地味ログ東洋硬化.うろつき雑記

寒い時も暑い時も、寒い場所も暑い場所も、処かまわず神出鬼没な東洋硬化の表面処理を、ポップに語ります。

梅雨明けとともに槍ヶ岳登った件(その3)

2010年08月05日 00時03分43秒 | うろつきアーカイヴス
槍ヶ岳登りの最終回です。

20名近くが横になっている狭苦しい寝室がざわつき始めたのは3時過ぎ。外はまだ
真っ暗なのですが、穂高まで縦走する予定の方々、槍ヶ岳山頂で日の出拝む方々、
西鎌尾根から双六岳方面・裏銀座縦走の方々・東鎌尾根から大天井岳・燕岳・表銀
座縦走の方々と、各方面行きの早出登山者が一斉に起き出し、喧騒甚だしい未明
の山小屋内でした。


(防寒着替りの雨具をはおり、デコチンランプ付けて山小屋前のテラスに出てみると、
明るみ始めた北東の空をバックに真っ黒な槍ヶ岳の山体)

目を凝らすと、既に岩登りしているLEDランプが数個。あれは危ないです。体重を確
保するに必要な手元の岩に対する遠近感がつかみにくいはず。


(空が明るさを増してくるまで15分ほどテラスで待機し、デコチンランプ点けて岩登り
を始めました)

山荘から見ているよりは登り易く、鎖や足場が整備された登路で、3点確保さえ怠
らねば危険性はそれほどないと思われました。ただし、高所が苦手な方には全く不
向き。ま、そんな方は元々槍ヶ岳登山など志すことはないでしょうけれど。


(大枠、山体の南側に登路は設けられていましたが、一部北西側に廻り込んだ付
近で、双六岳・三俣蓮華岳方向)


(もう少し高度を上げてから、南斜面に出た処で前日歩いた縦走路と穂高連峰を)


(同じ場所から直下に見える槍ヶ岳山荘。斜面のきつさが分かることと思います。
実際の斜度は50~60°ぐらいなのでしょうが、体感的には70~80°ほどにも感
じられスリリングなことこの上なし)

山荘横の取り付きから20分ほどで槍ヶ岳山頂(標高3180㍍:国内第5位)に着きま
した。


(かなり明るくなった空を背景に、まず穂高連峰。大キレットの手前が前日縦走した
峰々)


(南東部、フォッサマグナの奥には富士山。その右が南アルプス。最高峰が北岳。
左端の山影は6月に登った八ヶ岳)


(カメラを少し左に振って、東南東、常念岳の黒い山体の左奥は浅間山)


(さらに左、谷川岳あたりからの日の出でした)


(再び穂高連峰。次は、一番奥に見える奥穂高岳に登りたく思います)


(前日午後はガスにより全く見えなかった飛騨側の山々。中央は笠ヶ岳。その遥か
向こうに見えるのは昨年9月に登った白山。白山山頂から北アルプスがよく見えた
ものでした



(6畳間ぐらいの山頂部の北端に祠が祀ってあります)


(その祠の脇に寄り、双六岳方向。遠景の山々は立山連峰)


(右側の小さい岩峰が「小槍」です。登攀難易度大。その上での「アルペン踊り」、
さらに難易度大。歌詞としては極端に有名ではあっても、そもそも、どんな踊りな
のか知識がありませんし。ご存知の方、お教え下さい。小槍の向こうに連なって
見えるのが西鎌尾根。槍ヶ岳山荘から槍平小屋への帰路に歩きました)


(そして、槍ヶ岳から発する四方への尾根の中で最も厳しい北鎌尾根。過去、何名
もの登山家が縦走中に落命しています。ブルブル)


(ズームアップして富士山と南アルプス北部の山々。これ見る為に岩登りした訳で..)


(陽が差し始め、笠ヶ岳とその向こうの雲海に槍の影が映りました)


(三度、穂高連峰。大キレットを越えていく気流が薄く雲となり、かつ主稜線各峰の
東側斜面が朝陽に染まっています)

しゃら臭くドイツ語で言うならば「モルゲンロート」なんだとか。朝焼けの意。


(槍ヶ岳山荘が少しずつ槍の影から出てきました)

山頂に30分以上居座り、もう大概よかろー、と納得してから、恐る恐る屹立した岩
場下り開始。梯子も鎖も登りより下りの方が遥かに危険ですので。

槍の根っこまでの下り専用路、それなりに渋滞し始めていましたが、30分弱で山
荘脇のテラスまで下りきりました。


(6時、登りも下りも渋滞が始まっています。早い時間帯に登っておいて正解)


(山頂部のズームアップ。左が登り専用梯子。右側は下り専用)

朝飯喰って7時前に山荘からの下山開始しました。まず、山荘北裏側から西鎌尾
根へ取り付き、槍ヶ岳西斜面を千丈沢乗越の先まで尾根伝いに高度を下げてい
きました。


(西鎌尾根を下りつつ大槍・小槍を振返り撮り)


(西鎌尾根上の縦走路。これをずーっと歩いて行けば、双六岳・三俣蓮華岳・黒部
五郎岳・薬師岳と伝って、立山・剱岳まで到達することが出来ます)


(小槍の脇から陽。西側から見るも、やはりきつい傾斜)


(槍ヶ岳山荘から1時間で千丈沢乗越。正面の西鎌尾根方向は裏銀座縦走ルート
として双六岳方面行き。下山路として採ったコースは、ここで左折して西鎌尾根の
支尾根にあたる中崎尾根を少しだけ辿り、さらに左折して飛騨沢メインルートに合
流する為カール斜面を急降下するもの)


(千丈沢乗越から、最後の槍ヶ岳撮影。西側からみると小槍がいやに立派に見え
ます)


(槍ヶ岳西側のカール「飛騨沢」とその南東に大喰岳)

千丈沢乗越から速足で2時間、1夜目に泊った槍平小屋着。


(槍平小屋からさらに30分で、滝谷出合。往路、夕立雲に隠れて望めなかった
ジャンダルムが見えました)

滝谷出合から2時間強で、やっと新穂高温泉。無料駐車場に留めっ放しにしていた
車に乗り込んだのは13時を大きく廻った時刻だったかと。

ひとっ風呂浴びた後、久留米までの帰路、旗日だった関係であちこちの高速道路
が渋滞していたのが辛うございました。


〈 この項、終わり 〉



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    ・ロール等円筒形状機械部品のクロムめっき再生(クロムメッキと
   全部カタカナ書きするのではなく「クロムめっき」または「クロム鍍金」
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 超厚付電気ニッケルめっきやフレーム溶射による、短納期での寸法・
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