土佐林日記

日々の日記

古典と言われるものについて

2006-09-23 07:34:42 | 読書
自分でもよく陥る事だが、実際のあるものが、自分の間違ったイメージによって本質を捉えられなかったり、自分にとって有用な事にもかかわらず見逃してしまったりすることがある。
日本のいわゆる「古典」も学校の授業で受けたイメージが、まず先行してしまい私自身なかなか興味がもてなかった。
しかし、今、その「古典」のひとつひとつを実際に読んでみると、エンターテーメントの宝庫であるとわたしには思える。
例えば「徒然草」は、世界最古のエッセイである。と聞けば、なんとなく読んでみたくなる。
しかも、内容的には、大変深く、また普遍的な内容なので、現在の我々にも学ぶことばかりだ。
また、杉田玄白の「蘭学事始」は、簡単に言ってしまうと、オランダ語の本を辞書も参孝書も何も無い中で、杉田玄白をはじめとするオランダ語を知りたい人たちが、協力しながゼロからオランダ語の翻訳に取り組んでいくようすが書かれている。一人一人のオランダ語を理解したいとの情熱が伝わってきて、自分もこのように仕事をしたいものだと思った。
まだまだたくさんの興味深い「古典」があるが、いずれのせよ、自分にとって邪魔をしているイメージを打ち破り、一歩でも歩めば視界が広がっていく。
コメント
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