今までは、副業というと、本業の稼ぎを補填するダブルワークが今まででした。
が、今では「働きがい」「個人の成長」というポイントが注目されています。
日経ビジネス2022.12.12号の特集記事は「二刀流人材の生かし方 副業で伸びる会社」。
副業をポジティブにとらえた記事です。
経団連企業の53.1%が副業・兼業を容認しているとのこと。
今や副業は、当たり前の時代になったのかもしれません。
厚生労働省のホームページにあるモデル就業規則にも副業の条項が載せられています。
Contents
Part1 ライオンは働きがい創出、オムロンは優良人材獲得 成長企業の二刀流人材攻略法
Part2 情報漏えいに働き過ぎ 副業解禁に惑う企業 リスク回避の処方箋
Part3 副業人材が地方を救い日本経済再生のカギに
エピローグ 副業が持つ「もろ刃の剣」生かすも殺すも企業次第
この特集では、ライオン、オムロン、三井住友海上、丸紅などの事例が紹介されています。
ややもするとマンネリ化する社内の風土を活性化するために各社は副業、兼業を工夫しながら展開しています。
個人としては、生計維持から自己成長の手段として若い人たちは考えているようです。
一つの会社に定年まで愛社精神をもって社畜として滅私奉公する昭和のビジネスパースンからすると理解できないかもしれません(笑)。
でも最近は、会社として副業は自社に足りないものを発見する、外の人財を取り入れイノベーションを起こすチャンスととらえているようです。
ただし、副業が持つ情報漏えい、長時間労働、過重労働、利益相反などのリスクもあります。
人事部は、このあたりのグレーゾーンをうまくマネジメントしていくことが求められています。
能力開発、キャリア開発の手段として、本を精読したり、セミナーに出たり、社会人大学院で学んだりと様々な方法論があります。
小職の経験からすると、一番効果があったと思うのが、越境学習。
組織の壁を越えて、全く価値観、考え方を異にする人たちと仕事をする・・・。
阿吽の呼吸、空気を読むといった昭和の時代の会社の価値は全く通用しません。
そこを試行錯誤、トライアル&エラー、創意工夫して、参加メンバーと協働して前に進んでいく・・・まさにダイバーシティ、インクルージョンが必須となります。
副業で越境・・・これからの時代、自己啓発の主力になるような気がします。
自分のスキルや専門性、体力や労働時間、就業規則などを十分考慮しながら取り組む副業・・・メリットも多々あると思います。
1 自分の得意技、専門性が世の中に通用するかを試せる
2 お金が稼げる
3 本業で会社倒産、失業などがあった場合の保険になる
4 プロボノ、ボランティアで社会や地域に貢献できる
5 人脈、ネットワークが広がる
6 異なる分野、価値観の違う人たちとの交わりにより刺激、インスピレーションが得られる
7 趣味の延長として活躍の場が得られる
8 少子高齢化による人手不足の解消に繋がる
今まで、日陰の存在だった「副業」や「兼業」・・・やっと社会的な認知が得られたのではないかと思います。
2023年、もっと意識して、副業にチャレンジしようと思います。