愛猫・西子と飼い主・たっちーの日常

亡き西子とキジロウ、ひとりっ子を満喫していたわおんのもとに登場した白猫ちくわ、その飼い主・たっちーの日常…です。

クロちゃん2

2006年03月24日 | 西子
 期待と妄想を抱きつつ、クロちゃんを入れた猫カゴを持って帰宅。まずは猫カゴ越しに西子とクロちゃんのゴタイメーンです。なんだか、2匹とも戸惑っている様子。では…と思い、猫カゴを開けると戸惑いながらクロちゃんの登場。西子はいきなりのお客さんにびっくりしたのか「フーッ」と威嚇モード。対するクロちゃんは、周りをきょろきょろ。自分がどこに連れてこられたのか事態を把握していない様子。しかし、西子の威嚇にまったく怯むことなく、いきなり水をがぶ飲み。さらには西子の腎臓食まで食べ始める図太さを披露。一方、威嚇がまったく無視されてしまった西子は猫ベッドに直行。クロちゃんを見ないようにするかのように背中を向けて寝ています。
 クロちゃんはとても適応能力のある猫で、程なくすると早速僕の膝の上に乗って丸くなっています。西子はそんな僕らを無視するかのように、猫ベッドで背中を向けて寝ています。「西子ー、仲良くしてあげてよぉー」とクロちゃんを近づけるのですが、その都度「フーッ」と威嚇。「まあ、仲良くなるには時間がかかることもあるよねぇ」などと言ってはみたものの、実はこのときの僕は不安の塊。まさに不安が洋服を着ているようなもんでした。
 西子の威嚇に動じる気配を見せなかったクロちゃんですが、西子が移動を始めると状況が一変。僕の膝を飛び出して、いきなり西子に突撃するクロちゃん。第1回目のバトルの始まりです。体重2.5キロほどで気の弱い西子に対し、体重こそ同じくらいですがコロコロとした体系のうえ、推定年齢1歳未満でまさに日の出の勢いのクロちゃんですから勝負になりません。一方的に西子が押されまくっています。「やばい!」と思い、慌てて2匹を引き離す僕。なんとか両者にけがをさせることなく引き離したのですが、このクロちゃんの突進が余程ショックだったのか、西子は部屋の隅に置いてあるテレビの後ろで、背中を向けてちょこんと座っています。こういうときの猫の背中って語るんですよねぇ。まるで「なんだかんだいっても、やっぱり若いのがいいんでしょう」または「ふーん、本当はそういうのがタイプなんだ」と、僕を非難しているかよう。「いや、違うんだよ。西子がいつもひとりで留守番しているから、友達がいたほうがいいかなぁって思ってさ。誤解しないでよぉ~」などと猫相手に言い訳をする僕。
 そんな西子の機嫌を取ろうと「ごはんが食べたかったのかなぁ」と言いながら、抱っこしてごはんの前に連れてきたのですが、西子が一口食べた途端に本日2度目のクロちゃんの突進。再度、慌てて引き離す僕。何とか気性の激しいクロちゃんを屈服させようと、心を鬼にして鼻を指ではじく鼻ピンを見舞おうとしました。しかし、鼻ピンをしようとした指に突進するクロちゃん。距離が近くなりすぎて不発に終わる鼻ピン。「こんな技があるとは…。うーん、恐るべしクロちゃんの鼻ピン返し」などと思わず感心してしまいましたが、感心してばかりいられません。なんとか打開策を…と考えている最中にも繰り広げられるバトル。何度目かバトルの後、西子はすっかり怯えモード。食べること飲むことはおろか、トイレにも行かなくなってしまいました。一方のクロちゃんは、猫おばさんからもらった猫缶をぺろりと平らげ、ジョーッと勢いよくおしっこ。どっちが先住猫だかわかりません。「お前、必要以上に元気じゃねぇかよぉ。本当に術後かぁ?」などといいながら足で軽く小突いたのですが、その足にまでじゃれ付くクロちゃん。一方、西子を見ると完全にグロッキー状態。けんかの仲裁に入ったときに、クロちゃんにかまれたり引っかかれたりした傷にバンソーコーを貼りながら、様子を見るとすっかり元気をなくしています。西子はもともと腎臓が悪く虚弱な猫ですから、このままでは病気にでもなってしまいそう。
 このため、急遽、ごはんとトイレを分け部屋も扉を閉めて、2匹を完全分離してやり過ごすことにしました。僕の甘~い期待と妄想が打ち砕かれた瞬間でした。(つづく)
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