tokyo_mirage

東京在住・在勤、40代、男。
孤独に慣れ、馴れ、熟れながらも、まあまあ人生を楽しむの記。

久しぶりに映画館で映画を観た夜

2013-06-04 23:00:00 | 今日の出来事
新聞屋がくれた映画館のチケットがあり、仕事を終えた後、思い立って渋谷に出かけた。
上映開始時刻が合う中で選んだのは、亀梨和也主演『俺俺』

映画館に来るのは久しぶりだな。3,4年ぶりくらいか。
映画は大好きだが、映画館ではほとんど観ない。
暗いと寝てしまうからだ。これはもう覿面。たとえ爆音の銃撃戦のさなかであっても寝入ってしまう。
映画好きな人は映画館で映画を観る理由に「大画面の迫力と音響の良さ」を挙げるが、
今は家のテレビも結構大画面で画質もいいし、音響だって悪くない。
そもそも、大画面が相応しいかどうかは作品によりけりだし、僕は耳が「弱い」のか、大音量が苦手だ。
この「箱」は席数が少なく、スクリーンも相応の大きさで、
感覚的には家でテレビを観ているのとあまり変わらなかった。

で、映画だが、

<以下ネタバレあり>

タダ見でも遠慮なく言うが、いまひとつだった。
これは僕の中での「面白い映画とそうでない映画」を明確に分かつ分水嶺となる指標だが、
「途中で時計が気になった」。つまり、「あと何分あるの?」と意識がスクリーンから離れた。
これが引き込まれる映画なら、残り時間など気にならない。
「俺」のコピー人間が増殖する。
最初は「彼女といるより『俺』といる方が居心地がいい」と無邪気に喜ぶが、
増えすぎて違和感が募り、しまいには「俺」同士が殺し合いを始める、そういう話。
この設定やプロット自体にまず既視感がある。どこかで見たこと・聞いたことのある話じゃないか?
「亀梨君が頑張って何人もの人格を演じ分けました。変装・メイクのバラエティーにも注目!」
というのが映画の売りなのかも知れないが、それが「出落ち」以上の成功をおさめているとも思えないし、
そもそも、それぞれの「俺」の差異を際立たせようとすれば、「コピー人間」ではなくなる。
ただの「顔がそっくりの他人」でしかなくなり、
「『俺』がたくさんの別の『俺』(=自分自身)と向き合う」というコンセプトがうやむやになってしまう。
…要するに、二重に失敗してるんだよな。
あと、「ふせえり」という人自体に対しては別に好悪の感情はないんだけど、
この人に往々にして課されがちな「小芝居」は鼻につく。
特にスパイスとしてもインタールードとしても機能していない寸劇。
全編に漂う「少しずれた」世界観は嫌いじゃないが、
殊更に「これどう?面白いでしょ?」と見せつけられるような作為には鼻白む。
作中、この春訪ねた上毛電鉄・中央前橋駅の様子が映し出されたのは「おっ」と思ったが。
あのキャバクラビル屋上の「花火」もね。

観終えた帰り、駅の階段を上っていたら、
対向の下る人たちがみな一様にスマホを覗きながら歩いているのを見て、
この光景の方がよっぽど、「みんな似たような顔」の景色より不気味なんじゃないかと思えた。
歩く時ですら片時も目が離せないそのスマホの中には、いったい何があるんだい?

今朝の新聞記事を思い出した。

キケン、歩きスマホ 都内、ホームから男児転落し負傷 無警戒、わいせつ被害も

ネットにメール、地図、ゲーム……。携帯電話が多機能になり、さらにはスマートフォン(スマホ)の普及によって、画面を見ながら歩く人が増えている。便利な半面、駅のホームから落ちたり、人にぶつかったりと危険も潜む。
東京のJR四ツ谷駅の中央線上りホームで、小学5年生の男児(10)がホームから転落したのは先月27日午後4時過ぎのこと。幸い電車との接触は免れたが、顔などを負傷した。目撃者によると、男児は携帯を見ながらホームの端を歩き、何かにつまずいたように見えたという。
1週間後の3日、同じホームに行ってみると、数人に1人が歩きながらスマホや携帯をいじっていた。男子大学生(21)は「危ないと思うこともあるけど、友人とのやりとりとか便利さを優先してしまう」。
国土交通省によると、2011年度、過ってホームから転落したのは3243人。「携帯を使用中」は18人(0・6%)で多くはないが、10年5月にはJR東中野駅で死亡事故も起きた。
バリアフリー論が専門の徳田克己・筑波大教授が先月、首都圏と大阪圏で通学に電車を使う大学生650人にアンケートすると、携帯機器を操作しながら歩く人とぶつかったり、ぶつかりそうになったりした人は「よくある」「時々ある」を合わせて6割。けがをした人も15人いた。携帯機器の97%はスマホだった。徳田教授は「画面を注視する時間が長いスマホが普及し、危険度は格段に増している」と指摘する。
操作中に思わぬ被害に遭うケースもある。強制わいせつの認知件数が3年連続で全国最多の大阪府。府警が昨年中に路上で被害に遭った859件を分析したところ、14%がスマホや携帯を使用中だった。府警犯罪対策室は「周囲への注意がおろそかになり、すきができやすい」とみる。

