愛猫・西子と飼い主・たっちーの日常

亡き西子とキジロウ、ひとりっ子を満喫していたわおんのもとに登場した白猫ちくわ、その飼い主・たっちーの日常…です。

コンセント

2006年03月31日 | 西子
 以前も書きましたが、西子には専用の電気アンカがあり、猫ベッドに投入しています。
 当然、電気ですから、コンセントを抜けば暖かくなくなります。
 西子がひとりで留守番しているときは、電気アンカのコンセントは繋がったまま。ですから、一日中、寒い思いをせずグデーッと寝ていると思われます。
 この電気アンカのコンセントを抜くのは、僕が寝るとき。西子と僕は、一緒に寝ていますから、だーれも使わない電気アンカの電源を入れっぱなしにしておくのは地球環境の上からもよろしくない。
 というわけで、僕が寝るときには、電気アンカのコンセントを抜くのですが、抜くときはたいていまだ西子は電気アンカの上でグデーッと寝ています。僕が「さぁー寝る準備を」と思い、電気アンカのコンセントに手をかけ、フッと西子を見ると目が合うときがしばしば。何だかその目は、ヌクヌクとした電気アンカのぬくもりを惜しんでいるようにも見えます。しかし、その目に負けて、電気アンカを一晩中点けているわけにもいきません。僕は「明日も仕事だからもう寝るんだよぉー」などと言いながら、心を鬼にしてコンセントを抜くと、西子の視線はコンセントへ。その目は、なんとなく「あっ、抜いたのね」って感じ。
 「西子ったら、コンセントを抜くと電気アンカが暖かくなくなることをわかってるのかな? まさかぁ。わからないだろう。猫だし…」などと思いながら、灯りを消して西子を布団に入れて入眠。西子は、不思議といったん布団に入ると、もう猫ベッドに行こうとはしません。毎夜のように「やっぱり、コンセントを抜いた電気アンカが暖かくないことをわかっているのかな? それとも単なる習慣?」などと考えながら眠りについていました。
 ところが、ある朝、西子は電気アンカの暖かさとコンセントの関係に気づいたようなのです。
 それは寒ーい朝でした。例によって、なかなか布団から出ようとしない西子を容赦なく布団から出すと、「寒いよー」とでもいうように「あおーん」を繰り返していました。その様子を見て、電気アンカのコンセントを入れる僕。すると、それまでなら所在なさげにうろちょろしたあとに、あきらめたように猫ベッドに向かっていた西子が、迷うことなく猫ベッドへ。「えっ西子、電気アンカが暖かくなることわかったの? それとも偶然?」と聞いてみましたが、意に介さず二度寝に入る西子。しかし、その日を境にコンセントを入れると猫ベッドに直行するようになりました。
 う~ん、西子ったら自分に都合のいいことの学習能力は高いのかも?
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ジャマするなよぉ~4

2006年03月30日 | 西子
 映画鑑賞、パソコン、トイレ、に続き、西子は電話もジャマします。
 電話で話をしていると、例の「あおーん」を連発。サカリのときのような鳴きかたをしますから「赤ん坊の泣き声みたい」との指摘を受けたこともあります。西子のために「子持ちのバツイチ」との疑いをかけられるのはとっても悲しい。この場を借りて事実をお伝えします。バツイチではありますし、子どもになつかれること多いですが、子持ちではありません。念のため…。
 当初は「西子も女の子だから、電話の相手が女性だとヤキモチ焼くのかなぁ?」などとも思いました。でも、電話の相手がオッサンのときも「あおーん」を繰り返していましたし、このところ電話で色気のある話をしておりませんので、ヤキモチとも思えません(電話でなくても色気のある話はしてませんけど…)。理由は不明。とにかく「あおーん」連発して、うっとおしいことこの上ありません。
 このため、最近は電話をするときは、西子を膝の上に乗せるようにしています。
 膝の上に乗せて、背中をやさし~く撫でながら電話をしていると、しばらくの間はゴロゴロいいながら膝の上に収まっています。でも、電話が長引くと、膝から降りて「あおーん」を連発。「ウワサどおり、大きい声でよく鳴くねぇー」などと感心かつ呆れられること、しばしば。
 電話を切った後、「西子ぉー、ジャマするなよぉー」と、一応、モンクをいうのですが、猫ベッドに納まったまま「あたし、何かした?」って顔してます。
 幸いなことに、私に電話をかけてくる人は(たぶん)みんな猫好き。決定的な対処方法も見つからないので、結局、電話中の「あおーん」は放置したまま。最近は「子持ちバツイチって疑われなければいっか!」って思っています。
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ジャマするなよぉ~3

