ぼんくら放浪記

Blogを綴ることによって、自分のぼんくらさを自己点検しています。

風吹山 Ⅱ

2012-05-24 05:00:00 | 田舎

8時20分過ぎに登り始めた風吹山、山頂に到着したのが9時5分過ぎ、40分と少しかかって登ることが出来ました。重畳山が302m、この風吹山が304mの高さです。僅か2mしか差のない高さの山に重畳山へは1時間歩いても山頂には届かなかったのに、方や風吹山では40分で登ることが出来ました。これは登山道の付け方の違いです。重畳山は車を通すため山肌を切り取って林道を造っているので、緩やかな斜面を紆余曲折していますが、風吹山は尾根筋を利用してほぼ一直線に頂上を目指します。その違いが距離の違いであり、登り難さの違いであり、所要時間の違いなのです。若い頃なら風吹山のような辛くても短時間で登れるコースを好んだのでしょうが、今はゆっくりとしたなだらかなコースの方がいいですね。

山頂が見えてきたと同時にシカが飛び跳ねて前方下へと消えていきました。

             

登山口にあった心得には“30分ぐらいで登れるが、1時間ぐらいかけて登ること”を勧めてありました。その中間ぐらいのペースで(途中写真を撮ったりもしたので、歩くペースとしてはもっと早かったと思う)登ってきたわけですが、山頂では汗だくになってしまい、前日のように涼しい風が吹くことも無く、風吹山の名前は何処へ行ったんだろう?と問いかけたくもなります。

風吹山の案内板にあった眼下を見守る地蔵です。

             

風吹山の山頂は登山道との景色とは45度左にずれていて、正面は大島・潮岬方面を向いています。なので、登ってくる途中で見えていた有田漁港や双島などは見えません。見えている景色を説明している案内図、景色がはっきり見えないので、比べようとする気持ちさえ生じません。             

             

休憩所に設えてあった登山者名(記録)簿、今年からの新しいものらしく多くの記載はありませんでした。もちろん私も『ぼんくら』名義で記載しておきました、1週間後にブログに載せると書いたけど2週間後になってしまいました。

登山道の駐車場に3台の車が停めてあったので先客がいると思ったのに、途中の道でも山頂でも出会うことはありませんでした。私が登山用の駐車場だと勘違いしたのか、勝手に登山者でない誰かが停めたのかのどちらかでしょうね。誰が停めてもいいのかも知れませんが、あまり多く停めると登山口が判らなくなる恐れがあります。

             

こんな状況ですから、名勝とはとても言えません。道を間違えた時も、5日に釣りに行った日も、『お滝さん』へ行った時も、良い天気で先に重畳山や風吹山に登っておればと悔やんだのは、この天候のためなのです。

             

山頂の広場には矢印で右方向へ約300mで展望所という表示があり、汗がなかなか引かないので行く気にもなれなかったのですが、行ってみないと話にならないと思い直して、行ってみることにしました。途中左側に山々が見えてきます。

             

広場と同じような案内図がありましたが、左半分はありませんし、右半分も何が書いてあるのかさっぱり解りません。串本の街に向かって左側なら重畳山なども見えているはずです。この海岸線近辺にある山は低い山が多く、重畳山と風吹山が300mを少し超えた一番高い山です。重畳山は風吹山の東北東約3kmの地点にあたるでしょうか。

             

広場と同じような風景ですが、障害物が無いのでよく見ることが出来ます。晴れていれば串本の街と潮岬が引っ付いている部分が判るのではないかと思います。

             

広場に戻り、串本山行会の会長さんが教えてくれていた吐生の方へ降りる道を探しました。展望所とは反対方向に道らしいものがあるにはあるのですが、少し降りていくと道というか踏み跡も無いので、分からないところを歩いていくのは止めました。でも方向的にはそちらが吐生の方だと思います。

                       

元来た道を戻り始めてすぐに無残な杉の木を発見、こんなことをするのはきっとシカなのでしょう。でも剥ぎ取られた皮の上部が刃物で切られたようにまっすぐになっていました。

             

遠くて暗くてよく分かりませんが、これが双島でしょうか。

                       

登山道左右に配置され続ける石仏、四国88ヶ所のお遍路の旅を再現しているのでしょうか、それぞれに四国第○番 △▼寺と奉納者の名前と共に彫られています。

             

9合目付近から眼下に眺める風景、あのロープが張ってある崖沿いの細い道、ここから見れば危なっかしいところですね。

                       

登山道の最初に有った石仏には“四国第一番 霊山寺”と“原何某”の字が読み取れます。この登山道用に造られたものなのか、大きさも形状も似通っていて、重畳山のもののように古いものではありません。

             

山頂に40分ほどいて、50分程度かかって下山しました。紀伊有田駅に到着したのが10時40分ごろ、さて次の電車は・・・12時8分までありません。1時間半も待たねば次の電車は来ないのです。家を出るとき電車で往けば、帰りの電車のことも考えておかないといけないことに思い至りませんでした。串本までは一駅なので歩けないことはありませんが、42号線って結構危ないような気がして、仕方なく1時間半を有田周辺で過ごすことにしたのでした。

             gooリサーチモニターに登録!


最新の画像もっと見る

コメントを投稿