10日ほど前に、日本ミツバチ分蜂群の強制捕獲に失敗してから、また同じ場所に蜂球を作った群を毎日悩ましく観て過ごした。
誘引の金稜辺を仕掛けた待ち箱(アパート式飼育箱含む)は、その場所以外に9ヶ所あって、そのほとんどに探索蜂の姿が見られた。
その中でも、時々はすでに入居したのではないかと思われるほどの盛況を示す箇所があって、夜中に確認をしに行っては落胆した。
同じ場所に安定的に蜂球を作っているということは、開放的な場所でも巣作りをすることがあるという例ではないだろうかとも思った。
そして、ついに移動の瞬間こそ見逃してしまったけれど、蜂球が無くなり、作りかけのハニカムが放置されている現場を見た。
入るならここに違いないと確信していた待ち箱に行くと、案の定、金稜辺に集まっていた。
徐々に待ち箱内に入って行くので撮影もせずにずっと観ていたら、どうしても中に入らない一団ができ、元の場所にも少し居残っている一団がある。
良く観ると、それらはほとんど尻の黒い大柄な雄蜂なので、一団自体が黒々と暗い様相。
働き蜂もわずかにいるけれど、それはたぶん、何もできない雄蜂に餌を与える世話係なのだと思われる。
雄蜂は今どきの天気の良い日に結婚飛行に空高く舞い上がるにしても交尾できるのはわずかだという。
新居には入らないということなのか、入れてもらえないのか。
用無しになると追い出されるとは聞いていたけれど、新居が決まったからには巣作りに忙しくなるわけで、居候の命運尽きた日なのか。
いずれにせよ10日余りの宙ぶらり蜂球は、多数派探索蜂の勧めに応じて重い腰を上げた格好となり、今春4群目の入居はおめでたい。
入居を確認した次の日には、さすがにほとんどの待ち箱金稜辺から、探索蜂の姿は消えていた。
ほとんど・・・であって、2ヶ所には見られたので、まだ別の分蜂の入居の可能性もあるのかと期待する。
セイヨウミツバチの養蜂家の中には、手を刺されることの多い人もいるかも知れませんが、少数者じゃないでしょうか?
私は鹿革製の養蜂業者用手袋を持っているので手は刺されません。
巣箱の周りの草取りを素手でやっていて、知らずに蜂を掴んでしまい手のひらを刺されたことは1度あります。
不正確な知識で妄想の暴走をすると、そのうち、しっぺ返しをされるかも知れませんよ、ご用心あれ。
手のひらを鍛えぬいて養蜂家としてオリンピックを走ってください。・・・冗談です。
彼らも命を宝にしています。