2006年03月29日 | 西子
 一度きりですが、西子に僕のトイレをジャマされたことがあります。
 僕が、洋式のトイレで座って用を足していると、いつものように「あおーん」と鳴き叫ぶ西子。でも、そのときは「あおーん」がだんだん大きくなっているのを感じました。
 猫用の西子のトイレは、人間用のトイレの横に置いているので、いつも念のため扉を明けたまま用を足しています。このため「あおーん」が近づくのを感じた瞬間に、扉をのぞき込むと、鳴き叫びながら、のそのそと西子が近づいているのが見えました。
 それまで、トイレが西子と重なったことがなかったのですが、「もしや」と思い、やや扉を広めに空けると、僕が用を足しているのにもかかわらず、トイレに侵入。猫用のトイレでおしっこをし始めました。
 まぁ、僕と西子で一緒にトイレするのはいいんです。問題なし。だけど、このときの西子ったら、なぜかわざわざ猫用トイレの端っこでおしっこをし始めたもんですから、生ぬるーいモノのほとんどすべてが、僕の足に引っ掛かることに…。
 一瞬「ゲッ! ご主人さまになってことするんだ」と思ったのですが、「一緒にトイレするのは初めてだったから、西子も戸惑っているんだろう。わざとじゃないんだろう」と思い直し、生ぬるーいものをかけられるままに、黙ってジッと耐え忍んでいました。
 程なくすると西子、おしっこ終了。いつものように、意味不明に「あおーん」と鳴きながら砂かけをしている西子を観察していると、その様子はどことなーくおざなり。不信感をもって見つめていると、やっぱりいつものように、意味不明に「あおーん」と鳴き叫びながら退室。身を乗り出して様子をみると、満足そうに猫ベッドで横になって顔を洗っています。
 すっかり、便意の失せた僕は、西子に汚された足と床を拭いて退室。フッと猫ベッドのほうに視線を投げると西子と目が合いました。
 「さっきのは、ひょっとしてわざと?」と聞いてみたのですが、反応なし。このときの様子を、猫歴十数年の団塊のオヤジK氏に話すと「マーキングじゃないか? 私のモノってことで、おしっこかけられたんだよ。きっと」とのこと。「えーっ、うちの西子メスなのにマーキング?」などと反論する僕。西子と僕が一緒にトイレをしたのは、今のところそのとき限りですが、今もやや不信感を持ち続けているのでした。
※今回の写真はKさん(今回のお話に出てきたK氏ではありません)にいただいたアフラックダックを見つめる西子。「よ~く考えよ~」って歌わせたんですけど、反応はイマイチ。ちょっと悲しい…。
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ジャマするなよぉ~2

2006年03月28日 | 西子
 西子は、ブログの更新をはじめ、僕がパソコンをしているのもジャマします(このブログ更新中もジャマしています)。
 僕がイスに座ってパソコンに向かっていると、西子は猫ベッドに寝たまま例の「あおーん」を繰り返します。
 面倒くさいので、無視していると「あおーん」が「ぎゃおーん」に変わり、さらに怒ったように「ぎゃう!」に変わります。そーなると、さすがに仏のたっちーもイライラ。
 「なんだよー。お前が来ればイイだろー!」と怒ると、鳴き方がかわいらしい「にゃう」に変わります。そんな、やり取りの後、見詰め合う僕と西子。僕が頃合を見計らって「おいで、西子」って呼ぶと、とことこっと寄ってきて膝の上にぴょん。この瞬間の西子はとってもかわいい。
 でも、西子が最も好きなのは胡坐の膝。イスの膝は居心地があまりよくないようで、しばらくするとぴょんと飛び降り「あおーん」開始。やっぱり、間もなく「ぎゃおーん」に変わり、さらに怒ったような「ぎゃう!」に変わります。
 「なんだよー。自分で膝から降りたんだろう! モンク言うなよー」などというと、やっぱり「にゃう」とかわいい鳴き声に変わり、やっぱりしばし見詰め合う僕と西子。「だって、胡坐の膝がいいんだもーん」っていいたそうな顔をしています。でも、そんな表情を無視して、再度「おいで、西子」って呼ぶと、やっぱりとことこっとやってきて、膝にぴょんと飛び乗ります。何度みても、この瞬間の西子はとってもかわいい。
 でも、しばらくすると、ぴょんと飛び降り「あおーん」を開始し、最終的には「ぎゃう!」に変わります。こんなやり取りを何度か繰り返すと、西子はあきらめて猫ベッドでスヤスヤ。
 「ジャマするなよぉ~」と思いつつも、どこかで(こんなやり取りがなくなったら、ちょっと寂しくなるだろうなぁ)とも思ってしまうのでした。
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ジャマするなよぉ~1

2006年03月27日 | 西子
 唐突ですが、僕は結構映画好きなのですが、最近、映画館で映画を観ていません。別に、コレといった理由はありません。な~んとなく、です。
 その代わりDVDを借りてきて、自宅で鑑賞する機会が増えています。自宅で鑑賞するときは、気分を出すため部屋を暗くして観ます。
 もちろん、自宅には西子がいますから、西子が遊んでいるときは上映は延長。遊びつかれて、寝始めたところで、お茶やお菓子などを用意し、部屋を暗くして上映を開始。ちょっとわくわくする瞬間です。
 上映終了まで、おとなしく寝ていてくれればいいのですが、なかなかそう都合よくいかないのが、うちの西子。上映中、もそもそ起きだして「あおーん」「なおーん」を始めることがしばしば。しかも、ジャマするのは、決まって映画が感動的な場面や濡れ場(エッチな映画を観ているわけではありません。念のため)に差し掛かったときです。
 「なんだよぉ~、西子ぉ~。いいところなんだからジャマするなよぉ~」
 という僕の願いを聞き入れる西子ではありません。座っている僕の周りをウロウロしながら「あおーん」「なおーん」です。
 「なんだよぉ~、うるさいヤツだなぁ」
 などといいながら、お気に入りの胡坐の膝に乗せるのですが、なぜかおとなしくしていようとはしません。意味不明に鳴き叫びながら右肩によじ登り左肩に移動。左肩に留まろうとするのですが、不安定なためあきらめて床に飛び降り「あおーん」「なおーん」。あきらめずに、膝に乗せる僕。その都度、膝→右肩→左肩→床→あおーん、を繰り返す西子。西子のこうした一連の動きは、僕が映画を観ていうときに限定されます。「こいつ、何がしたいんだ?」などと挙動不審な西子に気をとられているうちに上映終了。
 「あー、また西子にジャマされたー」などと言いながら部屋を明るくすると、猫ベッドに移動。どーしたわけかスヤスヤ眠り始めます。そんな姿を見ると「ジャマしたかっただけ?」などと思ってしまいます。やっぱり、映画は映画館で観よっと。 
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クロちゃん後の西子

