土佐林日記

日々の日記

一冊の本

2011-05-28 14:40:52 | Weblog
以前、私に「読書など必要ない」言い放っていた人がいた。
その時、私はいったい何のことだろうと思った。
反論したい気持ちを強く持ったが、読書が必要ないと言っている人に対して、どんな理論も無用なのだろうと思い、何も言わなかった。
本は文化である以上、いくら自分が本を読まないからといって、影響を受けないなどということは、ありえない。
一冊の本ということで思い起こす中国の歴史でのエピソードがある。
むかし、中国に張良という人がいた。
この張良という人は、ある日一冊の本を授かった。その本は「太公望兵書」という兵法の本だった。
そして「太公望兵書」を学んだ張良は、劉邦の軍師となり、漢を築くことに貢献することとなる。
一冊の本といえども、歴史を変えることもある。いや、それ以上に今日にいたるまで本は、あらゆる場所で人間に影響をあたえ続けている。

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2011年5月1日

2011-05-01 11:46:05 | Weblog
「日暮硯」という本を読んでいる。
この本は、江戸の中期に財政が逼迫してしまった信州の松代藩を家臣の恩田木工が改革に成功するまでを記録したものである。
その中で、恩田木工が最初に掲げていることは、「嘘をつかない」ということだった。
今のどこかの国の政権とは、出だしから、まったく正反対だったと言えるのではないだろうか。
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