tokyo_mirage

東京在住・在勤、40代、男。
孤独に慣れ、馴れ、熟れながらも、まあまあ人生を楽しむの記。

今月読んだ本と観た映画(2017年2月)

2017-02-28 10:24:29 | 今日の出来事
<今月読んだ本> 8冊

5(日) ■片岡義男 『と、彼女は言った』

     ■二宮敦人 『最後の秘境 東京藝大:天才たちのカオスな日常』

7(火) ■片岡義男 『豆大福と珈琲』

     ■内田樹 高橋源一郎(選)『嘘みたいな本当の話 みどり』  

8(水) ■谷川俊太郎 『谷川俊太郎質問箱』

14(火) ■内田樹 小田嶋隆 平川克美 『街場の五輪論』

20(月) ■内田樹 『村上春樹にご用心』

27(月) ■春日武彦 『なぜあの人は平気であなたを傷つけるのか』


<今月観た映画> 9本

5(日) ●エディ・マーフィ ジャッジ・ラインホールド 『ビバリーヒルズ・コップ』

     ●ジェシー・アイゼンバーグ マーク・ラファロ 『グランド・イリュージョン』

9(木) ●エディ・マーフィ ジャッジ・ラインホールド 『ビバリーヒルズ・コップ2』 

11(土) ●エディ・マーフィ ジャッジ・ラインホールド 『ビバリーヒルズ・コップ3』

     ●スティーブ・マックィーン アリ・マッグロー 『ゲッタウェイ』

12(日) ●マット・デイモン エミリー・ブラント 『アジャストメント』

     ●三國連太郎 坂田直樹 『夏の庭-The Friends-』

     ●ニコラス・ケイジ アンバー・ハード 『ドライブ・アングリー』

19(日) ●ティモシー・オリファント オルガ・キュリレンコ 『ヒットマン』


インテリアコーディネーター試験無事合格

2017-02-18 16:42:12 | 今日の出来事
昨年U-CANで勉強したインテリアコーディネーター試験に無事合格した。

インテリアコーディネーターは今の仕事とまったく関係ないし、
この先も生業として役に立つ可能性はゼロだが、「趣味」として勉強したのだ。

勉強の中身は面白かった。
インテリアはもとより、建築や住宅など、自分にとって素直に興味が持てる内容が多かった。
その意味で、2010年に資格を取った「宅建」(これも仕事とは関係ない)よりなじみが持ちやすかった。

試験は知識を問うマークシート式の一次試験と、製図・論文の記述式の二次試験とがあるから、
勉強しなきゃいけないことは意外とみっちり。試験時間も3時間くらいあったもんな。
試験全体の合格率は25%くらいだそう。

試験前はさすがに勉強時間を多くとっていて、
「この資格を取ったとして何かに役立つわけでもなし、人生の貴重な時間を割くほどのことなのか…?」と
疑問を抱かなくもなかったが、過ぎ去ってしまえば、そんな時間のことも
(そして困ったことに、学んだことの多くも)忘れ去ってしまっている。

ただ、これから歳を取っていくほどに、勉強の大切さを身に沁ませていくべきだと思っている。
若いうちは体が勝手にいろいろなことを吸収していく。
歳を取ると逆だ。体が勝手にいろいろなことを拒絶していく気がするのだ。
自分の生き方や人生観にそぐわないものを徹底的に排除していく、という方向で。
何かを吸収するよう他者から強要されると、
「そんなものは俺には不要だ」とか「今まであるもので充分だ」とか、頑として撥ね退け、
「仕組みが悪い・教え方が悪い」などなど、周囲のせいにしようとしたりする。
要するに、謙虚さがなくなるのだ。
謙虚に物事を受け入れていくためにも、「勉を強いる」ことを予め自分に課しておく。そんな気持ちだ。

宅建もU-CANだったが、U-CANの講座にはこれからも信頼を置けそうだと思える。
何年か経ったら「教育訓練給付金制度」をまた使えるようになるから、
ほかの何かを勉強してもいい。今度は「整理収納アドバイザー」とかかな…。


東芝の経営不振で気がかりなのは…

2017-02-15 17:15:28 | 雑感
東芝の経営が大きく揺らいでいる。
あの東芝、アニメ「サザエさん」のスポンサーでお茶の間に近かったはずの東芝が、
いつの間にか「家電メーカー」ですらなくなっている。