2006年03月26日 | 西子
 猫おばさんとのお茶も終わり、帰路、クロちゃんに別れの挨拶。うちを出るときに、猫缶を1缶食べたにもかかわらず、猫おばさんの差し出した猫缶にパクつくクロちゃん。やっぱり只者ではありませんでした。
 そんなクロちゃんを見つつも、僕はすっかり意気消沈してしまった西子が心配でたまりません。とにかく、しばらくは西子のご機嫌をとることに専念しなければ…。ということで、帰りに吉祥寺のユザワヤにより、西子の大好きなボールを購入(ちなみに、このボールは『ラメボンボン』という名称で売られています。このとき購入したボールのひとつが『ごはん??』でご紹介した西子に食べられたボールです)。12色あるすべてを買って帰り、帰宅と同時に「ほら~西子、たくさん買ってきたよー」と言いながら、猫ベッドで寝ている西子の前にバラバラっと撒き散らしたのですが、鼻をヒクヒクさせるだけで、いつものノリがありません。「西子、ごめんよぉー。ラメボンボンで勘弁してくれよぉー」という僕を無視するかのように、背中を向けて寝ています。なーんとなく後ろめたい僕。何だか浮気がばれて、肩身が狭くなったような気分です(といっても浮気したことはありません。念のため)。
 しかし、このまま手こまねいている飼い主・たっちーではありません。西子の大好きな胡坐の膝で、いつもより長い時間、身体中を撫でたりしていると、だいぶ落ち着きを取り戻し、数時間後には「あおーん」が復活。「それそれ、その『あおーん』がないと西子って感じがしないんだよね」といいながら頬ずり。でも、いつもよりだいぶ控え目の回数で終了する『あおーん』。やはりショックは相当大きいようです。
 僕の部屋は、玄関を入ると右側が台所・左側がユニットバス、5.5畳のフローリング、6畳の畳の部屋という造り。クロちゃんには、昨夜は5.5畳のフローリングの部屋で過ごしてもらったので、至る所に匂いが染み付いているようで、フローリングの部屋には近づこうとしません。『あおーん』の復活から程なく、ノリが悪いながらも新しいボールで遊び始めたのですが、ボールがフローリングに入ると、追うことを止めてしまいます。でも、フローリングの奥にあるユニットバスに猫トイレを置いているため、トイレに行くためにはフローリングの通過は不可避。そのためトイレの行き帰りはダッシュ。「もう、クロちゃんいないから大丈夫だよー」といっても聞き入れる様子はありませんでした。このダッシュが小走りに変わり、後に歩きに変わるまで10日ほどを要しました。さらに、すっかり落ちてしまった食欲が戻るのに1週間ほど。僕と西子にとって、まさに一夜の台風のような出来事でした。
 「やっぱり、原則は一人一猫だよなぁー」と実感したのでした。
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クロちゃん3

2006年03月25日 | 西子
 甘い期待と妄想が打ち砕かれたその夜は、西子を抱きかかえるようにして寝ました。いつもなら、何かというとうるさく「なおーん」だの「びゃおーん」だのと鳴き叫ぶ西子が、クロちゃんが来てからというものバトルのとき以外は一言も発していません。これだけとっても、いかに西子が過度のストレスに晒されているかわかるというもの。少しでもストレスを軽減してあげないと病気になってしまいそうです。
 一方、クロちゃんは元気いっぱい。というわけで、締め切った別室で一夜を過ごしてもらいました。しかし、人間大好き猫ですから「入れてよ~」とでもいうように「みゃおーん」とかわいい声で鳴きながら、扉をカリカリしています。その声と音に恐怖を新たにする西子。僕はとっても微妙な立場です。「仲の悪い嫁と姑と同居している人って、こんな感じなのかなぁ?」あるいは「本妻と愛人が鉢合せになったときってこんな気持ちなのかなぁ」などと考え(どちらも経験ありません。念のため…)、両者を気にしながら一夜を過ごしたもんですから眠れたもんではありません。すっかり睡眠不足です。
 こんな状態では、これ以上クロちゃんをうちにおいておくわけにはいきません。翌日は猫休暇をとって、仲介者に連絡。このままでは、西子が病気にでもなりかねないこと、クロちゃんは術後とは思えないほど気力・体力とも充実していること、を告げて相談した結果、クロちゃんには申し訳ありませんが、再度、地域猫になってもらうことにしました。
 というわけで、クロちゃんが出没していた付近で猫おばさんと待ち合わせ。昨日の様子をかいつまんで伝えると「そんなに仲が悪いんじゃあ、しょうがないわねぇ。それにしてもおとなしいと思っていたけど、結構、激しいのね。クロちゃん…」などと感心する猫おばさん。そんなやり取りの後、猫カゴを開けるとクロちゃんはのそのそっと出てきて、いつも昼寝をしていた場所でゴロンと横になっています。その様子は、うちにいたときとなんら変わらないように見えます。そんなクロちゃんの様子を見届けたところで「大変だったわね。ご馳走するからお茶でも飲んでいきましょうよ」という猫おばさんの誘いを受け、喫茶店で猫談義。ちょっぴり楽しいひと時でした。
 クロちゃんは、その後も元いた辺りに出没し、相変わらず猫おばさんが差し出す猫缶をバクバク元気よく食べていましたが、数日すると忽然と姿を消してしまいました。「どうしたんだろう?」と心配した有志のひとりがCねえさん。僕がケータイで撮った写真を入れた尋ね猫のチラシを作成し、西新宿7丁目あたりに配布しましたが、今のところ有力な情報はなし。
 どこかで、やさしい人に飼われていればいいのですが…。一晩を共にした猫だけに気がかりです。
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クロちゃん2

