tokyo_mirage

東京在住・在勤、40代、男。
孤独に慣れ、馴れ、熟れながらも、まあまあ人生を楽しむの記。

今月読んだ本と観た映画(2014年9月)

2014-09-29 16:19:17 | 今日の出来事
気に入ったものはリンクあり。

<今月読んだ本> 5冊

1(月)  ■小倉千加子 『結婚の才能』

3(水)  ■酒井順子 『地下旅!』

14(日) ■加藤典洋 『考える人生相談』

15(月) ■松浦弥太郎 『軽くなる生き方』

19(金) ■内山真 『睡眠のはなし―快眠のためのヒント』


<今月観た映画> 3本

4(木)  ●渥美清 後藤久美子 風吹ジュン 『男はつらいよ 寅次郎の青春』

21(日) ●渥美清 松坂慶子 『男はつらいよ 寅次郎の縁談』

22(月) ●渥美清 かたせ梨乃 『男はつらいよ 拝啓車寅次郎様』

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利尻島・礼文島 4日目(礼文島散歩)

2014-09-09 23:00:00 | 旅と散歩と山登り
【香深フェリーターミナル8:40―(宗谷バス)→8:48桃岩登山口】
旅行最終日。フェリーの出る12:30まで、最後の礼文島めぐり。8月末に起きた土砂崩れで閉鎖されていたものの、まさに今朝をもって「展望台までは開通した」とフェリーターミナルの観光案内所に貼紙の出ていた桃岩のトレッキングコースを歩いてみることにする。フェリーターミナルを出た元地(フェリーターミナルとは島の反対側、西側の集落)行きのバスは、乗客が僕1人だけだった。「桃岩展望台」停留所で下りるつもりだったが、暫定的な遊歩道の入口をその手前に見つけたので、そこで下ろしてもらう。舗装道を歩き出す。桃岩の「桃」っぽい尖った頭が、向こうにすでに見えている。

香深港を8:40に出た稚内行きのフェリーが沖を進むのが見える。

たおやかな丘を眺める。島の西側の海が見える。

あの頂上が桃岩展望台だろう。途中の路上には、流れ出た土砂を片付けた生々しい跡が残っていた。巨大な土嚢が路肩に積まれていた箇所も。

利尻山でも見たシュムシュノコギリソウ。

9:12 桃岩展望台到着。眼前の巨大な「桃」を眺める。

海辺にぽつんと立つあの岩が猫岩だろうか。

ズームしてもう1枚。2本の耳が立ち、肩をすくめてうずくまる猫の後姿のように見える。

東側、香深の市街地が見える。

南西側、頂上は相変わらず雲で隠れているが、利尻山も見えた。この後見かけた礼文島の観光ポスターには、礼文島から見た利尻山の美しい写真が載り、「隣の島も、礼文島の自慢です。」という、ある意味自虐的で、ある意味おおらかですがすがしいコピーが書かれていた。

遊歩道は今朝開通したばかりのためか、車で巡視に来た町役場の職員と思われる作業着姿の2人連れ以外、訪れる人はいない。来た道を下っていく。

エゾノコンギク。

リシリブシ。

ツリガネニンジン。

10:06 帰りはバスに乗らず、町まで歩いて下った。

少し肌寒いと思えるほどの陽気だったので、港の近くの温泉施設でひとっ風呂浴びようと思ったが、オープンは正午からだった。土産物屋などを物色して、フェリーの時刻を待つ。フェリーターミナルの待合所では、地元の老人会のおばあちゃん2人が、手作りのブースにちょこんと座り、「穴開き貝」(エゾタマキガイという貝が、別の貝に穴を開けられ身を食べられてしまい、このような貝殻ができるのだという)に刺繍のような飾りつけを施し、ストラップとして売っていた。値段も良心的で、なんだか微笑ましかった。
12:13 船の雄姿をカメラに収めた後、乗船。

