私にとっては珍しく・・・・
1月に買ったこの本を、少ない日はたった2ページほど
多い日は8ページほど、毎日のように読んで
やっと今日、完読しました。
文学的な難しい表現がなく、スラスラと流れるように
読めたのは、好きな紀行文だったことと
憧れのモンゴル、チベット、ヒマラヤなどの
好きな未踏の地が舞台になっていたことです。
ついこの間まで
ヒマラヤの方に行きたいと本気で思っていましたが
1月にネパールの航空機が、ポカラ近郊で墜落しアウト!
モンゴルにも憧れておっさん2に
「大草原に行ってみたくない?」と誘ったりしていました。
モンゴルは他に行きたい所ができたので
いつか・・・・・ということに。
私のこのヒマラヤ周辺地域への憧れは
20代の頃に読んだ河口慧海の「チベット旅行記」を
読んだことに、さかのぼります。
もう記憶にありませんが、調べると
河口慧海は今から100年も前に、仏陀本来の教えの意味が
分かる書物を求めて、梵語原典やチベット語訳仏典の入手を決意し、
日本人として初めてチベットへの入国を果たした人物です。
「天路の旅人」の著者の、沢木耕太郎氏は
この主人公の旅人、西川一三氏とは
西川氏が存命の頃に聞き取りをして
西川氏の書いた「秘境西域八年の潜行」をもとに
新たに天路の旅人を書き下ろしました。
西川氏は満鉄に入るために中国に渡り
やがて満鉄を辞めて、密偵として中国の奥地に潜入する
命をうけ、そこからこの壮大な旅が始まります。
ゴビ砂漠を渡り、回帰熱で死にかけたり
盗賊にあったりの数々の危機を乗り越えて
ラサなどの聖地を訪れて、ラマ僧を装っているうちに
本来の向上心もあり、蒙古語、チベット語、インド語、
ネパール語を習得し、持ち金がなくなると托鉢で
飢えをしのぎ、やがては一日、一日の生それさえも
喜びになっていく。
インドで仏陀の聖地巡礼をしていると
インド人の僧から「蒙古からインドまで六年もかかって
歩かれたのなら、仏を見ることができたでしょう」と聞かれ
「いえ、まったく」と答える西川。
でも西川には
ーーーいまの自分は、綺麗に欲がなくなっている。
何をしたいとか、何を得たいとか、何を食べたいか
といったような欲望から解放されている。
一日分の食糧さえあれば、どこで寝ようがかまわないと
思っている。水の流れに漂っている一枚の葉と同じように、
ただ眼の前の道を歩いている。
その欲のなさが、人の好意を誘うのかもしれない。ーーーーー
このような”無”のオーラが出ていたのでは
ないでしょうか。
修行しているという意識がなくても
歩いてきた道が多くの功徳を生み出してきたのでは
ないかと思います。
インド人の僧が言った仏とは
「西川そのものが仏ですよ」と言ったのです。
奇しくも今晩
NHKBSで「聖なる巡礼路を行く」
スペイン縦断1500キロをしています。
この番組を観るたびに巡礼の旅をしたいなと
思います。
が
四国八十八か所も周ったことがないのに
何をたわけなことを・・・・・ですよね。
とにかくこの何年か
一冊の本も読破できなかった私が
こんなに毎日少しづつ、老眼鏡をかけながら
読むことができたのは、面白かったから・・・
この一言に尽きます。
昨日と今日は、暖かかった。
朝、庭を歩いた時は咲いていなかったのに
午後歩いていると、エッ!咲いている~
ミニアイリス・ハーモニー
偉いねぇ!朝は蕾も見えていなかったのに・・・・
金盞花ブロンズビューティーも
開花第一号。
白いクリスマスローズ・ニゲル
も咲きました。
でももっと嬉しいのは
このクリスマスローズ
まだきれいに咲いていないので黄色ですが
咲くと、白に紫色の覆輪(ピコティ)が入って
それはきれいです。
一年前だったかな
お友達のあきちゃんから頂いたクリスマスローズが
もう咲きそうです。
あきちゃん早く腰痛を治して
絵手紙教室に出てきてね~
今日も来てくださってありがとうございます。