2006年03月24日 | 西子
 期待と妄想を抱きつつ、クロちゃんを入れた猫カゴを持って帰宅。まずは猫カゴ越しに西子とクロちゃんのゴタイメーンです。なんだか、2匹とも戸惑っている様子。では…と思い、猫カゴを開けると戸惑いながらクロちゃんの登場。西子はいきなりのお客さんにびっくりしたのか「フーッ」と威嚇モード。対するクロちゃんは、周りをきょろきょろ。自分がどこに連れてこられたのか事態を把握していない様子。しかし、西子の威嚇にまったく怯むことなく、いきなり水をがぶ飲み。さらには西子の腎臓食まで食べ始める図太さを披露。一方、威嚇がまったく無視されてしまった西子は猫ベッドに直行。クロちゃんを見ないようにするかのように背中を向けて寝ています。
 クロちゃんはとても適応能力のある猫で、程なくすると早速僕の膝の上に乗って丸くなっています。西子はそんな僕らを無視するかのように、猫ベッドで背中を向けて寝ています。「西子ー、仲良くしてあげてよぉー」とクロちゃんを近づけるのですが、その都度「フーッ」と威嚇。「まあ、仲良くなるには時間がかかることもあるよねぇ」などと言ってはみたものの、実はこのときの僕は不安の塊。まさに不安が洋服を着ているようなもんでした。
 西子の威嚇に動じる気配を見せなかったクロちゃんですが、西子が移動を始めると状況が一変。僕の膝を飛び出して、いきなり西子に突撃するクロちゃん。第1回目のバトルの始まりです。体重2.5キロほどで気の弱い西子に対し、体重こそ同じくらいですがコロコロとした体系のうえ、推定年齢1歳未満でまさに日の出の勢いのクロちゃんですから勝負になりません。一方的に西子が押されまくっています。「やばい!」と思い、慌てて2匹を引き離す僕。なんとか両者にけがをさせることなく引き離したのですが、このクロちゃんの突進が余程ショックだったのか、西子は部屋の隅に置いてあるテレビの後ろで、背中を向けてちょこんと座っています。こういうときの猫の背中って語るんですよねぇ。まるで「なんだかんだいっても、やっぱり若いのがいいんでしょう」または「ふーん、本当はそういうのがタイプなんだ」と、僕を非難しているかよう。「いや、違うんだよ。西子がいつもひとりで留守番しているから、友達がいたほうがいいかなぁって思ってさ。誤解しないでよぉ~」などと猫相手に言い訳をする僕。
 そんな西子の機嫌を取ろうと「ごはんが食べたかったのかなぁ」と言いながら、抱っこしてごはんの前に連れてきたのですが、西子が一口食べた途端に本日2度目のクロちゃんの突進。再度、慌てて引き離す僕。何とか気性の激しいクロちゃんを屈服させようと、心を鬼にして鼻を指ではじく鼻ピンを見舞おうとしました。しかし、鼻ピンをしようとした指に突進するクロちゃん。距離が近くなりすぎて不発に終わる鼻ピン。「こんな技があるとは…。うーん、恐るべしクロちゃんの鼻ピン返し」などと思わず感心してしまいましたが、感心してばかりいられません。なんとか打開策を…と考えている最中にも繰り広げられるバトル。何度目かバトルの後、西子はすっかり怯えモード。食べること飲むことはおろか、トイレにも行かなくなってしまいました。一方のクロちゃんは、猫おばさんからもらった猫缶をぺろりと平らげ、ジョーッと勢いよくおしっこ。どっちが先住猫だかわかりません。「お前、必要以上に元気じゃねぇかよぉ。本当に術後かぁ?」などといいながら足で軽く小突いたのですが、その足にまでじゃれ付くクロちゃん。一方、西子を見ると完全にグロッキー状態。けんかの仲裁に入ったときに、クロちゃんにかまれたり引っかかれたりした傷にバンソーコーを貼りながら、様子を見るとすっかり元気をなくしています。西子はもともと腎臓が悪く虚弱な猫ですから、このままでは病気にでもなってしまいそう。
 このため、急遽、ごはんとトイレを分け部屋も扉を閉めて、2匹を完全分離してやり過ごすことにしました。僕の甘~い期待と妄想が打ち砕かれた瞬間でした。(つづく)
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クロちゃん1

