bikepit saito

自転車屋の日々

福島県へ

2018-10-07 11:59:00 | お散歩
先月、連休を頂いて福島と宮城を車でまわってきました。

福島では高速道路を降り帰還困難区域を抜ける国道6号線を走りました。
大熊町、双葉町、浪江町を通る6号線は原発の事故後通行止めになっていたのですが、数年前に線量も下がったという事で通行止めが解除されました。



線量が下がったとはいえ、本当に安全なのか? 人体に悪い影響は無いのか? ネット上ではありますが色々と調べてから行きました。

最初は「わざわざ危険な場所に近づく事はない」という意見も聞き、行くのをやめようとも思ったのですが、実際に行った人の話し、現在の線量、そもそも放射性物質とは? 等改めて調べてやっぱり行くことにしました。



車は通れますが駐停車禁止、二輪と人はまだ通行禁止で普通に歩いている人を見ることはありませんでした。信号は全て黄色点滅で左右に曲がることも出来ません。

コンビニ等の駐車場はもちろん、一般的な民家にも車が侵入停車出来ないように高いゲートが設置されています。
一部の大型商業施設は除染等の作業にあたる企業の基地として使われていました。

除染作業で出た土等を運搬するダンプもたくさん走っています。



道路上には現在のその場所の線量を表示する電光掲示板もたくさんありました。福一原発から直線距離で一番近い(約1km)所は他の場所に比べると少し線量は高めでした。
国道脇には許可を得て帰還困難区域(の自宅等)へ進入した車がスクリーニングを受ける施設もいくつかありました。

(ここは結婚式場だったようです。)


人が入れないのでどこも手付かずで荒れ果てた(地震で壊れた)ままで、全体的にはちょっと異様な雰囲気です。7年も経っているのに…。

しかし、本当に線量は下がっているようで国道沿いでは一軒だけですがガソリンスタンドも営業していました。

行く前から分かっていた事ではありますが車はもう普通に走っていますし、交通整理の警察官や警備の方々も普通の服装で仕事をしています。草刈作業なんかもしていました。

まだまだ時間は鰍ゥりそうですが、少しずつ元へ戻りつつあるようですね。
とにかく国には隠し事をすること無く復興へ向けてしっかりとやる事をやり、帰還困難区域が無くなる事を願ってやみません。