tokyo_mirage

東京在住・在勤、40代、男。
孤独に慣れ、馴れ、熟れながらも、まあまあ人生を楽しむの記。

今月読んだ本と観た映画(2013年1月)

2013-01-31 23:00:00 | 今日の出来事
<今月読んだ本> 6冊

2(水) ■森沢明夫・うぬまいちろう『東京トカイナカ探検隊―ぶらりB級街歩き。いざ! 都会のイナカへ』

3(木) ■荻上チキ『僕らはいつまで「ダメ出し社会」を続けるのか 絶望から抜け出す「ポジ出し」の思想』

10(木) ■西村賢太『随筆集 一日』

13(日) ■皆川典久『凹凸を楽しむ 東京「スリバチ」地形散歩』

15(火) ■なぎら健壱『町の忘れもの』

22(火) ■高橋俊一『すっきり!わかりやすい!文章が書ける』


<今月観た映画> 14本
6(日) ●ビヨンセ・ノウルズ アイドリス・エルバ 『オブセッション 歪んだ愛の果て』

8(火) ●ジェシカ・タンディ モーガン・フリーマン 『ドライビングMISSデイジー』

12(土) ●ジョニー・デップ ジョン・タトゥーロ 『シークレット・ウィンドウ』

13(日) ●ブレンダン・フレイザー スティーブ・ブシェミ 『ハードロック・ハイジャック』

14(月) ●ダイアン・キートン マンディ・ムーア 『恋とスフレと娘と私』
     ●高倉健 大原麗子 『居酒屋兆治』

17(木) ●高倉健 倍賞千恵子 『駅 STATION』

19(土) ●ライアン・フィリップ スティーヴン・レイ 『Re:プレイ』

22(火) ●ビル・パクストン ジェイ・チャンドラセカール 『ミステリーツアー』

23(水) ●ロシュディ・ゼム オリヴィエ・グルメ 『ゴー・ファースト 潜入捜査官』

25(金) ●ヒュー・ジャックマン ユアン・マクレガー 『彼が2度愛したS』

26(土) ●山崎努 香川照之 『刑務所の中』
     ●サンドラ・ブロック ライアン・レイノルズ 『あなたは私の婿になる』

29(火) ●ブルース・ウィリス ケヴィン・ポラック 『ホステージ』

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春日武彦がテレビに出てるよ!…と思ったが

2013-01-30 23:49:01 | 今日の出来事
ニュースを見ようとNHKをつけていたら、BSの番宣が流れ、そこにちらっと「春日先生」なる人が映り、
え?まさかあの春日武彦?と思い驚いた。

精神科医の春日武彦の著作は好きで、ほとんどすべて読んでいる。
でも、「テレビは見ないし興味もない」とか何かの本で言ってなかったか?
著作を読む限りでも、いかにもテレビのミーハーな空気とは対極にある感じだったのに。

ともあれ、期待して見てみた。「こころ カレシ」なる番組。

結論から言うと、全く面白くなかった。

再現ドラマがあって、あなたならこのシチュエーションでA・B・Cどのパターンの行動を取りますか、
Aを選んだあなたは実は○○です、Bを選んだあなたは実は○○です…というやつ。
おいおい、いつの時代のテレビだよ…と失笑がこぼれそうな、カビの生えた企画の「恋愛心理テスト」もの。

番組の冒頭で春日武彦は「ちょっと意地悪な春日先生」と紹介され
(確かに彼の著作の筆致は結構シニカルなのだ)、
さてどんな「意地悪」をしでかしてくれるんだろう…と期待したのに、
「アンビリバボー」におけるビートたけしのような、決められたセリフを棒読みさせられるだけの、
要するにいてもいなくてもいいような「お飾り」に過ぎなかった。
出演する室井佑月・道端アンジェリカ・黒沢かずこと分析結果について論戦でも繰り広げてくれるのなら
多少は面白くもなったろうに、直接の絡みはなし。
番組の「監修」はしているようだけど、露出は中途半端なこの程度が先生の限界だったのか?
でも、こんな企画だったら、富田隆とか名越康文とかにでもやらせとけばよかったんじゃないの?