2006年03月23日 | 西子
 西子を連れてきてから1年ほど経ったころでした。
 以前、西子がいた西新宿の駐車場周辺で、新たにとっても人懐っこい猫が目撃されるようになりました。やや長めの毛は顎の下からお腹にかけては白ですが、背中は黒。もこもこした短い尻尾がとってもキュートです。人が通ると、目の前でごろんと身体を横にします。人に触られることが大好き。抱っこだってされちゃいます。地域では「クロちゃん」と呼ばれ、すっかり人気者。
 両耳にピアスをしていることから、当初は飼い猫との説もありました。しかし、頻繁に路上で目撃されることなどから、どうやら「正式に飼われている猫ではない」という説が有力視されるようになりましたが、本当のところは不明。どうなんだろう…などと噂しているうちに、ピアスをした耳が膿んできました。こうなると大変です。地域猫の世話をしている猫おばさん(何度もいうようですが、これは俗称です)のひとりが、早速、病院へ。ついでといっては何ですが、自腹を切って避妊手術までしてしまいました。
 実は、僕はクロちゃんには、あまり出会う機会がなく、病院に連れて行ったことも後日知ることになります。というのも、とってもかわいいクロちゃんの正式な飼い主を見つけよう! ということになり、僕のところに連絡が入ったときに、このような経緯を知ったのでした。
 僕の周辺にいる猫好きはCねえさんをはじめ、2匹以上と生活をともにしている人がとっても多い。中には一軒屋に住み、猫と犬とを同時に飼っているツワモノも。ときには、家の中で猫と犬が追いかけっこを繰り広げるとのこと。「大変だよぉ」と言ってましたが、何だかどこか楽しそう。うらやましい限りです。僕も西子との生活を始めて1年が経過し、何となく欲が出始めていたところなので「西子との相性がよければいいかなぁ」なんて考え、とりあえず引き取ることにしまいました。それに、膿んだ耳の治療と避妊手術が終わってすぐに地域に戻すのも不安です。
 というわけで、退院日にクロちゃんを迎えに行くことになりました。
 猫おばさんらと一緒に診察室に入ると、意外と元気なクロちゃんの姿。入院直前にクロちゃんに会う機会がなかったので状態がわかりませんが、とても術後とは思えないほどころころとした体系で「ミャー、ミャー」とかわいい声で鳴きながら、診察台の上をうろちょろしています。すっかり弱っているのでは? と心配していた僕は何だかちょっと拍子抜け。避妊手術のあとは抜糸の必要のない方法で、とってもきれいに縫合されていました。ピアスの痕だってぜんぜん目立ちません。内心、「むーん。ここの獣医さん実はとっても名医なのでは?」などと感心してしまいました。お医者さんの説明によると、避妊手術をしたときはクロちゃんのお腹には小さな命が…。なんだか胸が痛みます。
 「この猫も、西子同様に波乱万丈な人生を歩んできたんだろうなぁ。これからは西子と僕と一緒に幸せに暮らせればいいなぁ」などと思いながら、猫おばさんに借りた猫カゴにクロちゃんを入れ、西子の待つ我が家へ。ショートヘアで、スレンダーな西子とセミロングでコロコロしたクロちゃんが仲良くしてくれたらどんなに楽しいだろう! などと期待と妄想を抱きつつ到着。
 しかし、そんな期待と妄想を打ち砕く修羅場が、これから繰り広げられることになるのでした。(つづく)
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久しぶりの朝鳴き&夜鳴き

2006年03月22日 | 西子
 先日、久しぶりに西子の夜鳴き&朝鳴きのダブルパンチに見舞われました。
 その日、いつもより遅く帰ると、西子は例によって猫ベッドに寝たまま「あおーん」とお帰りの挨拶。でも念入りって感じで、いつもより短い間隔で「あおーん」を繰り返しています。あまりうるさいので、スーツを着たまま片手で持ち上げて頬ずりをすりすり。少しおとなしくなりました。その隙を縫うように、帰宅後の日課である西子のトイレ掃除と水の取替えとごはん。一通り済ませたころには、やっぱり「あおーん」が始まります。僕は、テキトーなところで無視して風呂。しばらく「あおーん」を繰り返していましたが、程なくすると鳴き止みました。
 しかし、いつものように西子を布団に入れて、一緒に寝ようとすると、何度も布団から這い出て耳元で「あおーん」繰り返す西子。その都度布団に引きずり込む僕。布団に引きずり込まれると気持ち良さそうにゴロゴロいうくせにすぐに這い出て「あおーん」。「布団に引き引きずりこむ」→「ゴロゴロいう」→「這い出る」→「あおーん」を、何度か繰り返すうちに眠りにつく僕。しかし、朝5時半ごろにまたもや耳元の「あおーん」で起こされてしまい、再度、半分寝たまま「布団に引き引きずりこむ」→「ゴロゴロいう」→「這い出る」→「あおーん」を繰り返しているうちに、最後は目覚ましに起こされました。
 「あー久しぶりにやられたなぁ…」と思いながら、起き上がって猫ベッドに投入している電気アンカのスイッチを入れると、早速二度寝に入る西子。「なんなんだよぉー」とモンクを言ってもまったく気にする気配なし。幸せそーにグデーッと寝ています。
 そんな西子の寝姿を見ながら「いいなぁ、猫は…」と思いつつ、グデーッとした西子の頭を数回撫でて「行ってくるよー」と、家を出たのでした。
 案の定、その日は会社で居眠りしてました。眠かったよぉー!
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しつけ