気がかりがひとつある。BS日テレの番組「小さな村の物語 イタリア」の行方だ。
東芝一社提供の番組なのだ。

決して派手でもなく目立ちもしないが、実にいい番組なのである。
イタリアの小さな村というのは、どうしてこうも美しいのだろう?
1カット1カットが、比喩ではなく、本当に「絵」のようなのである。
画面から「暮らしの豊かさ」が伝わってくる。
この豊かさというのは、経済的な豊かさではない。流れる時間の豊かさ、とでも言うんだろうか。
村人の語る言葉にも、妙に含蓄がある。名もなき市井の人なのに。

企業の経営が傾けば、宣伝予算など真っ先に削られるだろう。
削るなら、広告効果の見込める地上波より、BSの方が先だろう。
(僕にとっては東芝の媒体広告にいちばん接するのはこの番組でだが)

この番組が心配だ。
好きだった「劇的ビフォーアフター」も昨年終わってしまった。
毎週見ていた良心的な作りの番組が、また一つ消えてしまうのだろうか。


タクシー好きか嫌いか あるエピソード

2017-02-09 14:37:15 | 雑感
タクシー、好きか、嫌いか。

まあ、嫌いである。料金は高いし。サービスに当たりはずれがあるし。
プライベート、つまり会社の業務以外で乗ったのは、ここ2、3年を振り返っても、
スーツケースを引いた海外旅行の帰宅の際、
雨が降っていたのに最寄駅にバスがなくて乗った1回くらいである。
我が家までは初乗りで済む距離だが、あれも新運賃制度(初乗り1.052kmまで410円)なら
もう少し安くなるだろう。それにしたって、1人ならバス利用より高いが。

仕事でも極力使わない。少なくとも1人では乗らない。
都心なら電車・バス・徒歩の組み合わせで行けないところはない。
タクシーならそれより早く着けるとも限らないし。

社会人2、3年目の頃だったが、よく覚えているタクシーでの出来事がある。

自分より10歳ほど年上の上司と2人、通りで流しのタクシーをつかまえた。
この上司はかなりクセのある人で、だいぶ前に退社して故郷に帰ったとかで今はどうしているか知らないが、
「採用面接で学生を泣かした」というエピソードを引けば、その人柄が伝わりやすいかと思う。
(翌年以降の採用面接で、念入りな事前注意説明が人事担当者からなされるようになったのは、
彼の所業の影響と思われる。「学生と議論する必要はまったくない。
『違う』と思った学生は、説教などしたりせず、落とせばいいだけのこと」)

乗り込んで行先を伝えると、運転士は、
「すみません、今どこにいるのかわからないんです」と言う。
ならば、ここに停まったままでいいから、地図を見て確認してください、と僕が促す。
運転士は地図をひととおり眺めた後、車を走らせ始めたが、
次の信号でやはり「すみません、全然わかりません」と情けない顔で再び言う。

そこで上司はキレた。

「バカ野郎、ここは○○通りだろうが!お前さ、道もわからないのに路上に出るんじゃねえよ。
客を乗せるんじゃねえよ」。

言葉遣いはともかく、まあ、正論である。つづいて、

「レストランのシェフがさ、『僕は新人なのでヘンテコなものしか作れませんでした』って、
ひどい料理を平気で客に出すかよ?
道がわからないんだったら、休日に自分で車を運転したりして、道を覚えようとするんじゃないのかよ?」

まあ筋は通っている。しかし、それに対する運転士の受け答えがいけなかった。
運転士は「反抗的な態度」でではなく、おそらく単純に「あるがままに」そう答えたのだろう。
「正直に答えることは常に正解とは限らず、相手の神経を逆撫でにすることもある」
…そういう簡単な原理に彼は気づけなかったのだろうが。

「会社からそういう指示は受けていませんので…」

そこで上司の怒りは頂点に達した。

「お前さ、運転士やる前に何やってたか知らないけど、
そんなんだから、何の仕事もできずにタクシーの運転士に流れ着いたんだろうが!」

…横にいる人間が怒髪天を衝くほどキレると、不思議なもので、
それに反比例して冷めていく自分がいる。
「人格否定」まですることはない。別に運転士を庇いたいからではなく、単に「ムダ」だからだ。
目の前の交差点に空車のタクシーがいるのを見つけ、上司を引きずり出すように下ろすと、
「すみませんが、お金は払えませんね」と運転士に言い(結局数百mも走っていない)、
空車のタクシーへ向かって先に歩き出した。
振り返ると、上司はドアが閉まる寸前まで、運転士をなにやら罵倒し続けていた。

あれ以来、「新米で道を知らない運転士(たとえば、なりたて半年間)は料金を下げる」ような
制度があればいいのに、と思っているが、実現する見込みはないようだ。