出航。岸壁には、いつまでもいつまでも手を振り続ける、旅館の女将らしき人がいた。
【香深港12:30―(ハートランドフェリー)→14:25稚内港】


デッキに立ち、島が離れていくのを見ている。

12:47 稚内から香深へ向かうフェリーと行き違う。

利尻島を望む。波は高く、波頭を船底が乗り越えていく揺れを、踏ん張る足でダイナミックに感じ取る。時折、強い風が波をシャワーのように吹き散らす。デッキはすっかり水浸しだ。それでも、なんだか楽しくて、ずっとデッキにいる。時折船室にも入ってみたが、温かい室内でカーペットにじっと寝転がっていたら、きっと船酔いしたと思う。

北海道本土が見えてきた。

ノシャップ岬の沖を回り込み、稚内市街地に近づく。丘の上、稚内公園のタワーもよく見える。

方向をぐるりと変えながら、港に近づく。

車両甲板出入り口の動きも慌ただしくなってきた。

稚内港到着。波が高かったせいか、定刻より10分ほど遅れ。こんな写真をのんびり撮っていたのも悪かったかも知れないが、稚内空港への連絡バスが、もう出てしまっていた。まさか乗客の下船を待たずに“定刻発車”してしまうとは思わなかった。仕方なく、タクシーに乗る。バスなら600円のところが、4000円近くかかってしまった。トホホ…。
【稚内空港15:50―(ANA574便)→17:45羽田空港】

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利尻島・礼文島 3日目(礼文島トレッキング)

2014-09-08 23:00:00 | 旅と散歩と山登り
礼文島へ渡るフェリーの時刻までまだ時間がある。宿から歩いてやってきた。
8:34 ペシ岬の頂上。利尻山と鴛泊港を望む。8:30発の稚内行きフェリーが港を出る。

鴛泊の町並みと、その向こうに礼文島。頂上は小虫の大群が飛び交い、鬱陶しいことこの上なかったので、すぐに下り始める。
昨日からの膝の痛みが取れない。特に下り坂で来る。温泉につかって一晩寝れば治るかと思ったが、甘かったようだ。

鴛泊港のフェリー乗り場。真新しいターミナルの2階から乗り込む。稚内から来たこの船、礼文島まで続けて乗る客がカーペットに寝転がっているのが、窓の奥に見えた。

出航。ペシ岬を回り込みながら港を離れていく。
【鴛泊港9:25―(ハートランドフェリー)→10:05香深港】

裾野だけを見せる利尻山。客室には入らず、デッキにいる。結局、40分の航行中、ずっとデッキにいた。

礼文島が近づく。いかにも雨が上がったばかりという感じのクリアな青空が見えている。

香深港に接岸。タラップが渡される。

タラップを下って上陸。香深港は新フェリーターミナルを建設中のようで、いずれ鴛泊港のように建物から直接乗り降りできるようになるのだろう。

フェリーターミナルの観光案内所に行くと、礼文島内のトレッキングコースは、8月末に起きた豪雨による土砂崩れで、軒並み通行止めになっているという。唯一全行程が歩ける、島の最北の「岬めぐりコース」を目指すことにする。そこへ向かうバスまではまだ時間があるので、港の近くの今日の宿に、荷物の一部を預けてしまうことにする。
宿へ向かう途中、港の向こうに見える利尻山。この時は晴れていたのだが…

宿に荷物を置き、バス停に行こうと通りに出ると、また雨が降り出した。そばのガソリンスタンドの店員のおじさんに、バス停はどこですかと聞くと、バスは手を挙げれば止まってくれるよという。近くの建物の軒先で雨宿りしながらバスを待った。
【香深10:48―(宗谷バス)→11:47スコトン】
船泊湾沿いを走るバスの車窓から、沖合に浮かぶ大型船が見えた。貨物船には見えない。客船のようだ。なぜこんなところに…?土地柄、ロシアの船なんだろうか?

