土佐林日記

日々の日記

フェリーニの「道」

2007-09-13 23:37:01 | 映画
フェリーニの「道」という映画程、私を悩ませる映画は無い。
それはなぜかと言えば、この映画は見る側の感情をこれでもかというほど引き込ませるぐらいすばらしいのだが、かえってその感情が邪魔をして最後は主人公への嫌悪観しか残らないと私は思った。
フェリーニとしては主人公への同情を求めていたと思われるのであまりにも見る側をすばらしさ故に引き込ませたことがかえってあだになってしまったように思った。
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「第三の男」を見て

2006-12-11 23:54:13 | 映画
映画「第三の男」と言えばラストシーンが有名だけど、私はこの映画のラストシーン以外は、素晴らしい映画だと思った。
「第三の男」は古い映画だが、テーマがしっかりしていてかつ解りやすい映画で、主人公の正義と友情との間の葛藤がよく描かれていると思う。
良い映画には必ず哲学的な要素がある。
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主人公が演技しない映画の場面

2006-09-22 07:09:57 | 映画
私の見た映画の中で、唯一演技をしない場面がある(もちろんドキュメンタリーは除く)のは、チャップリンの「独裁者」だ。
ラストの主人公のチャップリンが演説するシーンは、演技では無くナチスに対する怒りを素の自分の姿で表明していた。
もちろん私自身の主観でしかないが、多くの映画の中で強烈な印象と感動を与えた映画のシーンは、演技をしてないチャップリンの姿だった。
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