■「規制必要では」
「携帯・スマホの歩きながらの使用は、思わぬけがや事故につながる場合があります。控えてください」
JR東日本は今回の事故を受け、首都圏の主要駅や車内でそんなアナウンスを始めた。東京メトロも同様の放送を開始。近く啓発ポスターを作って各駅に張り出す予定という。
携帯最大手のNTTドコモも、「歩きスマホが危険という問題意識をもっている」と啓発に力を入れ始めた。放送中のラジオCMで、母親が子供たちに「外で歩きながら使うと、とっても危ないの」と諭す場面を入れた。「危険です、スマホのながら歩き」という注意を最新機種の新聞広告などに入れている。
障害のある人たちにとっては深刻な問題だ。山手線を利用する全盲の織田洋さん(59)は最近、点字ブロック上で電車を待っていると、まともにぶつかられることが増えた。「前は周囲の人が避けてくれていたのですが」
何らかの規制が必要との声もある。「歩きスマホ禁止条例」を提案するのは、コラムニストの小田嶋隆さん(56)だ。東京都千代田区が02年に施行した路上喫煙禁止条例が参考になると言う。「最初は賛否両論あったが、その後、全国に広がった。スマホも試験的に規制してみればいい」
ただ、徳田教授は「これまでは啓発が不十分だった。マナーの呼びかけが先」と規制には否定的だ。私案として「スマホマナー5カ条」を提案する。

■徳田教授が提案する「スマホマナー5カ条」
(1)使う時は道の端に寄り、立ち止まって
(2)階段では使わない
(3)電車を降りるときは見ない
(4)横断歩道では使わない
(5)見るときはイヤホンを外す

■視線どうなるか試すと… 画面に釘付け
「歩きスマホ」の危険性を実証した調査もある。愛知工科大の小塚一宏教授(交通工学)が11年、名古屋の繁華街で、スマホを使うとどれだけ視野が狭まるかを調べた。額に瞳の動きを追うカメラを付け、20メートルの横断歩道を手ぶらで渡った時と、スマホでツイッターをやりながら渡った時の視線を比較した。
手ぶらでは、前後左右、奥の建物までまんべんなく見ているのに対し、スマホ歩きでは、数メートル前を数回見ただけで、ほぼ画面に釘付け。小塚教授は「とっさの動きができない高齢者や障害者、幼児らにとっては脅威」と話す。(朝日新聞)


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ちょっとした偶然

2013-06-04 15:16:48 | 今日の出来事
今朝。駅までの道を歩いていると、前から来る男がどこかで見たことのある顔をしている。

誰だっけなあ、どこで見たっけなあ…と、すれ違いざまにその男の顔を観察する。
視線を感じたのか、男はちらっとこちらを見返してきたので、目をそらす。
目をそらしたら、そらした先のフェンスに、そいつの顔が「貼って」あった。
国会議員と肩を組んで。

ポスターの都議会議員だった。
男のポスターの前に、まさにその男本人。できすぎ。

ちょっとした偶然。少しだけ笑えた。

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「嘆きの壁」?

