帰省した週末から封が切られた『少年H』、孫が来ていたので新宮でやっておれば観に連れて行きたいと思っていたのですが、和歌山県下で上映されていたのは和歌山市のみ、いくらなんでもたかだか2時間程度の映画を観に、往復6時間もかけて観に行くほど呑気ではありません。新宮までなら1時間もかからないでしょうから、気軽に行けたのですがね。
大阪に戻ってからというもの、一日中降ってるというわけでもありませんが、毎日雨に降られています。その週の全ての記事を仕上げた月曜日、観に行こうと思っていた『少年H』でも観に行くかと思ってネットで上映館と時間を検索、難波の東宝シネマズ、翌日9時40分からの分を「これなら『あまちゃん』を見てからでも十分大丈夫」と予約したのでした。
東宝シネマズがあるのは高島屋の向かいのビル、『OIOI』と書いて何故マルイと読むのか、訳が解りません。普通に読めば「オイオイ」でしょ、きっとこのような読み方は、日本文化として定着はしないでしょう、こんなことを考えた輩に内心腹が立っています。
最寄りの地下鉄の駅に着いたのが9時20分、こんなことで間に合うのかと少しは心配しつつ、難波駅を降りたのが9時半を少し回っていました。OIOIビルの地下から上がれると思っていたら、未だ開店前、1階まで上り、そこからエレベーターに乗るので、時間がかかるなぁと思っていました。8階のホールでチケットを取り出し、飲み物やポップコーンを買ってるヒマも無く(意思もありませんが)、正面の『CINEMAZ』と書かれた入り口で部屋を教えて貰って入場です。
8階から未だ2階分エスカレーターを使って上がらなければなりません。本館セレクトのホールに着いたら、もうコマーシャルが始まっていました。
確か去年の9月にも東宝シネマズへ『踊る大捜査線』を観に来たことがありました。考えてみるとあの時にも小栗旬が出てたけど、今回も小栗君は出ているようで、全く意識していませんが、気が付けばオグリ君の出ている映画ばかり観ていることになります。この映画ではうどんの配達をしながら自転車で♪風の中の羽のように♪と歌い、肇少年に藤原義江のレコードを聴かせるうどん屋の兄ちゃん役です。そのレコードに赤いラベルが貼られてあり、「赤盤といって上等なんだ」と教えるのですが、「ほんならこれから『赤盤の兄ちゃん』と呼ぶわ」と言った途端狼狽える左翼の役、ストーリーの半分も行かないうちに特高警察に捕まり、以降戦争が終わっても出演してはいませんでした。
舞台はJRの鷹取駅が出てきたり、長楽というような屋号があったり、「駒ヶ林には逃げられない」と叫んでいたことから、神戸市の長田区と須磨区の境辺り(私も仕事で通ったことがあるかも知れない)、一家は敬虔なキリスト教信者、と言っても父親は少しは離れたところから宗教というものを見ているようでしたが、戦争や軍隊というものの悲惨さや残虐性を描こうとしているのは分かるのですが、どうもストーリーの展開にイライラしてしまいます。それは物を言いたくても言えないからなのかも知れませんが、分かっていてもストーリーはもう一つハッキリしないのです。
戦争に対する憎悪という点では今夏読んだ『小さな抵抗』と同じテーマです。奇しくも同じキリスト教徒、渡部氏は無教会派というようなキリスト教だと言います。どちらも反戦と言うよりは非戦という思想をなしていて、国家の政策である戦争には反対はしないが、殺戮には参加しないという私からすれば曖昧な、当時の一般国民からすれば胡散臭く、どちらも非国民的な思想であったことに変わりありません。
安倍首相や橋下大阪市長はこのような残虐な歴史に封印をし、戦争の目指した理想が如何に尊く・美しいものであったかということを甦らそうと(またまた国民を欺こうと)躍起になっていますが、中国々民の捕虜を訓練と称して銃剣で突殺させ、スパイと決めつけた女性をリンチ殺害するところを見学させ、その思想性の為に突殺を拒否した者には同胞でありながらリンチを加えた事実が短歌として残っていたのです。
私とて戦争世代ではありませんが、前の戦争を体験した人は徐々に少なくなってきています。勿論、戦争を体験した人が全て“二度と戦争を起こしてはならない”とは思っていないのは事実しょうが、いずれの立場の人であってもその経験を後世に語り継いで行ってほしいものです。
少年Hの中身より小栗君の役のことばかり書いてしまったのは貴女へのサービスです。
反戦映画としては(映画じゃないけど)夏休みに入るころに放送していた『二十四の瞳』の方が良かった、分かり易かったと思っています。
昨日は京セラドームに巽投手を観に行って来ました。まずまずだったけど、負けてしまいました。今週水曜日に甲子園に行きます。鉄板焼き鳥丼でも食べて来ましょうかね。
そうでしょぅ、読みながらこれは私へのサービスだとわかりましたよ(笑)
いま、大阪なんですね。先週「ぼんくらさんの船はどれかな」と港側の道を走っていたら、遠くの突堤に愚車なる車と、オレンジ色のTシャツに紺色の短パン姿の男性がしきりに私の車を見ている(ように見えた)ので「ぼんくらさんかぁ?」と思ったのですが、買い物をしに今度はAコープの駐車場から港を見たら、なんとその辺にはTシャツ短パンで、愚車と同じ形の車とぼんくらさんに似た海の男ばかりで、思わず笑っちゃいました。
ぜひみどりタオルのおねーさん達から、買ってあげてね≪鉄板焼鳥丼≫!!
タイガースの鳥谷選手、TORITANIと書くけど、TORATANIと一文字違いならタイガースにばっちりやななどと思って観てました。