ユメロマン

高校生が育てたサラブレッドがJRAで初勝利しました。

北海道静内農業高校は、競走馬を生産する日本で唯一の高校だそうです。
私は競馬などのギャンブルには全く興味無いんですが、このニュースにはピピッと反応してしまいました。

静内農業…、20年前の夏を思い出しました。もちろん忘れていた訳ではありません。あの年、春から自転車で野宿旅を続けていた私は、何も無いえりも岬の近く、あのハイセイコーのふるさと静内にさしかかっていました。

綺麗な馬が一杯いるなー!　乗馬、楽しそうだなー!なんてながめつつ、今日はどこで寝ようか、何を食べようか…なんて考えていた時、農家のおじさん?って感じの人が「馬に乗ってみるかい」って北海道人独特のイントネーションで訊いてきたんです。
またとないチャンスです!遠慮なく、生まれて初めてサラブレッドに乗らせてもらいました。馬の上って意外と高くて眺めも良くて、またそのサラブレッドの美しいこと!すっごい楽しかったです!
もちろん自分一人では乗れないので牽き馬でです。その牽いてくれていた若者がやたらキビキビとおじさんの言うことをきくなぁ?と思ったら、彼らは農業高校の馬術部の生徒で、さっきのおじさんは部の顧問だったのです!

話はそれだけでは終わりません。自転車野宿旅とわかると「今夜はうちに泊まっていきなさい」と自宅に案内してくれたんです。夕飯もごちそうになり、デザートには地元産のメロンを部の生徒さんが沢山もってきてくれました…。

嬉しかったし、美味しかったし、感謝感激でした!

そこの生徒さん達の育てた馬が勝った。その喜ぶ生徒達の姿と、20年前の自分の姿がダブって見えました…。私も嬉しかった。

10年位前ですが、その後先生は教師をやめ、地元の馬に関する公的な施設で、相変わらず馬と生活している、とTVで見ました。
先生、お元気でしょうか…。

今より30Kg位痩せていた頃の、青春の1ページでした。

↓ユメロマン。　スャjチニュースより。