米蔵物語

米蔵のわがままな人生　５

つづきから～

米蔵：　ただいま～（＾＾）

番頭：　旦さん、お帰りなさいませ。

米蔵：　雅！　何か変わった事は無かったか？

番頭：　それでんがな！

　　　　親っさんがえらい怒ってましたで～！

米蔵：　怒ってたて？
　　　　またいつもの調子やろ～？

番頭：　いや～今回はちゃいまっせ！
　　　　若さんがこのままの状態やったら、この森燃料店は他の物に任せる！とか言うてはりましたで！

米蔵：　あっははははは～（＾＾）
　　　　大丈夫や！　あ～言うてるだけや！

番頭：　そ～でっしゃろか？

米蔵：　当たり前やがな！
　　　　自分の可愛い娘の旦那がやで！
　　　　跡目も継かんでどないする？
　　　　世間体が悪いやろ？
　　　　そやから絶対そんな事ない！

番頭：　若さんそんなのん気な事言うてはってよろしいんでっか？

米蔵：　ま～わしに任かしとき！
　　　　な～それより珠恵は何してるかいな？

番頭：　さ～こいさんの事まで、わて知りまへんわ！
　　　　お部屋でまた丁稚にアンマでもさせてるんちゃいまっか？

米蔵：　アンマか～？
　　　　なんやったらいっその事、その丁稚とでも何とかならんかいな？

番頭：　若さん、何言うてはりまんねん？

米蔵：　別に何もないがな・・・
　　　　例えばの話しやながな!アホやな～！
　　　　さ～雅！　わし出かけてくるわ！

番頭：　えっ!!　またでっか？
　　　　さっき帰って着たばっかしやおまへんか？

米蔵：　仕事や!　仕事！
　　　　わしもこの店のために、これでもいろいろと考えてるんやで～
　　　　ほなな～！

番頭：　あ～あ！　もうあかんわ！
　　　　わしもそろそろ他の仕事を真剣に探さなあかんかもな～！

２～３日が過ぎて・・・・・

（小料理屋　「秋」）

米蔵：　秋子はんこんにちは！
　　　　また来たで～！

秋子：　旦さん今日はまたえろ～早よおますね（＾＾）

米蔵：　秋ちゃんの顔が早よ～見と～て急いで来たんや（＾＾）

秋子：　お～きに（＾＾）
　　　　いつもありがとさんです。

米蔵：　そや！
　　　　秋ちゃん！なんやったら今日はもう休みにしてな、わしと芝居でも観にいかんか？
　　　　丁度今な～南座でえ～芝居やってんねん。
　　　　どないや～？　行かへんか？

秋子：　へ～？　わて、そんな所へは行った事おまへんし、そんな柄でもおまへんさかい・・・・・気が引けるわ！

米蔵：　なら尚更やないか（＾＾）
　　　　一辺ぐらい行っとく方がえ～ちゃうか（＾＾）

秋子：　そうどすか。

米蔵：　ほな用意し！　早速行くとしよう！

つづく