tokyo_mirage

東京在住・在勤、40代、男。
孤独に慣れ、馴れ、熟れながらも、まあまあ人生を楽しむの記。

つぶやき0711

2017-07-11 18:53:59 | つぶやき
出勤が30分以上早くなったので、家を出ると近所の小学校の登校時間と重なるようになった。子どもたちというのは、見ていると、なかなか「まっすぐ」歩かないものだ。立ち止まったり、後戻りしたり、脇目・寄り道を存分に楽しんでいる。大人になると目的まっしぐらに歩き、脇目・寄り道とは無縁になるが、そこには「非効率」「無駄」がない反面、「余裕」「豊穣さ」も欠落しているように思う。子どもたちの表情のなんと生き生きとしたことか!

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満員の地下鉄。ドアが閉まらないとかで、駅で何度も開け閉めを繰り返す。車両のすべてのドアを何度も開け閉めすれば「失敗」の確率が高まるわけだし(1度目に成功したドアも、2度目・3度目には失敗することも)、ドア際に立つ乗客にとっても鬱陶しい。「閉まらなかったドアだけ」再度開閉するようにすればいいと思う。その工夫で出発の遅延もだいぶ解消できるはずだが、どうしてこんな些細な技術革新すら起こせないのだろう?

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軌道のない自動車ですら自動運転が現実化しつつあるのに、確たる軌道のある鉄道でその動きがないのも解せない。だから今日も、混雑遅延で駅間に数珠つなぎになった電車に乗り合わせると、運転士の気まぐれ急ブレーキ・急発進にガタガタ揺さぶられることになる。不快な急ブレーキをかけずに、前車との距離を一定に保ちながら、「もっと滑らかに」電車を動かすことも技術的に可能なはずだが、その技術革新も起こせていない。

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新宿駅で丸ノ内線に乗った。新宿に停車中、運転士は「この電車は途中の茗荷谷止まりです。池袋には参りませんのでご注意ください」と、まるで親の仇でも取るかのように繰り返し繰り返しアナウンスする。…何にも考えていないアナウンスだなあ、と思う。常識的に考えて、新宿から池袋に向かうのに丸ノ内線を使う人間はいないからだ。よもやそういう物好きがいたとしても、この電車に乗ってしまったからと言って致命的な不都合が生じるわけでもなく、茗荷谷で後続の池袋行きに乗り換えればいいだけ。この運転士はいったい何に執念深くなっているのだろう?と苦笑する。

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東京では今日から「時差Biz」なるムーブメントが動き出したそうである。その効果には懐疑的だし、旗振り役の小池知事も支持していいものかどうか判断はつきかねるが、少なくとも「満員電車」の問題点に着目した知事が現れたことは評価したい。公用車を私的に遠距離の別荘まで使い回して平然としていた前知事には考えも及ばなかったことだろう。


つぶやき0704

2017-07-04 13:58:53 | つぶやき
昨晩は今年初めての熱帯夜だったそうである(最低気温が25℃を下回らない夜)。今年初めて窓を開けて寝た。明け方、カラスの鳴き声で起こされる。「カア カア カア…」と間断なくしつこい。鳴きたきゃ森の自分の巣で鳴けばいいのに、どうしてわざわざ人の家に来て鳴くのだろう。安眠を妨害されて腹が立つ。僕は何が腹が立つと言って、眠りを妨げられるのがいちばん腹が立つ。

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鳥はだいたい「可愛らしい」(雀や四十雀など)、「美しい」(鷺や鴨など)と思えるものだが、カラスだけは嫌い。色や姿は不気味だし、鳴き声は汚いし、ゴミ集積所を荒らすし。「鳥界のゴキブリ」のような存在だと言ったら言い過ぎか。

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寝てる間の一晩中、扇風機をつけていた。ふと思った。この扇風機も使用20年になる。いつ故障してもおかしくない。動かなくなるだけならいいが、火を噴いたりしたら困る。真夜中、寝ている間だと発見も遅れる。買い替えを考えた方がいいかも知れない。