11:52 バスの終点、礼文島の最北端、スコトン岬。さらに北にあるトド島が見える。冬には実際にトドが現れるという。

「岬めぐりコース」を歩き出す。視界が抜けて爽快だ。

岬の途中にある、廃校の「須古頓小学校」。付近にはポツンと立つペンションと売店以外、人家が見当たらず、ここに学校があったのが不思議なくらいだ。大自然に抱かれ、得難い環境だとは思うけど。

12:12 目指すゴロタ岬を望む。ここから浜辺へ下りて行ったところにある集落の名は「鮑古丹(あわびこたん)」。なかなか風雅だ。

半島の尾根部分を伝う舗装道路を歩く。ゴロタ岬の頭が前方に。天気雨がぱらつく。

舗装道路を離れ、低い茂みの中の細い踏み跡の道を行く。山頂が近づいてきた。

白い花、紫の花が咲き乱れる。膝の痛みが気になる。

13:01 ゴロタ岬の頂上。

スコトン岬、その向こうのトド島を振り返る。サハリンもうっすら見えるような気もする。

その反対側、行く手の海岸線。湾をたどった先の澄海(すかい)岬までトレッキングコースは続いているが、今日のこの膝の痛みで、あそこまで歩けるだろうか。帰りのバス(そのバス停までも距離がある)の時刻も気にしないといけない。

岬の尾根道を歩き出すと、半島の逆側、船泊湾側も見えてきた。

湾に浮かぶあの謎の客船も。まだ停泊しているのか。まさか座礁しているわけでもあるまいが。

黄色い花。ハンゴンソウというのだろうか。岬から海岸へ下りる道を、膝をかばいながら、ゆっくりゆっくり下る。

海岸沿いを歩く。ゴロタ岬を振り返る。道の右手に見えるのは作業小屋で、中では昆布かなにかの作業が行われていた。そう言えば、先ほどスコトン岬の屋外スピーカーから、今日は何時からどこどこで昆布の出荷作業がある旨の放送がなされていた。

澄海岬へと続く海岸線。膝の痛みとバスの時刻を考えると、あそこまで行くのは無理だろう。またアップダウンもあるし。コースを離れることにする。

14:12 台地へと上がっていく階段を登る。海辺の集落を見下ろし、ゴロタ岬を振り返る。

たおやかな丘陵が広がる内陸部を行く。

船泊湾沿いに出る。工事現場の看板、「増殖場」ってなんだ?どうやらコンブ、ウニ、タコ、ホッケ、タラなどを増やすための人工的な「礁」のようだ。

あの客船はいまだに湾に浮かんでいる。徐々に人里に入ってきているので、地元の人に出会ったら尋ねてみよう。

漁協のスーパー「マリンストア」でソフトクリームを買い、舐めながら歩いていると、外に出ていたおばあちゃんが「なんだろうねえ、あの船は?」と訊いてきた。そうか、地元の人も知らない船なのか。
15:34 礼文神社。足は痛むが、無理して登ってお参り。

階段の上から船泊の集落と湾を望む。西日が強い。

あの「客船」から島へ小さなボートが行き来しているのは気づいていた。そのボートが発着していた船泊港に着くと、マイクロバスが停まっており、その運転席に「にっぽん丸通船連絡」という札が出ていた。あの船は「にっぽん丸」だったのか!
※帰宅後、調べる。小樽から知床・羅臼を往復する5日間のクルーズが出ており、この日は礼文島8:00入港、17:00出港というスケジュールになっていた。ツアー客はこの日一日、礼文島に上陸し、バスなどで島内を回っていたのだろう。

【船泊港16:10―(宗谷バス)→16:50香深】
帰りのバス。車中から利尻山が見えた。
この日は満月。夜、食後に港を散歩すると、煌々と輝く月が、黒い海面を明るく照らしていた。「スーパームーン」だったこともあり、月はひときわよく見えた。「ウサギが餅をついている」という、表面のあの模様も。

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利尻島・礼文島 2日目(利尻山登山)

2014-09-07 23:00:00 | 旅と散歩と山登り
5:10 利尻山の登山口「北麓野営場」まで宿の車で送ってもらう。数分で着いた。昨日のチェックイン時に「明日は山に登るので朝食は弁当で」とお願いしていたのだが、フロントに下りたら作られていなかったようで慌てた。すぐに用意してもらえて事なきを得たが。登山道の入口には水の流れる浅い槽があり、そこに靴を浸して、靴底に付着した種などを洗い落とす。山に外来植物を持ち込まないようにするため。山頂との高低差は1500m。「富士山の5合目と頂上の高低差に匹敵します」と、昨日宿でもらった登山の注意書きの紙にあった。

