心の花束

つれづれなるままに心の中に花束を持ちたい

秋のドライブ

2007-09-26 | Weblog
何年か前に友人に「櫨の木」の写真を撮りにいこうと誘われて出かけた事がある。
櫨の木は期待に反してあまり綺麗ではなかったがその時、耳納連山のスカイラインをドライブして、筑後平野と星の村の人たちの労働の違いに胸が詰まるような気持ちを抱いていた。同じお米を作るのに機械で容易に出来る筑後平野の広々とした田畑、反対側は、一つ一つの手作業によるもの。
 手間隙かけて育てたお米 おいしいです。でも、広々としたところで収穫されたお米もとてもおいしいです。大変だろうな~。独り善がりです。その土地に住んでいる人にとってはそこが一番落ち着ける場所であり、手間隙かけることが幸せなんですね。
 

お茶畑を守り、お米を作りいろいろと思い煩う時間がない。
後、一週間もすれば、あぜ道に彼岸花が彩りを添えてくれるとか。いつもチョッと早い。
友人に耳納連山を案内してあげると、以前約束していたので、今回果たす事が出来て満足。
縮小していた気持ち・・・。少し広げる事が出来たかも。



秋は確実に来ていました。彼岸花にススキそして頭を垂れた稲穂

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やっと・・・

2007-09-16 | 日記
暑かった長い夏に、気持ちも縮小してしまったのか何事にも意欲を欠いていた。
 そんな自分が嫌で、嫌と思う自分が更に嫌で・・・。

だから、思い切って挑戦してみた。
教会の礼拝を終えて、宗像の城山に登った。
体質改善のために色々試していたその結果を見るにも良い機会だと思って。

連れがあると迷惑をかけるかもしれないので、兎に角登ってみる事にした。

あと600メートルという所で1人出会う。
ああ引き返そうかと後ろを見ると身震いがする。
身体は熱くなったけど、痒くはならない。これは行けるかも・・・。

あと400メートルの所で
もう少しですよとおばあさんとお孫さんの連れに励まされる。

汗が吹き出る。休み休み頂上まで。
 体質が以前のものになっていると確信。

これから少しずつ慣らしていけば、来年予定している屋久杉に会いに行けるかもしれない。
希望が湧いてきた。
 
登り始めが12時30分。下山したのは13時40分。にんまり

下山したら雨が降り出した。

そして、夕食の準備中、窓の外が異様に明るい。

大きな虹が縦に出来ている。ああ 今日の私へのご褒美だ。

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民話 砧姫

2007-09-09 | Weblog

これは、福岡県水巻町立屋敷という所にある大銀杏にまつわるお話です。
樹齢1800余年 幹回9.7メートル・高さ22メートルの県指定天然記念物です。
水巻在住の「ふるさと街づくり」の一環として出版された絵本からお借りしました。
所々略しました事お許しください。


むかしむかし
立屋敷の大いちょうが
まだ 小さい苗木だった頃のお話です。
遠い大和の国に 美しい姫がおりました。
姫のお父様は天皇に仕えていましたが
仲間たちの裏切りにあって殺されてしまいました。
そのうえ 姫も 都に住めなくなり
ある日のこと 小さな舟に乗せられて 海に流されました。

まっくらな海を 何日ただよっていたでしょうか。
姫は泣きくたびれて 眠ってしまいましたが ふと目をさますと
遠賀川の中の浮島の葦のしげみに流れ着いていたのです。

村人たちは大騒ぎをしながら姫の乗っていた舟の中に
剣や鏡があるのをみて、これは都から流れ着いたお姫様であろうと思いました。
そこで可愛そうな姫の為にみんなで力を合わせて小屋を建てました。
そして 食べ物を運び、暗くなると かがり火をたいて、姫を動物から守りました。

村人たちのお陰ですっかり元気になった姫は
何かお礼をしようと思いました。でも姫は何もお返しが出来ません。
そこで 都で召し使いたちが砧を打って、着物を洗濯したり、
布を軟らかくしていたのを思い出し、みんなの着物を洗濯しようと思いました。

ある日のこと、河口の方から何艘もの船が水巻山に近づいてきました。
先頭の船はきわだって大きく 
へさきには たくましく りりしい若者が立っておりました。
この人こそ都からはるばるやってきた日本武尊(やまとたけるのみこと)であったのです。

尊はこの地には米 麦 あわ ひえなどもろもろの食べ物が
豊かに実るときいていたので、しばらくとどまり戦に備えて食料を整える事にしました。

そして 村長に申し伝えた。
「熊襲と戦うために都からきた天皇の軍勢である。尊のために館をつくり、
船に食料を乗せよ」

村人たちはいろいろと文句を言っていたけれど、
それでもみんなで助け合って尊のための館をつくりました。

熊襲との戦の準備も着々進んだある日のこと
尊は見回りに出て、都で耳にする砧を打つ音に引き寄せられて 近づいていきました。

小屋の中に清楚な美しい娘が一心に砧を打っているのを見て声をかけました。

都の言葉を使う娘に訳を聞き、お互いが好意を持ちあい共に暮らす事になりました。
しかし 永く入られません。尊は必ず帰ってくることを約束して出陣しました。
姫には小さな命が宿っていました。

やがて熊襲との戦を終えて帰ってきた尊の軍船を村人と共にむかえた姫であったけれど
尊には次のいくさの命令がくだっていました。

二人が出会い愛し合ったしるしに姫の小屋の前にイチョウの苗を植える事にしました。

尊が出陣してイチョウの葉が色づく頃、姫に王子が生まれました。
尊は、王子の名を「砧王」と名のらせ、遠賀の王としてその地を守らせるよう命じた。

尊が、この戦で命を落とした事を聞いた姫と村人たちはイチョウのそばに社を建てて
尊を祀りました。

イチョウはすくすく育ち尊の約束どおりこの地に住む人々を守りつづけました。
砧王もイチョウの元で成長したくさんの子宝にめぐまれたそうだ。

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