2006年03月21日 | 西子
 以前「お行儀いい?」にも書きましたが、西子は僕を踏みつけにすることをのぞき、まぁお行儀がいい猫です。
 決して、僕が嫌がるような場所に乗ったりするようなことはしません。でも、たまに僕の留守中に棚に乗せてある電話の留守電機能が解除になっていたりすることも…。実は僕の見ていないところで、結構、悪さをしているのかもしれませんが、現場を押さえなければ怒ることもできません。飼い主としては、ちょっと悔しい。
 このほか、外に飛び出そうとすることもしません。地域猫の生活の過酷さがよほど身にしみているのか、窓を開け放しておいても、ほとんど興味を示しません。以前、窓を開け放しにしていたら、座ったまま外に向かって鼻をヒクヒクさせていたので、後ろからそっーと近づいてちょっと背中を押したらものすごい勢いで振り返って「なにすんのよ! 外に出ちゃうじゃないのよ!」とでもいうような、びっくりしたような表情をしてました。
 でも、やっぱりちゃんとしつけをしなければ…と思うところがいくつかあります。ひとつは、何といっても「朝鳴き」「夜鳴き」です。最近はだいぶなくなりましたが、油断をしていると忘れたころに始まります。西子は体重は2.5キロほどと小柄で痩せた猫ですが、鳴き声がとっても大きい。家の外にいても聞こえるくらい。そんな大きな声で寝ているときに耳元で鳴くもんですから、たまったものではありません。何とかしたいと思いつつ、決定的なしつけの方法が見つからず、いつ復活するかの不安を抱えたまま生活しています。
 もうひとつが爪とぎ。なぜか、最近はお気に入りのはずの電気アンカをバリバリとやることもがしばしば。電気コードに爪を引っかけでもしたら、感電してしまうかもしれません。これは、見つけるたびに注意をしているので、最近はだいぶバリバリの頻度が減ってきました。
 でも、大まかにはこの二つだけ。あとは、猫かわいがりしているので、Cねえさんを初めとした猫の達人からは、よく「甘やかしすぎ!」との指摘を受けます。しつけの手段として使う鼻を指ではじく「鼻ピン」も、うるさく鳴くときに何度か試みましたが、やろうとするときに「やられちゃう!」って感じで目を閉じて、痛さに耐える準備をしているときの西子の表情を見たら、できなくなってしまいました(う~ん、やっぱり甘やかしすぎかも…?)。
 ところで、少し前に『猫語の教科書』という本を見つけました。著者は『ポセイドン・アドベンチャー』などを書いたポール・ギャリコさん。1976年にモナコで亡くなっていますが、猫好きとしても有名な方だったそうです。『猫語の…』は、猫が猫のために書いた「快適な生活を確保するために人間をどうしつけるか」のマニュアルという設定。人間の家をどう乗っ取るか、乗っ取った後に快適な場所をどのように確保するか…などなどが猫の視点(?)から書かれています。その中で、猫が飼い主を選ぶ基準として「一度結婚して離婚した男性なら、これは見つけ物かもしれません」とのくだりが…。
 今、住んでいる部屋の中には、西子禁制の場所はほとんどないし、飼い主・たっちーはバツイチだし…。この本を当てはめると、僕ってとっても西子にしつけられた、しかも「見つけ物」の飼い主なのかも??? 何だか、とっても複雑な気分…。
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思い出の猫

2006年03月20日 | 西子
 前回は初代猫・ミーコのお話しをしたので今回は2代目猫・センベイのお話しをしようと思います。
 このコは僕が中学生のときに姉(現在は3児の母で大阪在住)がどっかからもらってきた茶トラの猫。西子に劣らずかなり個性的な猫でした。
 まず食べるのがとっても下手。チクワが好物だったのですが、食べるときに犬歯に刺さってしまいよく顔を洗うようにしながら食べてました。それを思うと犬歯1本でカタカタと音を立てながらドライのキャットフードを食べている西子ってとっても器用なのかも。そのくせ、食べ物に関してはひどくわがまま。食べたくないもの(決して嫌いなものではない)は徹底して食べない。こちらも維持になって、お皿に放置したまま放っておくと、どっかから仲間の猫を連れてきて食べさせていました。さらに、近所の猫好きのおばあさんの家にごはんをねだりに行って好きなものばかりご馳走になる始末。食べ物に関してはとっても悪知恵の働く猫でした。
 こんなセンベイでしたが、かなりの狩好き。家の中と外を自由に行き来できるようにしていたのでよく虫とか捕ってきました。でも、虫なんかまだいいほうで、何だか見たこともないような鳥の残骸を持ってきたこともありましたし、近所の幼稚園で飼っていたウサギを捕ったこともありました。死後硬直したウサギの脇にちょこんと座っていたセンベイをみたときなんだか野生を感じましたねぇ。このとき、よっぽど幼稚園に謝りに行こうと思ったのですが、気まずさが先に立ってしまい黙ったまま現在に至っています。幼稚園のみなさんごめんなさいって、今さらこんなところで誤ってもしょうがないのですが…。
 ある朝、センベイが玄関先でとっても大きな声で鳴いていました。あんまり、大きな声だったものですから、近所の人たちも何ごとかと出てくるくらい。どうしたのかと思って、玄関を開けると、左前足をネズミ捕りに挟まれています。このとき、住んでいた千葉・松戸には当時まだ畑がたくさん残っていて、畑に出没するモグラ駆除のために仕掛けたネズミ捕りに引っかかったのでした。しかし、事もあろうに猫の分際でネズミ捕りに引っかかるなんて…。近所の人たちの心配しつつも笑いを堪えきれないといった表情が未だに忘れられません。ネズミ捕りを外してやると、挟まれていた前足がパンパンに腫れています。「病院に連れて行かなくちゃ」なんて思っていたのですが、骨には異常がなかったようで、ペロペロ舐めていると思ったら、夕方にはすっかり直っていました。猫の回復力恐るべし、です。
 センベイが来てから7年ほど経ったころ、家庭の事情があって、近所に引っ越しました。でも、転居先はペット禁止。黙って飼っていたのですが、今までのように家の中と外を自由に行き来できなくなくなったセンベイは、それまでしなかった家の中での粗相をするようになったり…。かなりストレスが溜まっていたようです。そのうち、あまり家にいつかなくなってしまいました。以前住んでいた家は、近かったためそちらに出没し、ほどなくして、その家の新しい住人に看取られて死んでしまいました。
 当時、まだ存命だった祖母(前回の「猫山」の話をした祖母です)は「猫は家に付くっていうから」などといっていましたが、このとき何だかセンベイにとっても申し訳ない気持ちでいっぱいになってしまったことを覚えています。
 西子と初めて会って連れていこうって思った気持ちと、そのときのセンベイに対する申し訳ない気持ちは、僕の中のどこかで繋がっているような気がしています。
 センベイにしてあげられなかったことを、西子にはしてあげよう…と思うのですが、意味不明に大きな声で鳴く西子を見ると「エエカゲンにせんかい!」なんて思ってしまうのでした。
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一緒にいられる時間

