下諏訪温泉 菅野温泉

　諏訪の温泉というと、大規模なホテルや旅館が建ち並ぶ上諏訪がまず頭に浮かびますが、下諏訪も古くからの温泉地です諏訪大社下社の門前町の中に、大規模なものはありませんが温泉旅館が点在し、共同浴場も数多く存在しています

菅野温泉は、第三区事務所という建物の脇にある細い通路を入っていくとある共同浴場で、非常にわかりづらい場所にありますしかしながら、まるで路地裏のようなシチュエーションや昭和を思わせる風情が温泉マニアの心をくすぐるようで、結構人気がありますまた温泉雑誌等にも普通に掲載されているので、もうそれほどマニアックというほどでもないようですね

　料金は220円で、中に入ってからまず券売機で券を購入し、番台の人に渡すシステム。最初に番台が目に入ってしまうため、初めての人は直接番台に行ってしまうでしょうねちなみに下諏訪温泉のほとんどの共同浴場は、券売機で券を購入し、番台に出すシステムとなっています。

　番台を過ぎると休憩室があり、脱衣所、浴室とつながります。脱衣所、浴室は外観から想像できないほど広いです浴室の中央付近に楕円形の浴槽があって、湯口は浴槽の真中にある珍しいタイプ。下諏訪温泉では菅野温泉の他にみなみ温泉、高木温泉がこのタイプの浴槽のようですね。

　湯はややささ濁りしており、若干ヌルヌル感はありますが、無味で強い個性はありません。香りは石膏臭と表現されるものがほのかに香っています
　下諏訪温泉の湯は熱いと言われますが、ここは加水されているのでやや熱めくらいですんなり入れます湯の使用法はかけ流しですが殺菌剤添加。ただ塩素臭はまったく気になりません

　マニアックな外観の割には、中が広く圧迫感がないので、地元民率の高い狭い共同浴場と比べるとプレッシャーを感じず、思っていたより利用しやすい共同浴場でした