5:19 歩き出してほどなくして、最初で最後の水場が。「甘露泉水」。一口口に含む。

5合目を越え、山の上が見え始める。頂上ではない。

6:24 第一展望台(6合目)。ペシ岬や鴛泊の町を見下ろす。

沖合に礼文島も見える。

7:25 8合目・長官山。陽が差してきた。山頂方面を望む。

登ってきた鴛泊とは島の反対側、沓形の港町も見えてきた。

鞍部の避難小屋(赤い屋根)までいったん下り、また山頂方面へ登り返す。

7:56 9合目。小屋はトイレブース。利尻山にはトイレがない。登山者は携帯トイレを持参し、このブースの中で用を足し、登山口の回収ボックスまで持ち帰るのが「利尻ルール」。携帯トイレは町のコンビニでも売られていた(400円)。看板には「ここからが正念場」と。気を引き締めなおす。

岩陰のキキョウ。露に濡れ、瑞々しい。

山頂は靄に覆われている。

シュムシュノコギリソウ。「シュムシュ」とは異国の響きがするが、千島列島の北東端にある「占守」島のこと。

山頂に近づくにつれ、地面は脆い火山礫で覆われるようになり、崩壊が激しい。丸太で階段が造られようとしていた。

登山道は歩行と風雨でこのように大きくえぐれてしまっている。足を雑に踏み締めず、そっと置くよう心掛ける。

8:35 山頂(1719m)。靄で視界は利かない。山頂直下にあるはずの、噴出したマグマが冷えて固まり屹立した「ロウソク岩」も見えず。お社には、船舶業者が航行の安全を祈願して取り付けたという小さなスクリューがいくつか付いている。宿で作ってもらったおにぎり弁当を広げる。靄は切れず、雨が降り出した。食べ終える頃には、叩きつけるほどの降りようとなった。15分ほどの滞在で下山。登ってきた道を戻る。

雨はずっと降り続きはしなかったが、休まずひたすら下り続ける。道端に毒々しい色のキノコが。

昼までには下山してしまうほどのペース。宿に早めに帰っても退屈だ。あの、正面にポコッと突き出ている「ポン山」に登り、「姫沼」へと歩こうと思う。

ツバメオモト(燕万年青)の綺麗なブルーの実。

11:30 ポン山への分岐点。北麓野営場への下山道と分かれる。

11:42 ポン山の山頂(444m)着。利尻山を望む。利尻山頂で食べたのは「朝食」のおにぎり。今度は「昼食」のおにぎりを食べる。

利尻山の反対側には、沖合に浮かぶ礼文島が。また陽射しが出てきた。海の真ん中に聳える独立峰の利尻山、風や海流の影響で天気が目まぐるしく変わるというのは、いかにも予想がつくことだ。

ガマズミの赤い実がたわわに実っている。この実は食べられると後で知った。「ズミ」とは「酸っぱい実」から来ている、との説もあるという。お酒やジャムにもするとか。齧ってみればよかった。

サラシナショウマ(晒菜升麻)。ブラシ状の白い穂をつける。
ポン山から姫沼への道は思ったより長く、アップダウンも繰り返された。通る人もおらず、道も荒れ気味。利尻山下山後の「エピローグ」くらいに考えていたのは甘かった。体力はともかく、右膝が痛み始めた。

13:39 姫沼。湖面に映るという利尻山の「逆さ富士」が拝めない今は、「ただの池」という風情。しかも「ヒメマス放流のために造られた人造湖」と聞けば、ますます神秘性も薄れる。それでも、失礼ながら他にめぼしい観光スポットがあるわけでもない島内、観光バスのツアー客の塊が2団体ほど来ている。島をめぐるツアーはこうした場所をめぐりながら半日程度で島内を一周し、礼文島にも渡って同じことをし、「とりあえず『最北の2島』へ足跡を残せたかな」と客をひとまず満足させて、どちらか一方の島には泊まりもせずに、慌ただしく帰っていく。バスガイドが客を池の前に立たせ、「チーズ」の代わりに「はい“リシ、リー!”」と言いながらシャッターを切っている。

