地味ログ東洋硬化.うろつき雑記

寒い時も暑い時も、寒い場所も暑い場所も、処かまわず神出鬼没な東洋硬化の表面処理を、ポップに語ります。

中ロ国境地域経済(物流・商流)視察「2」

2012年08月06日 00時03分35秒 | うろつきアーカイヴス
7月22日早朝、中ロ国境向こう側の町、黒竜江省綏芬河市までの移動を開
始しました。


(この中国製中型バスで綏芬河まで移動)


(ウラジオストク空港(と言ってもウラジオストク市ではなく、北隣のアルチョー
ム市北はずれにあります)ターミナル近場の家屋。寂しげな風情)


(ウスリースクまでの50キロ強、最初はこんな風な整備された道路だったの
ですが..)


(シベリア鉄道に沿って走り、ウラジオストクからハバロフスクへの唯一の幹
線道路とは思えぬ未整備の悪路となりました)


(1時間半ほどで沿海地方第二の都市ウスリースク市街地に入りました)


(市街地中心部。天候のせいで寂しさ倍増)


(市役所と革命戦士のモニュメント)


(ソビエト崩壊後しばらくの間は中ロ北朝鮮国境を挟んだ密輸密売の拠点と
して悪名高かったこの町ですが、中国の個人所得が上昇するにつれ越境中
国人が減少し、寂しくも平穏な町となっているんだとか)


(公称16万人の人口を抱えているそうですが、本当じゃろか)


(「カフェ トランジット」と書いてあります。ドライブインまたは小さい道の駅み
たいな業態の店)


(店内の商品棚にはジュース・地元産果実酒・ウォッカが大量に陳列されて
いました)


(ウスリースク市街地を北西に抜け、国境の町ポグラニチヌイ方面へ平原を
走ります。この平原が、南に流れる綏芬河と北へ流れるアムール川の大支
流ウスリー川の分水嶺を成していますが、明らかな尾根や峠などはありませ
んでした)


(国境へ向かう幹線道路なのにこの状態。インフラを本格的に整備する気が
無いと見ました。中ロ交易に対するロシア側の気持ちの現れかと)


(国境手前、ロシア領最後の町であるポグラニチヌイ市街地に入り込む為、
幹線道路を離れ街中へ)


(ポグラニチヌイ市街地にあるグロデコヴォ駅遠景)

1898年、露清間のハバロフスク条約締結にてロシアは遼東半島25年租借
権と東清鉄道敷設権を得ました。この条約を元に、ウラジオストク・ハバロフ
スク間のウスリー鉄道とイルクーツク方面から満州へ入境してくるザバイカ
ル鉄道とを満州北部を北西から南東に貫く鉄道で結び、シベリア鉄道の本
線として機能させる為の東清鉄道として1903年に完成させ、即日営業開始
しました。

現在、国境のロシア側はグロデコヴォ駅、中国側は綏芬河駅で、両駅間に
は6つのトンネルと2つの待避駅が設けられています。東清鉄道建設当時は、
全線軌間をロシア国内規格の1520mmとしていましたが、中国領内部分は満
州国誕生後の1935(昭和10)年に満州国に接収され、標準軌の1435mmに改
軌され現在に到っています。なお、綏芬河-グロデコヴォ間は、両ゲージが4
線軌条で敷かれ直通国際旅客列車はロシア側で台車の交換をしています。

4線軌条の写真は後で。

グロデコヴォ駅を跨ぐ高い跨線橋の上で異ゲージ貨車間貨物積替え状況な
ど確認し、跨線橋上からの写真を撮ろうとしましたが、「ロシア公安がどこか
らかチェックしている可能性があり、引っ張られるかもしれないのでカメラは
止めとこう」とのアドバイス。残念ながらグロデコヴォ駅構内の写真は無し。


(貨物列車が走っているのが旧東清鉄道。左がウラジオストク方面、右は牡
丹江・哈爾浜方面)


(踏切渡る際に悔し紛れのブレブレ写真。グロデコヴォ駅方向を)


(ポグラニチヌイ市街地を出、いよいよ国境が近づいてきました。正面の山
並みの向こう側は中国黒竜江省)


(中ロ国境ロシア側検問の1キロほど手前から、国境輸送用のトレーラーや
カーゴが道路脇を占有していました。検疫の順番待ちをしているらしいので
すが、かなりの長時間、留め置かれている模様)


(いよいよロシア側検問です。写真は残念ながらここまで。バスから荷物込
み降ろされ、バゲージチェックとイミグレーション。バスは車内どころかシャー
シ裏までチェックされます)


(ロシア-中国国境緩衝地帯。3~4キロの幅で全く人の手が入っていない土
地。領土の広い国同士、いいわな~)


(人っ子一人いません。ホントは写真撮影も憚られるとのことでしたが、こっ
そりバス内から)


(中国側検問が近づいてきた模様)


(検問所の機能を拡充する工事を行なっているらしく、裸地穿ってダンプカー
が行き来しています)


(中国側の建物、第一号)


(幾重にも設けられた中国側検問の一発目です。通過時、洗浄機の様な門
型の装置をくぐる際、車体に消毒液らしき液体をふんだんに振り掛けられま
した)


(奥に見える尖った変な屋根を持つ建物が中国側のバゲージチェック・イミグ
レーション・検疫棟)

もちろん通過時の写真はありません。

国境を抜けるのに1時間弱かかりましたが、同行の経験豊富な方々がおっ
しゃるに「3時間以上かかることも珍しくないので、今日は大ラッキー」なんだ
とか。APECがウラジオストクで開かれるのにあわせ、両国ともに強面ぶりを
引込めつつあるのかも。もしそうだとしても、ここ数ヶ月間だけなのかもしれ
ませんが。


(緊張感漂う中ロ国境を抜けた途端に、こんな感じの過剰に金掛けたインフ
ラが出迎えてくれます。ロシア側のインフラ整備に対するやる気の無さと好
対照。笑わせてくれます)

沿海地方時間では昼過ぎに国境抜けたのですが、北京時間に従い3時間も
時計を戻して10時過ぎに綏芬河に到着となりました。


(国境を挟んでロシア領が見える位置に建てられているこの宿をあてがわれ
ました)



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    ・ロール等円筒形状機械部品のクロムめっき再生(クロムメッキと
   全部カタカナ書きするのではなく「クロムめっき」または「クロム鍍金」
   と書くのが日本語的には正解)が得意です。

● 窒化クロム・窒化チタンアルミ・酸化クロム・窒化チタンクロム・
    窒化チタン他、各種高硬質被膜をアークイオンプレーティング
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    平面研削も行います。
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での寸法・形状・機能の復元加工。

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