鈴懸の径
2012-04-03 | 音楽
“友と語らん 鈴懸の径・・・”
今度の土曜日の《歌Deli》に、
『鈴懸の径』のリクエストをいただいた。
鈴懸(すずかけ)の木は、プラタナスのことである。
いつだか日比谷公園を散歩していて、その木のたもとにネームプレート。
「スズカケ(プラタナス)」
・・どちらが括弧してあったか忘れたが、書いてあった。
並木道によくある、素敵な木だ。
『風』(北山修作詞)のなかに、
“プラタナスの枯葉舞う 冬の道で プラタナスの散る音に 振り返る”
とあるのを、おぼろに覚えている。
学生が行き交う並木道の木が、
それぞれの時代の彼らの青春を、黙ってじっと見守っている。
『鈴懸の径』は、昭和17年、灰田勝彦さんが歌ってヒットした。
その時代に珍しく、戦時色の感じられない歌だ。
歌詞に「学び舎」と出て来る。
人は皆それぞれの学生街を思い出すだろう。
美しいメロディーは切なげだが、
後にクラリネットのデュオや、ザ・ピーナッツなど、
4ビートの軽快なサウンドにもアレンジされている、
不思議な魅力の歌である。
こんなに素敵な歌を、知らなかった。
リクエスト頂戴するからこそ、出逢える名曲の数々。
有り難いことです。
写真はこちらのサイトから拝借しました→ 《季節の花300》