1回戦 5-0 vs 四日市西
2回戦 4-1 vs 四日市中央工業
準々決勝 4-1 vs 川越
準決勝 3-0 打切 vs 津田学園
決勝 0-3 打切 vs 四日市工業
【結果】準優勝(3年ぶり3回目)
総括ということで、何人かの選手の発言から振り返ろうと思います。
主にS2として出場した長谷川(2)。
「昨年の大会や県総体など自分のせいで東海逃していたと思うので今日は勝てて良かった。練習を一生懸命取り組んできて良かったと初めて思いました」大会後の振り返りでの一言。
初めて??笑 3年生が引退してからは団体戦を見据えて、彼の練習に取り組む姿勢は変わった気がします。しかし、夏あたりの試合でのプレー内容は正直良くありませんでした。1試合を通じて最後まで集中力がもたず、どこかでイージーなミスをして、イライラし、勝手に自滅していく始末。「団体戦では、あなたの1ポイントは、みんなの1ポイント」を皆に、そして彼にはしつこく伝えました。
徐々に団体戦が迫ってきて、新人戦の個人戦あたりから、少しずつ彼のプレーが良くなってきました。1週間前の練習試合では集中力が欠ける原因、場面もはっきりわかり、本人もそれを理解することで、本番での試合につながったと思います。
団体戦では、自らの打ったサービスがネットにかかれば、必ずボールを取りに行き、一つ一つの仕草、姿勢が落ち着いており、かなり集中できていました。失礼を承知でいうが、今までの彼からしたら正直考えられない行動です。今大会を通して、大きなイージーミスがほぼなかったこと、練習を一生懸命取り組んだことが、本人の大会にかける気持ちの現れだったと思う。発言、行動も含めて、間違いなく、成長したことが非常に嬉しいです。
S3、D1として出場した岡本(2)
「試合に勝てて嬉しくて、あまり見てませんでした」1回戦でS3として出場し、ゲームカウント6-1で勝利したはずだったのですが、試合後、大会本部でスコアシートを見直しているとゲームカウント6-2で勝者の岡本のサインがされていました。その場にいた相手校の監督の先生ともスコアが違うと意見が一致し、彼を呼び出し確認した時にニコニコしながら回答した一言です。
彼の実力からしたら正直、勝利できることは必然でしょうと考えていたが、高校生の彼らや、その時の彼の状況を考えると、この一言がストンと心に落ちました。
実は、個人戦後に体調を崩し、1週間学校を休み、そしてそのまま修学旅行へ。そして丸々2週間テニスをせずに遠征へ。遠征でのシングルスでの試合内容はとりあえずひどかった。ラリーは続かず、体はブレブレ。まあ2週間全く動いていなければそうなるだろうけど。。ダブルスは得意なこともあり、動きの悪さは目立たなかったものの、本人の中でプレー内容が悪いことも自覚しており、全く気持ちが上がってきていない様子が大会前日までみられ、大会ではどうなるか私の不安要素の一つでした。
結局、経験がものをいうのか、S3として団体戦を楽しみながらプレーしており、そこまでプレーは悪くありませんでした。しかし、この一言があったことも含め、彼の中では最後まで不安があったと思います。
準決勝では、昨年の失敗を活かし、今年はD1として完勝し、チームに良い流れを持ってきてくれました。
決勝戦では相手の突き球に対してきっちりコートに返球し、ここ数ヶ月で一番良かった試合内容でした。
誰でも不安はあります。しかし不安がありながらも、これまでやってきたことを信じてチームのためにしっかり声を出し、最後まで追いかけ、チームのためにできることを精一杯表現してくれたことが嬉しかったです。
1日目にD2として出場した土岐(1)
「実は昨日、腰が痛くて、病院へいったら1ヶ月半ほど運動禁止で安静にと言われて、今日はプレーができません。」2日目の早朝練習前の一言。
その一言を聞いたときは本当に朝から困り、悩ませてくれました。1日目の四日市西戦でのプレーは非常に安定しており、2日目もずっとD2で出場予定だっただけに、全てが狂い、2日目の準々決勝から新たにオーダーの組み直し。
結局、今大会の5試合、全て違うオーダーになったのもこのような緊急事態があったのだが、そんなオーダーに選手たちは上手く対応し、結果を出してくれました。そう考えると他校に比べると層は厚かったのかもしれませんし、お互いでカバーしながら、勝ち取った結果だったと思います。これがまさに団体戦。
2日目D2として大活躍の西山(2)
「僕が出ないといけないとわかっているけど。。」2日目のそんな緊急事態でダブルスをどう組もうか、選手数人と相談中での一言。
彼の1日目もそこまで悪いプレーをしているわけではなかったが、あと1つ乗り越えないと自信がなかったのだと思います。
