地味ログ東洋硬化.うろつき雑記

寒い時も暑い時も、寒い場所も暑い場所も、処かまわず神出鬼没な東洋硬化の表面処理を、ポップに語ります。

展示会後の10月10日と11日、南アルプスの北岳と間ノ岳(その1)

2009年10月31日 22時14分42秒 | うろつきアーカイヴス


10月9日夕刻、インテックス大阪での関西機械要素技術展が閉幕となった後、
19時ぐらいからだったか、名神高速を東行き。小牧JCTから中央道に入り、北
岳登山基地芦安温泉の登山者用駐車場に着いたのが日付変わった10日の
1時でした。車のシート倒して3時間仮眠し、芦安温泉5時10分発の広河原
(北岳登山口)行きに乗りました。なにせ、登山口広河原までの一般乗用車乗
り入れは禁止となっており、乗合バスかジャンボタクシーしか足がありません
ので。このあたり不便ではありますが、首都圏が近い南アルプスの1車線林道
を迂闊に開放などしてしまったならばすごいことになるのは必定かと。

芦安温泉から1時間、小雨が窓ガラスを弱く叩くのを聞きながら半覚半睡で夜叉
神峠を越えて広河原へ。峠を越えた後は雨が上がり、雲が少し高くなった様な
感じでありがたいありがたい、と。


(地図右上端の広河原から大樺沢に沿って南西に遡行し、有名な北岳バットレスの
下を歩いて、どんつきの八本歯のコル。西の吊尾根に出た後、まず北岳山頂に行き、
すぐに吊尾根を逆戻り。そのまま南に歩いて稜線上の北岳山荘で一泊。翌朝、日本
で一番高い尾根筋を歩きつつ中白根山から間ノ岳(アイノタケ)、逆戻りしてもう一度北岳
登った後、北に降りて、肩ノ小屋→小太郎尾根分岐→白根御池小屋→広河原、と
歩きました。結局、地図の推奨ルートそのまんまです)


(広河原から大樺沢、その先には北岳ですが、生憎の雲。登山口標高はおよそ
1500㍍。スタートは6時半ぐらいでした)

最初の3時間は沢に沿って左岸右岸と渡渉しつつ、距離と高度を稼ぎます。


(大樺沢二股の休憩ポイント。八本歯のコル方面に行く為にはこの沢を渡り、左手
へ向かうことに。この付近の標高2200㍍)


(大樺沢源流は夏の間も溶けなかった雪渓でした。この付近の標高は2400㍍ぐらい)

時々ポツポツときていた霧ションベンが、標高上げるにしたがって小雪に変わり
ました。


(ガスがひどく、楽しみにしていた北岳バットレスの大展望は望めず。ホントは
この向こうに見えるはずなんだけど)

樹木の背が低くなり、岩屑が多い難路を苦労しつつダケカンバが目立つ尾根筋に
取りつくと、木製ハシゴの連続でした。おかげでチャッチャと高度上げていくこと
が出来、気が付くと八本歯のコルに到着でした。


(八本歯のコルから東向きに撮影。ボーコン沢ノ頭というピーク方面に続く池山
吊尾根です。この尾根筋歩きはかなりヘビーかと思われます)

木製ハシゴと滑りやすい岩上歩きして北岳と間ノ岳を結ぶ主稜線上に出、かなり
きつくなってきた横なぐりの雪を顔面に受けつつラストの岩登りで、山頂でした。


(不思議なことに山頂は無風。雪も少なめ。標高3193㍍の日本第2位峰です)

1ヶ月の間に富士山と北岳登れて大変ラッキーでハッピーでした。


(大きな標識の北側には三角点。何と!ここは三等三角点でした。田中特殊
金型製作所さんの情報では基山山頂でさえ一等三角点だとのこと。なのに、
富士山が二等・北岳が三等とは、これ如何に?)

おまけに説明書き銘板には標高3192㍍との標記。正しい標高は?

