愛猫・西子と飼い主・たっちーの日常

亡き西子とキジロウ、ひとりっ子を満喫していたわおんのもとに登場した白猫ちくわ、その飼い主・たっちーの日常…です。

クロちゃん3

2006年03月25日 | 西子
 甘い期待と妄想が打ち砕かれたその夜は、西子を抱きかかえるようにして寝ました。いつもなら、何かというとうるさく「なおーん」だの「びゃおーん」だのと鳴き叫ぶ西子が、クロちゃんが来てからというものバトルのとき以外は一言も発していません。これだけとっても、いかに西子が過度のストレスに晒されているかわかるというもの。少しでもストレスを軽減してあげないと病気になってしまいそうです。
 一方、クロちゃんは元気いっぱい。というわけで、締め切った別室で一夜を過ごしてもらいました。しかし、人間大好き猫ですから「入れてよ~」とでもいうように「みゃおーん」とかわいい声で鳴きながら、扉をカリカリしています。その声と音に恐怖を新たにする西子。僕はとっても微妙な立場です。「仲の悪い嫁と姑と同居している人って、こんな感じなのかなぁ?」あるいは「本妻と愛人が鉢合せになったときってこんな気持ちなのかなぁ」などと考え(どちらも経験ありません。念のため…)、両者を気にしながら一夜を過ごしたもんですから眠れたもんではありません。すっかり睡眠不足です。
 こんな状態では、これ以上クロちゃんをうちにおいておくわけにはいきません。翌日は猫休暇をとって、仲介者に連絡。このままでは、西子が病気にでもなりかねないこと、クロちゃんは術後とは思えないほど気力・体力とも充実していること、を告げて相談した結果、クロちゃんには申し訳ありませんが、再度、地域猫になってもらうことにしました。
 というわけで、クロちゃんが出没していた付近で猫おばさんと待ち合わせ。昨日の様子をかいつまんで伝えると「そんなに仲が悪いんじゃあ、しょうがないわねぇ。それにしてもおとなしいと思っていたけど、結構、激しいのね。クロちゃん…」などと感心する猫おばさん。そんなやり取りの後、猫カゴを開けるとクロちゃんはのそのそっと出てきて、いつも昼寝をしていた場所でゴロンと横になっています。その様子は、うちにいたときとなんら変わらないように見えます。そんなクロちゃんの様子を見届けたところで「大変だったわね。ご馳走するからお茶でも飲んでいきましょうよ」という猫おばさんの誘いを受け、喫茶店で猫談義。ちょっぴり楽しいひと時でした。
 クロちゃんは、その後も元いた辺りに出没し、相変わらず猫おばさんが差し出す猫缶をバクバク元気よく食べていましたが、数日すると忽然と姿を消してしまいました。「どうしたんだろう?」と心配した有志のひとりがCねえさん。僕がケータイで撮った写真を入れた尋ね猫のチラシを作成し、西新宿7丁目あたりに配布しましたが、今のところ有力な情報はなし。
 どこかで、やさしい人に飼われていればいいのですが…。一晩を共にした猫だけに気がかりです。
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