ぼんくら放浪記

Blogを綴ることによって、自分のぼんくらさを自己点検しています。

古座街道 Ⅱ

2014-05-20 05:00:00 | 田舎

三体仏から5分ほどで町界の三叉路に差しかかります。峠に近いのか青空も見えてきて、晴れやかな感じです。町界とはすさみ町と古座川町の境界のこと、もっと山奥へ行けば何処かで古座川町と白浜町の境界もある筈です。白浜町と言えばそんな山奥なのかと思うでしょうが、旧の日置川町との境界になるのです。昔は何度も山越えで合川ダムや百間山渓谷を越え、前の川とか将軍川の畔を走って古座へと走った記憶が有りますが、田辺まで高速が通ってからはそのような無謀なことはしなくなりました。齢を重ねたせいもあるでしょう。

       

三叉路地点です。古座街道の標識が有り、どちらへ行くかは明白ですが、もう一方の道は絵地図では将軍川方面と書かれていて、そんな遠いところまで歩いたら途中で道に迷ってしまいそうです。この辺りでも未だ軽四なら通れます。

                       

絵地図に描かれていた杉の大木はこの木のことでしょう。

             

未だ道幅はありますが、いくら軽四でもこの道を走るのは怖いでしょう。

               

三叉路から10分ほど歩いくと急に道幅が狭くなり、二人並んで歩くのも難しくなりました。つまり軽四でもこの先は行くことが出来ないということで、司馬氏はこの道を来ていないことが明らかになりました。それにしてももし車で来ていたら、車を転回させる場所も無く、引き返すのが困難な道幅でした。

                       

このような石畳が続く道があるのですが、これは人の手によって敷かれたものなのか、歩いてみてどうも自然のもののような気がしてなりませんでした。

       

三叉路のところから30分ほど歩くと、標識の矢印が双方向になり出しました。つまり反対から上って来た人にも知らせようとする意図が感じられます。でも真ん中の写真の標識の矢印は方向が違います。上って来た人は矢印通り右へ行けば良いのですが、降りて行く人は矢印の通りに左に行けば間違ってしまうのです。私は左方向へ歩いていき、誰も住んでない廃屋に辿り着いてしまいました。この廃屋を見て間違ったと思って引き返したのですが、絵地図では福井谷集落跡と書かれていて、もう少し進むと地主神社が有ったようです。後で地図を読み返すとこちらの道でも抜けられるとのことでした。

                       

引き返して、先ほどの標識を見直し、上って来た人が見ればどうなるのか考えてみました。この標識に向かって真っすぐな道は有りませんから、左右どちらかから上がってくるのです。それで道を探すと右方向から上ってきているのです。先には橋も見えていました。だからこの標識を下って行く人が分るように矢印を書くには、右下方向に向けなくてはなりません。余計な道を選択してしまって10分程度時間を食ってしまいました。気を取り直して下った先の橋からは『なめとこ岩の滝』を眺めることが出来ました。

             

三体仏から1時間ほどで、やっと224号線らしき舗装された道路に出てきました。途中何処かで左へと曲がる道が有り、400mほど歩くと柚ノ木谷温泉という川に白い湯の花が浮かぶ冷泉が有り、温泉地蔵も有ったようなのですが、流石に行く気にはなれませんでした。


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