2006年03月19日 | 西子
 僕にとって、西子はちゃんと生活をともにした猫としては三代目。初代は小学生のころ。ダンボールに入れられてミーミー鳴いているという絵に描いたような捨て猫を見つけ、拾ってきました。真っ黒な男の子だったのですが、あんまりミーミー鳴くので、同居していた祖母が勝手にミーコと命名。「男の子なのにぃー」と一応文句をいったのですが改名されることはありませんでした。
 西子同様に体が小さかったのですが、大食いだったのでお腹ばかりが出たアンコ型の猫でした。しかも、これも西子同様なのですが、大変気が弱く同時期に飼っていた迷いヒヨコが成長した鶏に追い立てられる始末。ミーコはからかい半分で鶏にちょっかいを出すのですが、鶏には猫の冗談は通用しません。真剣に勝負を挑まれると、血相を変えて逃げてました。ある日、病気になったので母が病院に連れて行ったのですが、良くなりません。「また病院に連れて行かなくちゃ」などといっている間に、いなくなってしまいました。ミーコは家の中と外を自由に行き来できるようにしていたので、ふらっと家を出たきり。「病気なのにどこに行っちゃったんだろう」などと心配して、しばらく近所を探しましたが、結局見つかりませんでした。
 「どっかで死んじゃったのかな」と心配する僕に、「そうかもしれないね。猫は死ぬ姿は人に見せないもんなんだよ」と祖母。「じゃあ、どこに行ったの?」という僕の問いに、祖母は「猫は猫山に行って死ぬの」って説明してましたが、「猫山ってどこ?」という問いには「遠く」としか答えてなかったような…。このテキトーな性格は、孫に受け継がれている気もします。その後も「猫山」のことは気になっていたのですが、村松友視さんの『帰ってきたアブサン』によると「木曾の山中」説と「遠州森の秋葉神社」説があるとのこと。猫は弱ると、このような場所で修行をしてパワーアップして帰ってくるんだそうな。これが、本当なら日本中、パワーアップした猫だらけになってしまう。う~ん、そんな日本ってとっても楽しいかも?
 以前、西子が年増であることにショックを受けたことを書きましたが、これは決して若い方がいいと思ってのことではありません。たしかに子猫はかわいいので、いるだけで和みます。でも、ある程度成長して個性が出てくると、一緒にいてとっても楽しい。西子は特にすでに個性の塊ですから、一緒にいて発見と驚きの連続です。連れてきた当初の西子の年齢は7~8歳。すでに1年が経過していますから、現在は8~9歳になります。僕は1~2歳程度と思っていたので、その誤差は6年。地域猫も経験し、腎臓も悪い西子ですから、この先何年一緒にいられるのか。ふらっと家を出たきりになったミーコを思い出すと「西子もいつか木曾の山中か遠州森の秋葉神社に修行に行く日が来るのかなぁ」などと考えてしまいます。こんなことを考えるのは僕もオヤジになったってことかなぁ。
 ところで…最近またおもちゃのボールが1つ減少。また食べたのかなぁ。不安…。
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ごはん??