2013-06-04 12:42:14 | 今日の出来事
僕はエルサレムに来ていた。
黄土色というか「らくだ色」というか、淡くくすんだ色のレンガが積まれた超高層のタワーがあり、
僕はそのタワーがかの有名な「嘆きの壁」であると思い込んでいた。
タワーは決して近代的な建築ではなく、まるでシロアリの蟻塚のように歪な形をしている。
エレベーターで上がってきたのか、延々と階段で上がってきたのか、気がつくと僕はそのてっぺんにいた。
はるか下に街を見下ろすと、街の建物群もこのタワーと同じ材質のレンガでできており、
タワーはその街並みから生え出しているかのように聳えていた。
8畳ほどの広さしかないこのてっぺんの空間は、傾斜があり、柵もなく、
しかも踏みしめれば表面がボロボロと崩れ落ちるので、
僕は恐れをなして、少しへっぴり腰気味に座り込んでいる。
ここから10mほど下でタワーはへしゃげており、その窪みの部分で、
修道女風の恰好をした女性が2人、ひざまずいて祈りを捧げている。
僕のそばの足元の床には大きな十字架が埋め込まれている。
ここはキリスト教の聖地のようである。
十字架の隣には、携帯電話の画面のような小さな液晶モニターが埋め込まれていて、
その中に何かの不鮮明な画像が揺らめいている。
モニターの隣には「聖像は撮影禁止」と、日本語で表札が掲げられている。
日本人観光客がルールを破りがちなために敢えて日本語で表記しているのだろうか。
モニターに映し出されたあの画像が「聖像」であるらしい。
僕のそばに若い白人女性の観光客がやって来た。
彼女と二言三言言葉を交わした後、デジカメで互いの写真を撮り合う。
撮った写真をデジカメの画面でチェックしていると、いつの間にか頭上がドームで覆われる。
もう閉館の時間らしい。
ドームで外が見えなくなってしまい、街の眺めは撮れなくなってしまった。
デジカメの調子は良くなく、僕は彼女の写真を思うように撮れないでいる。
何度も撮り直す。焦る。

…ここで目覚めた。5時過ぎ。朝日はすでに高く眩しい。

実際の「嘆きの壁」はその名の通り、壁である。タワーではない。
また、キリスト教ではなくユダヤ人の聖地である。
だが、この世の事実と僕が見た夢の中身の相違は、特に意味を持たないだろう。
エルサレム、嘆きの壁、蟻塚のようなタワー、十字架、聖像、白人女性…
すべて現実の僕の生活とは何の関わりもない。僕には格段の信仰もない。
しいて言えば、「床に埋め込まれた携帯電話サイズのモニター」は、
昨晩見た『刑事コロンボ』で、手のひらサイズの受信モニターが
殺人トリックに使われていたことが連想を導き出しているのかも知れない。

おぼろげな「聖像」は何かを暗示しているのだろうか?
僕にパワーをもたらしてくれたのだろうか?

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自炊といえばカレー

2013-06-02 23:01:00 | 今日の出来事
自炊といえばカレー。こればっかり。あるいは、ルーが違うだけで材料も作り方も全く同じのシチューか。成長が止まっているよなあ。頻繁に作り過ぎて嫌いにならないようにしないと…。カレーは本来、「フンフン、この匂いは…カレーか!やった!」って幸せを誘うはずのメニューだから。
鶏肉・じゃがいも・にんじん・たまねぎのカレー。トマト・レタス・きゅうり・ベーコン・シーフードミックス(冷凍物)のシーザーサラダ。牛乳。
見た目にも多いけど、食べてみても多かった…ひとり暮らしの自炊はつい作り過ぎちゃうんだよね。1食じゃ終わらず、同じのが3食は続く。
明日はカレーライスにチーズをトッピングして目先を変え、明後日はカレーうどんにしよう。

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川を見にスローサイクリング

2013-06-02 23:00:00 | 今日の出来事
思いついたのが午後3時過ぎで、それからデジカメのカラビナソフトケースを探すのに右往左往したりして出発まで時間を食い、それでも「大きな川を見たいな」という漠然とした思いをどうにか維持し続け、最近どこかの部品が異音を出し始めた、乗り始めてからもう16年になる自転車に跨って、ルートもろくに確認せずにあてずっぽに走り続けて、でもあまり一心不乱に漕がないように「スロー」を心がけながら、ここまでやってきた。
17:08 この団地の名は「多摩川住宅」。ならばもう多摩川は近いはず。窓の並び方が印象的な建物。雲の散り方が印象的な空。後ろのバス停のベンチで小柄な老夫婦がぽつぽつと話をしている。自分もああいう絵におさまるような年の取り方ができるだろうか。

17:29 果たして団地を抜けるとすぐに多摩川の土手に突き当たった。多摩川でも、「何橋の近く」と容易に特定できそうな場所ではなく、“匿名”の場所がいいと思った。ここは狛江と調布の市境あたりのようだが、確かに曖昧模糊とした場所。ウィンドサーフィンが2艙浮かぶ。流れの中ほどに水鳥がおり、たまに水中にもぐる。数えてみると、もぐるのはだいたい10秒から15秒くらいみたいだ。

下には川が広がり、上には空が広がる。これを見に来たんだな。わざわざ。そうして、何をするでもなく、どこに寄るでもなく、うちに帰る。結構な距離を。やっぱりスローペースを心がけながら。

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