宿までは5kmほどあるが、歩いて帰る。
13:57 海の見えるところまで出た。鴛泊の港に礼文島からのフェリーが入る。

海岸線まで下りる。道沿いに建つ民家の外壁は、なぜかパステル調だったり、キツめの原色使いだったり、いかにも人工的だ。冬は一帯がくすんだモノトーンの世界に包まれるだろうから、それへの反発が自然と色選びに出るのかも知れない。

14:29 フェリーが港を出る。今度は稚内に向かう。先ほどのバスツアーの一行も、もうあれに乗っているのかも知れない。
15:00頃、宿に戻る。バス付きの部屋なので、汚れたズボンなどをシャワーで洗う。

風呂(温泉だ)に入って部屋で寛ぐにはまだ早い気がして、自転車を借りてサイクリングロードへ漕ぎ出す。
15:59 ポン山を望む。サイクリングロードのわりに勾配は結構キツく、立ち漕ぎなどしていると、登山で痛めた膝に来る。

昨日島へ下りた飛行機からも、山腹のこの長大な橋は見えていた。「ずいぶん立派な道が通ってるんだな…」と思ったが、まさか自転車専用道だったとは。税金が素敵に使われていると思うべきなのか、無駄に贅沢に使われていると思うべきなのか。

橋の上からはペシ岬も見下ろせる。

サイクリングロードの東側の終点(野塚展望台)まで行き、
16:28 先ほども歩いた海沿いを走り、昨日と同じ「セイコーマート」に寄って(昨日は夕食後にもデザートを買いに行ったりしたので、早くも3回目、もう“常連”だ)アイスや飲み物などを買って、合計14kmほど走り、宿へ戻る。

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利尻島・礼文島 1日目(利尻島サイクリング)

2014-09-06 23:00:00 | 旅と散歩と山登り
【羽田空港11:00―(ANA61便)→12:35新千歳空港13:10―(ANA4929便)→14:00利尻空港】
利尻空港に降り立つ。雨が降った直後のようで、滑走路は濡れている。宿の迎えのバンに乗ると、天気雨が降り出し、海の上に虹が出た。

宿の部屋に荷物を置き、自転車を借りて町へ漕ぎ出す。自転車にはカギはつけていない、とのことだった。
14:46 鴛泊港の岸壁。町の中心は港だろうと当たりをつけてまずやってきたが、漁師や工事の作業員以外ひと気もなく、閑散としている。「おしどまり」はなかなか読めず、また、覚えられずにいたが、旅を続けていくうちに頭に入った。カモメが鳴きながら舞う。厚い雲が正面の利尻山を覆っている。冷たいとも涼しいとも、かと言って生温かいとも言い難い風が吹いている。時折雨も混じる。

岸壁から振り返ると、この港のシンボル、ペシ岬が聳える。標高93m。雨で濡らさないように自転車を近くのトンネルの中に置き、遊歩道を登り始める。

15:03 岬の頂上から港全体を見下ろす。

岬の突端。灯台がある。

北へ続く海岸と礼文島を望む。

利尻島は東西に2つの町がある。東側・鴛泊港側の利尻富士町と、西側・沓形港側の利尻町だ。島の北側には、両町をつなぐ全長25kmのサイクリングロードがある。そこを走る。利尻山のなだらかな裾野を行く。ススキがなびく秋の風情だが、吹く風の強さと曇り空の薄暗さで、漂う淋しさは真冬を思わせる。

海沿いを行く。向こうは礼文島。

車の通行は少ない。道の端に、除雪の目印にする矢印標識がぽつんぽつんと立ち並ぶ。寂寥感。

16:19 沓形の港や町まで行ってみたかったが、風が強く、利尻山登山を明日に控えて体力を消耗させるのもどうかと思い、途中で引き返す。陽が照ると暖かさにほっとする、そんな陽気だ。夏だったら気持ちよく汗がかけただろうか。町に唯一見つけた商店らしい商店「セイコーマート」(北海道でシェアナンバー1のコンビニだ)で明日の登山用のペットボトルのお茶を買って、合計13kmほど走り、17時過ぎに宿へ戻る。

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