2006年03月18日 | 西子
 最近の西子のお気に入りのごはんの「カタカタ」(「カリカリ」ではない)はヒルズというメーカーのk/d。棒状に伸ばしたものを小さくカットしたような形状で大きさは5ミリ程度です。もうひとつのあまり気に入っていないけど、結構食べているのがウォルサムというメーカーの「腎臓サポート」。これは中華まんのような形状で大きさは8ミリ程度です。しかし、この数ミリの違いが西子にはとっても大きいようで「腎臓サポート」はたまにモドシしてしまいます。猫ベッドで寝ていて、いきなり予告無しに「エッ…エグッ…」なんて始まるので、結構あせってしまいます。原型のまま吐き出された「腎臓サポート」をみると「あー、ホントに丸呑みしてるー」なんて関心してしまいます。普通の猫缶を与えていたときも、ガッついて食べたせいか、たまに吐いていました。ところかまわず吐くので、布団の上で吐かれたり、膝の上で吐かれたり…。でも、たまにトイレに行って吐いたりするのをみると「トイレで吐くつもりだったのに我慢できなかったのかなぁ」などと思ってしまい、あまり怒る気になれません。とはいうものの…冷静に分析すると自分の猫ベッドに吐いたことはないんだなぁ。実は、しっかりと場所を選んでいるような気もします。
 オモチャにしているボールも、大きいのと小さいのがあり色も豊富。大きいのは25ミリほど、小さいのは15ミリほどの大きさ。これに関しては、どれも気に入っている様子で、マンベンなく使って遊んでいます。
 以前、Cねえさんからこのボールが吉祥寺のユザワヤで売っていることを聞いたので、先日まとめて購入しました。小さいボールしかないのが残念でしたが、いくつかはCねえさんにもおすそ分け。西子には色の違う10種類をキープしました。でもボールは、遊んでいて失くしてしまうこともしばしば。それになぜかごはんのお皿に入っていることが多いんですよぉ。ごはんのお皿はまだいいけど、飲み水の中にボールがぷかぷか浮いていることもよくあります。
 そんなこんなで10個あったボールも1週間もすると6個にまで減少。「まあ、元気に遊んでいた失くしたんだし、きっと冷蔵庫の下にでも入ったんだろう」と、とくに気にも止めませんでした。
 先日、また1個減少。「まっ、そのうち出てくるだろう」と、そのときは気にもしませんでした。しかし、1個減少したことを確認してから数分後、「エッ…エグッ…」と吐きそうになる西子。「また、『腎臓サポート』を原型のまま吐くかぁ」と思ってみていると、吐き戻された物体は明らかに「腎臓サポート」より大きい。「なんだろ?」と思って手にとってみると、いつも遊んでいる小さいボールです。
 「ゲッ、西子ったらボールの食べてたの?」
 びっくりする僕を尻目に、西子はすっきりしたのか猫ベッドでゴロン。
 「もしかして、姿を消したボールのいくつかは食べた?」
 とやや不吉な予感に包まれつつ、西子を見つめる僕。体調は悪くなっていないようだけど、やはり不安。近いうちに病院に連れて行こっと。

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久しぶりの朝鳴き

2006年03月17日 | 西子
 以前にも書きましたが、最近の西子は僕の腕枕で寝ています。僕が起きる時間になっても西子は腕の中でスヤスヤ。濡れたタオルのようにだらしなーく、でろ~として寝ています。
 僕が起きると「もうちょっと、一緒に寝ていようよ~」とでもいうように、一鳴き二鳴き。でも、こんな僕もサラリーマンですから会社に行かなければいけません。そんな西子の要望に応えていたら、僕までの猫になってしまうので、ちゃっちゃと出勤の準備。すると、布団をたたむ前に、西子は猫ベッドへ移動。今度は「電気アンカ点けて~」とでもいうように一鳴き二鳴き。これには、迅速に対応。電気アンカを点けると、早速二度寝に入る西子。
 「いいなー西子は。そーやって毎日二度寝ができるんだもんなー」
 朝起きるのが、人生最大の苦しみのひとつである僕は、毎朝こんなふうに西子相手に愚痴りながら家を出ています。
 今では、このようにまるで怠惰な古女房のような朝を過ごす西子ですが、以前はとにかく夜と朝にうるさく鳴いてました。夜は「なお~ん」だの「あお~ん」だのサカリがついたような鳴声に、部屋中を走り回りながらボールで遊ぶ「ガサガサ」という音が加わります。しかも遊ぶ場所はなぜか僕の枕元。眠れたもんではありません。さらに朝5時、6時ごろ同じ調子で鳴き、枕元でボールで遊ぶもんですから、一時期は完全に睡眠不足。その当時を思うと、今はありがたいともいえるのですが…。
 最近は、すっかり怠惰になった西子だったのですが、先日は久しぶりに朝鳴き。しかも、僕が起きたいと思っていた時間の30分前。朝は1分でも長く寝ていたいと思っている僕にとっては微妙なタイミング。無視して寝続けようと思いましたが、「起きてよ~」とでもいうように、布団で寝ている僕の耳元で、例のサカリがついたような「なお~ん」「あお~ん」を繰り返します。西子を強引に布団の中に引きづり込んだのですが、僕の手をすり抜けて布団から出て「なお~ん」「あお~ん」と鳴く西子。それでも無視していると、今度は寝ている僕の上に乗っかって、顔に向かって「なお~ん」「あお~ん」。「負けてたまるかー」と思い、布団を頭から被る僕。こんな攻防を繰り返すうちに起床予定時刻に。仕方なく起き上がって布団をたたんでいると、西子はいつものように猫ベッドに移動。電気アンカを点けると、待ってましたとばかりに二度寝。
 「西子ぉー、君は昼も寝られるからいいけど、俺は会社だから寝られないんだぞー(たまに居眠りしているけど)。頼むから、へんな時間に起こさないでくれよー」
 と頼んだのが功を奏したのかわかりませんが、今のところはこの日以降朝鳴きはなし。また、朝鳴きが復活する日がくるのか! 最近、ちょっとどきどきしながら眠りにつく日々です。
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