ぶら・のび

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Show Windowの前で4

2019年09月20日 | Weblog

Show Windowの前で

Part4


それから数日後、営業で回っている時に偶然この前の男に出会った

「いや〜この前はすまなっかたな!」

「貴方ですか、いえ別にも〜いいですけど・・・・」

「ちょっと話をしてもいいかな?」

「何ですか?」

「君さ、あの彼女とはいつ・どこで出会ったんだ?」

「どうしてそんな事を貴方に話さなきゃいけないんですか?」

「この間は本当に申し訳無かったと思っているんだ・・・・でもどうしても聞かせてもらいたいんだよ!」

「はいはい! わかりましたよ・・・・出会ったのはね・・・確か今から2ヶ月ほど前だったかな・・・」

「銀座にエルメスショップがあるでしょ?  そこで初め出会ったんですよ」

「えっ? エルメスショップ」

「そうです!」

「どのように?」

「どのようにって・・・ただね、僕がエルメスのウィンドウを覗いていたら急に彼女の方から声をかけてきたんですよ」

「声を?・・・・・」

「私の方を振り返って、私の事見てた?って言われたんです」

「えっ?彼女の方からかい?」

「そうです! 僕は振り彼女を見て 一瞬、えっ?と思い こんな綺麗な人から声をかけられるなんてと・・・」

「僕はも〜夢か幻か・・・まさか僕のみたいな物に声をかけられるなんてと思いました」

「それから付き合いが始まったと・・・・」

「付き合いだなんて・・・この間会ってまだ二回目ですよ! でもまた会って欲しいと言われましたがね」

「じゃ〜一回目の時はどのよ〜に?」

「えっ? もう勘弁してくださいよ!  どうしてそんな事まで貴方に話さなきゃいけないんですか?」

「そう、お酒! ワインを飲みに行かなっかたか?」

「ワインですか・・・・・そういえば・・・・・はい!確かワインバーへ行きました」

「彼女ワインはすっごく強くってね!  もともと僕はゲコなんでお酒は一滴も飲まず烏龍茶でしたけどね」

「その後、彼女は飲んでいる内に急に酔いつぶれてしまったとか?」

「いえ、そんな事はなかったですよ! その後、適当に時間を過ごして帰りましたから・・・」

「・・・・・そうなんか」

「そうそう、最後店を出た時にね 彼女が耳元で「また会ってね!」って甘く囁かれました

「ふ〜ん・・・それだけ?」

「それだけですよ!  何か?」

「いや〜  ありがとう」

「あの〜」

「何だ?」

「貴方、彼女と昔何か会ったんですか?」

「いや〜あったというより出会いがしらのようなものなんだ・・・」

「出会いがしらね・・・・」

「・・・・・・僕も君と同じように出会いはエルメスショップの前、 同じように彼女から声をかけられてね・・・」

「・・・・・?」

「それから二人でワインを飲み行って最後は彼女が酔い潰れたので自宅まで送って行った・・・ただ、それだけのことなんだ」

「へ〜なんか似てますね・・・」

「君、もし今度彼女と出会う事があったら俺に知らせてくれないかな?」

「あっ、いいっすよ!  でも・・・・」

「頼むよ! 本当にちょっと確かめたい事があるんだ! だから・・・・」

「わかりました! わかりましたよ!  ではまた連絡します!」


そして数日後、彼から連絡が入ったのだ!




つづく





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