tokyo_mirage

東京在住・在勤、40代、男。
孤独に慣れ、馴れ、熟れながらも、まあまあ人生を楽しむの記。

「嘆きの壁」?

2013-06-04 12:42:14 | 今日の出来事
僕はエルサレムに来ていた。
黄土色というか「らくだ色」というか、淡くくすんだ色のレンガが積まれた超高層のタワーがあり、
僕はそのタワーがかの有名な「嘆きの壁」であると思い込んでいた。
タワーは決して近代的な建築ではなく、まるでシロアリの蟻塚のように歪な形をしている。
エレベーターで上がってきたのか、延々と階段で上がってきたのか、気がつくと僕はそのてっぺんにいた。
はるか下に街を見下ろすと、街の建物群もこのタワーと同じ材質のレンガでできており、
タワーはその街並みから生え出しているかのように聳えていた。
8畳ほどの広さしかないこのてっぺんの空間は、傾斜があり、柵もなく、
しかも踏みしめれば表面がボロボロと崩れ落ちるので、
僕は恐れをなして、少しへっぴり腰気味に座り込んでいる。
ここから10mほど下でタワーはへしゃげており、その窪みの部分で、
修道女風の恰好をした女性が2人、ひざまずいて祈りを捧げている。
僕のそばの足元の床には大きな十字架が埋め込まれている。
ここはキリスト教の聖地のようである。
十字架の隣には、携帯電話の画面のような小さな液晶モニターが埋め込まれていて、
その中に何かの不鮮明な画像が揺らめいている。
モニターの隣には「聖像は撮影禁止」と、日本語で表札が掲げられている。
日本人観光客がルールを破りがちなために敢えて日本語で表記しているのだろうか。
モニターに映し出されたあの画像が「聖像」であるらしい。
僕のそばに若い白人女性の観光客がやって来た。
彼女と二言三言言葉を交わした後、デジカメで互いの写真を撮り合う。
撮った写真をデジカメの画面でチェックしていると、いつの間にか頭上がドームで覆われる。
もう閉館の時間らしい。
ドームで外が見えなくなってしまい、街の眺めは撮れなくなってしまった。
デジカメの調子は良くなく、僕は彼女の写真を思うように撮れないでいる。
何度も撮り直す。焦る。

…ここで目覚めた。5時過ぎ。朝日はすでに高く眩しい。

実際の「嘆きの壁」はその名の通り、壁である。タワーではない。
また、キリスト教ではなくユダヤ人の聖地である。
だが、この世の事実と僕が見た夢の中身の相違は、特に意味を持たないだろう。
エルサレム、嘆きの壁、蟻塚のようなタワー、十字架、聖像、白人女性…
すべて現実の僕の生活とは何の関わりもない。僕には格段の信仰もない。
しいて言えば、「床に埋め込まれた携帯電話サイズのモニター」は、
昨晩見た『刑事コロンボ』で、手のひらサイズの受信モニターが
殺人トリックに使われていたことが連想を導き出しているのかも知れない。

おぼろげな「聖像」は何かを暗示しているのだろうか?
僕にパワーをもたらしてくれたのだろうか?

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