の何分の一でも震災復興に拠出したのか、原発なんてもうこりごり、電力を原発に頼るのは止めて自然の力に頼った発電をしよう、会社の全ての屋上に太陽光発電の装置を取り付けようというようなことも考えてもらいたいものです。

いずれにせよ、このような『ボランティア』なるものに参加した人が少なかったということは、今いる職場の仲間たちの人格を物語っていると思っています。

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