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今度扇風機を買うなら、1-ごくごく弱い微風を出せる(今の扇風機は「弱」でも当たりが強い)、2-音が静か(モーター音・振動音で安眠を妨害しない)、3-リモコン操作ができる(深夜、寝床から動かなくても扇風機を消せる)、の3点を重視したい。

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僕は物欲が強くないし、買い物も特に好きではないが、こうして家に新しく揃える買い物の目的が定まると、日々の暮らしに少しだけ張り合いが出るのも確かである。


つぶやき0612

2017-06-12 16:51:45 | つぶやき
なんてこった!である。来月から仕事内容が変わり、30分前倒しで出勤しなくてはならない。通勤ラッシュがひどい時間に飛びこまなくちゃならないのか。うんざりする。

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仕事内容が変わるとは言うものの、「つまらない」ことには全く変わりない。退屈さの連続というのは、人生最大の敵のひとつである。

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仕事がつまらないと、実に消極的な話だが、いかに会社から「時間を掠め取るか」しか考えられなくなる。そうして心の折り合いをつけるようになるのだ。つまり「給料泥棒」。残業こそしていないが、有給休暇など全然消化できていない。今後は有休消化に執念を燃やすしかなさそうだ。

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いやあるいは、転職も視野に入れた方がいいのかも知れない。やり甲斐があるのなら給料が減ったっていい。しかし残念ながら、この年齢・このキャリアで、今の安定を超えられる境遇もなかなか見つからないであろうことも、また事実。袋小路。

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ブログに愚痴めいたことは書きたくないと思っているけど、今日ばかりはこれを記録しておくほかない。今日ばかりは。


つぶやき0607

2017-06-07 16:28:53 | つぶやき
5月は晴天の日が比較的多かったのに、それを生かすことができなかった。つまり、登山にも旅行にも出かけられなかった。そうこうするうちに、今日、梅雨入りしてしまった。

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最近の自分には「旅」が足りていない。どこかへ旅立たねば。同じ場所に居続けると、腐ってしまう。

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近所の廃業した電器屋のおやじが店先にいるのとたまに出くわすが、その頭…実に出来の悪いヅラをかぶっているのだ。明らかにそれとわかり、みっともないことこの上ない。ハゲって、そうまでして取り繕わなきゃいけないものだろうか?

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ジェイソン・ステイサム、あるいは竹中直人。彼らはもう、「髪が生えていると逆に違和感がある」くらい、ハゲがさまになっている。そういうスタイルがもっと追求されるべき。

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「ローストビーフ丼」と「うに・いくら丼」の魅力は自分にはまったくわからない。


つぶやき0523

2017-05-23 14:52:11 | つぶやき
昨晩、最寄駅から飲食店、図書館と経由して家に帰ったのだが、肌に触れる夜風があまりにも気持ち良く、「しっくりくる」ので驚いた。きっと、空気の温度や湿度が、人を気持良くさせる絶妙な数値にあるなんだろうな、今の時季がちょうど。

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昨日の思いつきの流れで、『三人の旅人たち』を読んでみた(作:ジェーン・エイキン、『しずくの首飾り』所収)。沙漠のただ中にある駅。駅にいるのは信号係、切符係、荷物係の3人。3人いると、2人でいる時に他の1人の悪口を言えるのでバランスがいいそうである。この駅には乗降客が全くいないので列車も停まらず、3人はもう15年もの間、退屈し続けている。

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まずは切符係がお金を貯めて、東へ1週間、旅に出る。彼が見たのは大都会だった。次に信号係が、西へ1週間、旅に出る。彼が見たのは山と海の大自然だった。最後に旅立ったのは荷物係。さて、彼はどこへ旅に出て、何を見てきたのか…?

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童話って素敵だよな。たとえストーリーは忘れてしまっても、思い浮かべた光景はちゃんと記憶に残っているのだ。「荒野のただ中の駅」の佇まいも、ちゃんと覚えていた。

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眠れない夜、あるいは、不意に目覚めてしまった明け方。再び眠りに落ちようとしても、現実的で卑近、個別具体的な物事について思いを巡らし始めると、頭が冴え過ぎてうまくいかない。きっと、童話のような静謐で抒情的な空想に浸れるといいのだと思う。