愛猫・西子と飼い主・たっちーの日常

亡き西子とキジロウ、ひとりっ子を満喫していたわおんのもとに登場した白猫ちくわ、その飼い主・たっちーの日常…です。

一緒にいられる時間

2006年03月19日 | 西子
 僕にとって、西子はちゃんと生活をともにした猫としては三代目。初代は小学生のころ。ダンボールに入れられてミーミー鳴いているという絵に描いたような捨て猫を見つけ、拾ってきました。真っ黒な男の子だったのですが、あんまりミーミー鳴くので、同居していた祖母が勝手にミーコと命名。「男の子なのにぃー」と一応文句をいったのですが改名されることはありませんでした。
 西子同様に体が小さかったのですが、大食いだったのでお腹ばかりが出たアンコ型の猫でした。しかも、これも西子同様なのですが、大変気が弱く同時期に飼っていた迷いヒヨコが成長した鶏に追い立てられる始末。ミーコはからかい半分で鶏にちょっかいを出すのですが、鶏には猫の冗談は通用しません。真剣に勝負を挑まれると、血相を変えて逃げてました。ある日、病気になったので母が病院に連れて行ったのですが、良くなりません。「また病院に連れて行かなくちゃ」などといっている間に、いなくなってしまいました。ミーコは家の中と外を自由に行き来できるようにしていたので、ふらっと家を出たきり。「病気なのにどこに行っちゃったんだろう」などと心配して、しばらく近所を探しましたが、結局見つかりませんでした。
 「どっかで死んじゃったのかな」と心配する僕に、「そうかもしれないね。猫は死ぬ姿は人に見せないもんなんだよ」と祖母。「じゃあ、どこに行ったの?」という僕の問いに、祖母は「猫は猫山に行って死ぬの」って説明してましたが、「猫山ってどこ?」という問いには「遠く」としか答えてなかったような…。このテキトーな性格は、孫に受け継がれている気もします。その後も「猫山」のことは気になっていたのですが、村松友視さんの『帰ってきたアブサン』によると「木曾の山中」説と「遠州森の秋葉神社」説があるとのこと。猫は弱ると、このような場所で修行をしてパワーアップして帰ってくるんだそうな。これが、本当なら日本中、パワーアップした猫だらけになってしまう。う~ん、そんな日本ってとっても楽しいかも?
 以前、西子が年増であることにショックを受けたことを書きましたが、これは決して若い方がいいと思ってのことではありません。たしかに子猫はかわいいので、いるだけで和みます。でも、ある程度成長して個性が出てくると、一緒にいてとっても楽しい。西子は特にすでに個性の塊ですから、一緒にいて発見と驚きの連続です。連れてきた当初の西子の年齢は7~8歳。すでに1年が経過していますから、現在は8~9歳になります。僕は1~2歳程度と思っていたので、その誤差は6年。地域猫も経験し、腎臓も悪い西子ですから、この先何年一緒にいられるのか。ふらっと家を出たきりになったミーコを思い出すと「西子もいつか木曾の山中か遠州森の秋葉神社に修行に行く日が来るのかなぁ」などと考えてしまいます。こんなことを考えるのは僕もオヤジになったってことかなぁ。
 ところで…最近またおもちゃのボールが1つ減少。また食べたのかなぁ。不安…。
コメント (1)
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