戦争が始まったので”さゆり””豆葉”は会長の手配で疎開先へと逃げた。
それから日本は戦争に敗れ、その後の日本の治安を維持する為アメリカから多くのGHQが入てっきた。
その後少しづつではあるが日本の復興の兆しが見えてきた頃・・・・
”のぶ”は疎開している”さゆり”ところを訪ねてきた
そして「長い間待たせてすまない!これからは何とか俺がお前を幸せにする」からと言ったが
”さゆり”は「会長さんはどうされてます?」と”のぶ”の言った事をさておき尋ねた
”のぶ”は焼き餅を隠すかのように「何とかやっているよ」とぼっそと答えた。
そして”のぶ”は「会社は戦争の為かなり痛手を受けたが、何とかも2人でもう一度立て直そうと思っているんだ! そこでだ、何とかもう”さゆり”にも力を借して欲しいんだ!」と頼んだ。
”さゆり”はそれで会長さんのお役に立てるんだったどんな事でもしようと思っていたので”のぶ”の依頼を即引き受けたのだ。
そして「”のぶ”さん私はどうすればいいの?」
「会社を立て直すにはどうしてもアメリカの融資が必要なんだ! そこで何とかそれを取り付けようとアメリカ軍の偉い奴を招き接待をしようと思いお前が芸者の頃の写真を見せたところ是非お前に会いたいと言い出したんだ」
「どうだろう”さゆり” 何とか人肌脱いではくれないだろうか?」
”さゆり”はこんな私でも会長さんのためになるんだったらと気持ち良く引き受けた。
しかし1人では荷が重すぎると思った”さゆり”は”おかぼ”も誘った。
”おかぼ”は今、アメリカ人相手のホステスとして働いており彼らを扱うのもお手のもの
しかし、過去にあった事情もあり容易くは引き受けてはくれなかった。
だが”さゆり”は会長さんのために何とか役に立ちたいと思い、過去に起きた出来事について”おかぼ”に謝り何とか協力してもらう事ができ出資の話も順調に進んだのだ。
そして接待もたけなわに”のぶ”が”さゆり”に「俺の妻になってくれないか?」と頼む
しかし”さゆり”の心は既に会長と決めていたので「”のぶ”さん、ごめんなさい! 私は・・・・・」と
でも”のぶ”は”さゆり”事が諦めきれない
そこで”さゆり”は一芝居を打とうと考えた
”のぶ”さんに私の嫌なところを見せ諦めさせようと企てたのだ。
そして”おこぼ”にも協力してと頼むがこれが大きな誤算となるのだった。
それは”おこぼ”に企てを裏切られ”のぶ”に見せるはずの怪しい仮の密会をわざと会長に見させてしまうのだ。
これは”おかぼ”の過去にあった養女にしてもらえなっかた仕返しだった。
「”おかぼ”ちゃんどうして?」と”さゆり”は批難する
「分かるようね!あの時私がどんな気持ちだったか? 今でも私はあの時の事ずっと・・・・」
そして会長は何も言わずその場を去って行った。
もうこれであの方には会えないと悲しい気持ちを少しでも忘れるためにも、その日以後芸者の仕事をお母さんのいる新田でまた一から始めるのだった。
そして忘れかけてた頃だ、”のぶ”さんからお茶屋への誘いの電話が入った。
お母さんは芸者としていつまでも独り身では限界があり生きていくのも大変よ!と
折角の誘いなんだから行っておいでよ!と後押しされおもいきって行くことにした。
しかし待てども”のぶ”さんは現れず、そこに現れたのは会長さんだった!
「会長さん”のぶ”さんは?」
「”のぶ”は来ない!」
「・・・・・」
「”さゆり”もう少し早く本当の気持ちを伝えておけば良かったと思う」
「どういうことですか?」
「”のぶ”は私の命の恩人でね、今私がこうして生きていられるのも”のぶ”のお陰なんだよ!だから”のぶ”にはどうしても幸せになってもらいたいと・・・」
「でも私は・・・あの橋のたもとで会った会長さんの事をずっと・・・・」
「すまなかった!」
これで”さゆり”も会長さんの本当の気持ちがわかったのか会長の胸元へと体を委ねた
人生には思わぬ出会いがあるものです。
また言葉一つで人生も大きく変わります。
あなたにとって今人生は生きがいがあるものでしょうか?
人と人の縁によって人生も大きく変わります。
貴方は今、幸せですか?
終わり