謎と疑問の多い山頂を後に主稜線を南に降り、八本歯のコルへの道を分けた
後も更に南下。岩上の新雪が凍り始めており、軽アイゼンが欲しい状況でした
が、持参しておらず、じわじわ慎重に歩を進める以外方法無しでした。


(山頂から高度にして100㍍程度降りた地点で振り返り撮り。かなりハードでした)


(ガスの中、尾根筋を南に1時間半で、10日の宿「北岳山荘」でした。標高は
2900㍍弱かな?)

全般的に小規模な山小屋が多い南アルプスですが、その中ではトップクラスの
収容人員を誇る大規模山小屋らしいです。

ただし、この際、僕的には小屋規模なんてどうでもよく、寝返りを打てる程度には
広く布団を使用出来るのか否か、という部分がポイント。布団の中で横向くとイビ
キ歯軋りオヤジの顔がすぐ横、というのはさえませんので。

受付で、状況次第で敷布団縦半分スペースのみになるかも、と脅かされ、気持ち
を萎えさせつつ50名は収容できそうな大部屋で陰気に寝床作りなどしていると、
後から入室してきた団体が、尾根筋のガスがとれつつある旨話していました。

さっそくカメラ持って山小屋の外に出てみると、


(山小屋の北に北岳。チョー格好良いです)


(南には、明朝往復することを目論んでいる中白根山と間ノ岳。非常に好ましい
稜線。これが日本一標高の高い吊尾根です。見ることが出来て感激でした)


(山小屋の東側や北側はテントサイト)


(東南東方向の雲の先には..)


(数週間前に登った富士山)


(既に冠雪しています。夕日を浴びて「赤富士」状態)


(北西に視線向けると雲間から仙丈ヶ岳)

南アルプス主稜線上にいるのがよほど嬉しかったのかアドレナリンが血中駆け巡っ
ていたとみえ、疲労感をあまり自覚しないまま晩飯の17時半となりました。

万が一、山小屋ではビール扱っていないかも、との考えから、ミレーの60㍑奥底に
しまって持参した発泡酒350㏄でしたが、案ずるよりうむが易し、北岳山荘ではちゃ
んとした冷えたビールが販売されていました。

翌日の荷物減らす意味も含め、晩飯時、持参の発泡酒をぐびぐび飲んでいました。
しかしまあ、このあたりの用意周到さ、自分を誉めてやりたいです。

敷布団もちゃんと1枚フルに占有出来、居心地良い山小屋でした。

                             (続きは次回)



-------------------------------------------------------
● ㈱東洋硬化へのお問い合せは、当社ホームページの「お問い合せ」欄、
   または、TEL:0942-34-1387  FAX:0942-36-0520
   所在地:福岡県久留米市津福本町1978-1 へお願い致します。

● シリンダーロッド・シャフト・ピストン・フロントフォークインナーチューブ
    ・ロール等円筒形状機械部品のクロムめっき再生(クロムメッキと
   全部カタカナ書きするのではなく「クロムめっき」または「クロム鍍金」
   と書くのが日本語的には正解)が得意です。

● 窒化クロム・窒化チタンアルミ・酸化クロム・窒化チタンクロム・
    窒化チタン他、各種高硬質被膜をアークイオンプレーティング
    生成します。
● 無電解ニッケル-リンめっきの軽金属上への析出、他被膜との積層処理
    可能です。被膜の付加価値向上にお役立て下さい。

● マグネシウム合金上へのアークイオンプレーティング成膜が可能です。
    今まで難しかったマグネシウム合金製部品への耐磨耗性付与
    ご利用下さい。

● ローター・ファン・クランクシャフト等のバランシング(回転体釣合せ)
● ラジアルクラウン研削を始めとした円筒研削加工や、内面研削・
    平面研削も行います。
 フレーム溶射による、短納期での寸法・形状・機能の復元加工開始
    しました。

-------------------------------------------------------


人気blogランキングです。押してくださると嬉しいです。





最新の画像もっと見る

コメントを投稿