湯の沢温泉 小川の湯

　７年超となった湯巡りで、ほぼ北信地域の日帰り入浴専門温泉施設は制覇していましたが、ただ１軒ずっと未湯として残っていたのが小川村の温泉施設「湯の沢温泉 小川の湯（小川荘）」です白馬方面の温泉に行く際に何回も近くを通っていたのに、今までなぜ寄らなかったかというと、単純硫黄冷鉱泉の循環湯なのでお湯に期待を持てなかったからです。今回はそろそろ北信地域にきりをつけようと訪問してみることにしました。

　長野－白馬間のオリンピック道路から看板の案内に従い細い脇道に入って少し行くと、比較的新しい施設があります。平成23年４月にリニューアルオープンしたということだから、まだ出来て５年の建物です
　受付で300円を支払って浴室へGO300円は非常に安いですが、内湯のみでシャンプー＆ボディーソープも置かれていない（石鹸あり）ということで、地域の温泉銭湯的な施設と言っていいでしょう。実際訪れる客のほとんどは地元の高齢者と思われ、わざわざ挨拶してくれます。雰囲気は完全に地域の共同浴場ですね

　しかしながら、建物はそんな感じはなく、今どきの小規模日帰り温泉施設です。浴室は広い感じで、大きく取られた窓からはよく管理された庭が眺められて圧迫感はありません。あとで説明する浴槽の造りも含めて、なかなかよく出来た造りです
　浴槽のお湯は、無色澄明、無味無臭、若干ツルスベ感のみあるという評価で、湯から強くはないですが薬品（塩素）臭＆味がします。長野～大町・松本間の温泉はほとんどが冷鉱泉の循環使用で、同じような浴感ですから予想通りです。湯に期待をしていたら少し残念に感じるレベルではありますが、予想通りなのでこんなもんだろうという感じです

　さて、前述した浴槽の造りについてですが、排水方法に特徴があり、隅切りからのオーバーフローとサイフォンによる排水を併用していました。垢や髪の毛といったゴミは湯の表面に浮き、冷めて汚れた湯は底に沈むので、その両方を同時に排出できる方式です。私は常々この方式が理想なのではと思っていましが、初めて見ることができました。実際にその効果はいかほどのものか、非常に気になるところです。
　
　今回の入浴で、一応北信地方にある日帰り入浴専門温泉施設を全て制覇することが出来ましたただ入湯済みの施設でも野沢温泉のスパリーナや戸倉上山田温泉の白鳥園のようにリニューアルした施設もあるので、追々確認しに行こうと思います