今の2年生は、3年生の影に隠れていて目立たなかっただけで、全体的に技術の高い学年でした。どうしても団体戦には力ある3年生たちが中心となり活躍し、2年生にとっては自分たちが出場ってなった時に3年生のようにできるとは思ってもいなかった。
自信がない。
それが新チームの最初の課題でした。西山にとっては準々決勝でのタイブレークを勝ちきったとき一つ乗り越えたのだと思います。
続く準決勝ではもちろん気持ちがのっていたと思いますが、こちらの予想を反してゲームカウント4-1とはとてもよく頑張ったし、ぜひこれを機にさらに自信を深めてほしいです。
S1として出場した脇田(1)。
「団体戦ってこんなに楽しいんですね。」準決勝にてファーストゲームをブレイクしてベンチに帰ってきた最初の一言です。
そんな彼から発言された一言。団体戦を重んじる私としては非常に嬉しい言葉。
そう、団体戦は楽しい。
エースとして、キャプテンとしてよく頑張りました。
この団体戦を通じて色々なドラマがありました。
彼らを叱った場面は何度もありました。そのたびに改め、成長しようとしてくれる彼ら。大会にむけて、目標に向けて、チームで一つとなり取り組む姿、姿勢に感動させてもらいました。私自身も大会までの過程を通じて、大会を通じて、また色々なことを学ばせてもらいました。
やはり団体戦はより人を成長させる。
みんな準優勝おめでとう。
改めて、今大会準優勝という成績を収められたのは、私たちの力だけではありません。
普段から支えていただいている保護者の方をはじめ、関係者の皆様。応援してくれる仲間たち。練習試合をしていただいた学校の選手たち、顧問の先生方、大会の運営に携わっている方々、熱戦を繰り広げてくれた対戦相手の方々、たくさんの方々に感謝申し上げます。
三重県の代表に選ばれたからには、しっかり11月中旬に行われる東海選抜に向けてしっかり練習していき、成長していきたいと思います。
相手校は第2シードの津田学園高校さん。昨年度の新人大会、今年度の県総体と敗れているので、リベンジを果たしたいところです。
本校のオーダーは
S1 脇田(1)
D1 西出(2).岡本(2)
S2 長谷川(2)
D2 今井(2).西山(2)
S3 山本(1)
で挑みました。
試合は3面進行で、途中から4面進行で行われました。
まず試合が決したのがD1西出.岡本組。
岡本をS3かD1で出場させるか迷いましたが、本人の意向もあり、そして勝利を引き寄せる流れを掴む上でも必ず取りたいD1で出場させました。しっかり岡本も自身の役割を理解し、西出とともに、確実にポイントを重ねていきます。
サービスゲームでは1ポイントも落とすことなく、そしてリターンゲームでもできるかぎり、アンフォーストエラーも少なく、ゲームカウント6-0の完勝で、大切な最初の1ポイントをとり、しっかりとチームに良い流れをもってきてくれました。
次に試合が決したのがS1脇田。
そして試合の結果を決定づけたのが、S2長谷川。
県総体の団体戦にて対戦し、長谷川が敗戦した選手との対戦でした。ボレーが上手で積極的に前へ入ってプレッシャーをかけてくる選手でした。
1stゲームからサービスダッシュを織り交ぜるなど、最初からプレッシャーをかけてきましたが、ファーストゲームをなんとかブレイクすることができました。しかし、続くゲームをブレイクバックされてしまい、お互いサービスキープが続き、ゲームカウント2-3となります。
相手リードというプレッシャーがかかる中のサービスでしたが、安定した1stサービスでキープを続け、中盤にかけてリターンも安定し、ゲームカウント4-3と逆転します。次のサービスゲームをしっかりキープし、その流れのままゲームカウント6-3で勝利し、チームの勝利を決定づけました。
試合通じて、アンフォーストエラーもほとんどなく、一度ブレイクされてからサービスゲームでは凄まじい集中力を発揮し、ほぼ相手選手にポイントを与えることなくサービスキープできていました。
打ち切りとはなりましたが、D2今井.西山組も、準々決勝の勢いのまま、元気よく生き生きとプレーできていました。
ダブルフォルトもありましたが、悩まずにプレーでき、ゲームカウント4-1とリードした状態で打ち切りとなりました。
S3山本も相手校の1年生エースに対し、苦しい試合だったとは思いますが、一生懸命自分ができることをし、ゲームカウント0-3ではあったものの、常に負けている雰囲気を出さなかったことは立派でした。
結果ポイント3-0で勝利し、見事県総体のリベンジを果たし、決勝へと駒を進めることができました。