ぼんくら放浪記

Blogを綴ることによって、自分のぼんくらさを自己点検しています。

田子駅

2013-03-14 05:00:00 | 田舎

田原の海霧を撮り終えた後、一旦家へ帰って朝食を済ませようと帰途に就きましたが、窓の氷は未だ溶けていなくて、陽は登っているものの今度は西へ向かって走るわけですから、太陽は背になり氷を溶かしてくれる期待も出来ません。前が見難いのを我慢しながら帰ったのでした。

エサも溶けてないし、1回きりの釣行で竿などを洗うのも面倒くさいので、この日は和深にあった大辺路の地図の残り部分、安指川から田子駅を経て平見下まで歩いてみようと考え、愚車の窓の氷が太陽の熱で溶かされるのを待って出かけました。

             

先ずは安指漁港の手前の田子駅の標識を右折、道なりに進むと駅はすぐに見つかります。駅構内には『紀伊山地の霊場と参詣道』というラベルの付いたベンチがドーンを置かれています。紀勢線のどこの駅にもこの手のベンチが目につきますが、紀伊姫駅にはあったかな?ベンチがあるにはありますが、このラベルが貼られていたかどうか思い出せません。

それにこの駅にはトイレが有りますが、紀伊姫駅にはトイレさえ無いのです。紀伊姫駅は当局からエライ差別を受けて造られた駅だと感じます。

             

この駅も姫の駅と同様、電車の行き違いが行われるようには出来ていません。串本町内ではこの2つの駅だけが単線のままなのですと言いたいところが、紀伊田原駅には行ったことがありません。最近では紀伊富田紀三井寺まで各停の電車で行って来ましたが、物事を考えるようになってからは、古座駅以遠の東の方へは電車で行ったことは無かったと思います。

丁度串本方面から各駅停車の電車がやってきました。

             

こちらは田辺方面側、次の駅は和深駅です。

この駅の周りの地名は赤瀬と言います。何故田子などと名付けたのか、田子はもっと東の方、平見下のバス停手前辺りがその区域です。

田子と言えば万葉集の“田子の浦ゆ うち出でてみれば真白にそ 富士の高嶺に 雪は降りける”或いは古今集の“田子の浦に うち出でてみれば 白妙の 富士の高嶺に 雪は降りつつ”という山部赤人の詩をすぐに思い出します。駅名を赤瀬にせず、田子としたのはそういった有名な詩を意識してのことだったのでしょうか。それともこの駅に連なる駅が田並・有田と田が付く名前であり、3個並べたほうが面白いと思ったからなのでしょうか。

そもそも詩に読まれた田子は富士山の近く静岡県が本家のはず、静岡県に田子駅があるのかどうか知りませんが、何故『紀伊田子駅』と静岡の田子と一線を画すような名前を付けなかったのかを不思議に思っているのです。

和歌山県の統計によれば2010年ではこの駅を乗降する人数は1日にたった5人だそうです。因みに紀伊姫駅は僅か4人だとか、私も時々乗り降りするけど数に入ってないのでしょう。

             

駅に纏わる薀蓄はそれ位にして、大辺路を探さなければなりません。駅近くに車を停めたので、前回打ち切った安指川までは歩いて戻らねばなりません。田子駅に車を置いたのは、車を停め易いから、安指川近辺に停めて平見下まで歩くのと、田子駅に停めて安指川まで歩き、戻って平見下まで行って戻ってきても距離は変わりません。中心地点に車を停めておいた方が何となく安心でしょ。

まずは42号線を安指方面に歩きます。でも歩道が無いので自分も怖いし、運転手も人が歩いていると鬱陶しいだろうと思うのです。

             

なので途中に線路を横切る道があったので、そちらを選択しました。踏切の無い線路を横切るって、さっき電車が通ったばかりなので電車は来ないと思っても、結構ワクワクするものです。

             

線路を横切って山側に付いている階段を登りました。登り切ったら車一車線分の道があったので右折して西の方へ歩いていきました。

             

途中『大辺路』の案内板があったので、正解だと思いどんどん進みます。地図では墓場を突っ切るように描かれていたのを覚えていました。そして墓場はあったのですが、パッと見て突っ切るような道は見当たらず、お参りしている人が二人居たので、あちこちと探すわけにはいかないし(何しろ墓場です)、その先へと進む道が見つかりませんでした。

             

仕方なく戻ってくると、大辺路の案内板が坂道を降りるように示してくれています。やはり案内板は有難いですね。

             

ところが坂道を降りると田子駅に戻ってきてしまいました。この間僅か30分足らず、如何にも収穫の無い大辺路探訪になってしまったものです。

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2 コメント

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恐縮です (ぼんくら)
2013-03-14 20:58:40
でもベトナムは国家としては、もう北も南も有りませんので、北ヴェトナムと言われてもピンときません。きっとベトナムの北部のことを指しているのでしょうね。

「こんなに素晴らしくなかった」と言われたら、来年もくそ寒いのに、いや寒いと言うより眠いのですが、ベストポジションで写真を撮りに行かなければならないような気持ちにさされてしまいます。どうかご容赦を・・・
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Unknown (ねこ)
2013-03-14 10:20:48
ぼんくらさん、

私の友人が、田原の海霧を宝物としてキープしておくと
言っていました、とても喜んでおりました。

その友人が曰く、北ヴェトナムのハロングベイで同じ様な光景をみたがこんなにすばらしくはなかったと言われていました。
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