春日武彦にこの企画を持ち込んだスタッフの意図もよくわからないし、
仕事を受けた春日武彦の意図もよくわからない。
どうせ春日武彦を出すなら、もっと深みも面白みもある企画のやりようもあったろうに、残念。

   ◇

BSの番組と言えば、正月に放送していたのを録画で今夜ようやく見た
BS-TBSの「世界の旅行会社が選ぶ世界で最も美しい街ベスト10」が実に酷かった。
何が酷いって、ナレーション。頭が悪すぎるのだ。

「重厚さ」を「ジュウアツさ」と読んでいたり (思わずプレイバックして聞き直しちゃったよ)
「特徴は○○が特徴です」 (どっちか切れよ)
「メキシコシティーは人口○万人が暮らす大都市です」 (「人口~が暮らす」はおかしいでしょ?)
「ここでは岩塩鉱がありました」 (「ここ“に”は」だよね)

気づいて覚えているだけでもこれだけ。すごいな。
文章自体も酷いが、読み方も酷い。
何人かの女性がブロックごとに交代で読んでいるのだが、
抑揚のつけ方や、鼻のかけ方の気取りもわざとらしく、まるでエレベーターガールのようだった。
いったいどこのシロウトなんだ?と思ってエンドロールを見たら、全員TBSの局アナだった。
…ある意味納得したけど。

BSの名誉のために言っておけば、地上波にはないような素晴らしい番組も中にはある。
でも、酷い番組はとことん酷い。
玉石混交だな。

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「上手な運転」というのは結局…

2013-01-30 15:16:21 | 雑感
車を運転していて思うだが、「上手な運転」というのは結局、

「アクセルとブレーキを踏む総量が少なくて済む運転」

ではないかと思う。

車庫入れや縦列駐車でも車の取り回しの下手さ加減は露呈してしまうが、
所詮、車を停めることというのは、全ドライブのうちの最後の1分間だけの話だ。
それよりも、全ドライブの99%を占める走行中の車の扱い方にこそ、
運転の上手・下手というのは出てくるものだろう。

車を走らせていると、前を走る車が、信号でも渋滞でもカーブでもないのに
ブレーキを踏むのを見ることがある。これなどは「下手」の最たる例。
「アクセルかブレーキのどちらか一方を必ず踏む」という運転をしているか、
さもなくば、前の車との距離感をつかめずに接近しすぎてしまっているのか。
いずれにしても「惰性走行」がうまくできないということだ。
前方の信号が赤なのに、突っ走っていく車もある。
で、信号の手前ギリギリで、つんのめるようにブレーキをかけたりしている。
信号を見ていないか、無意味にせっかちなのか。
アクセルとブレーキをだいぶムダに使っている。

僕は「うまい運転」というより「エコな運転」を意識しているので、
前の信号が赤なら、その信号が結構遠くでも、即座にアクセルから足をはずす。
で、惰性だけで信号まで近づいていって、うまい具合に信号が青に変わって、
停止することなく信号を通過できたりすると、「よし!」と思う。
惰性だからブレーキもアクセルも踏まない。
結果的に、余計な力がかからない、スムーズな運転になる。
「後続車からしたらちょっとイラつく運転では?」と人は言うかも知れないが、
イラついてしまうとしたら、それは車間距離を空けずに僕に接近しすぎているからだ。
充分な車間距離を空けていれば、僕と同じように惰性だけでいけるはず。

前車に接近しすぎると、前車のスピード調整に金魚のフンのように合わせなきゃいけなくなってしまう。
だから車間距離も充分空ける。常に割り込まれてもいいくらいのスペースを。
一つ前の車が、前方を見通しづらくする背の高いバスや大型トラックとかならなおさら。
「どうぞ僕の前に割り込んでください」ってなもんだ。
あくまで、「前車との間を一定に広く空けておく」運転であって、
「前車とだんだん差が開いていく」ノロノロ運転ではない。
昔、「法定速度を守ります」と、営業車でもないのに標語ステッカーをリアウィンドウに貼りつけて、
頑として法定速度を超えない運転をしていた車があったけど、ありゃ独り善がりで迷惑だな。

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味の素のCMは泣ける!…のか?

2013-01-29 17:37:17 | 物申す
坂井真紀が出ている味の素のCM「日本のお母さん篇」がいい。

家事に、子育てに、仕事に頑張るお母さんの1日を追うストーリーがいい。
会社で会議中のお母さんが、ちらっと腕時計を見て、ちょうどお昼時で、
「子どもたちは保育園でちゃんと弁当を食べているかな…」と思いを馳せる描写、実に心憎い。
「昔からお母さんは子どもたちのために頑張ってごはんを作っていました」と、
フィルム調の映像やアニメを挟み込む構成もいい。
音楽もいい。
率直に言って、泣ける。

ただ、見ているうちに、「あれ?」と思う。

「共働きの家庭で、父親はいったい何をしているの?」

そう思って、父親の様子に注意を向けてあらためてこのCMを見てみると、
なんとまあ、父親の存在が「遠景」に置かれていることか。

・目覚まし時計のアラーム音を聞いてハッと起き上がるのは母親だけ。
 隣の父親は「我関せず」と寝入ったまま。

・子どもが朝食をとる時、やはり父親は「我関せず」と後ろでパソコンを叩いている。

・子どもたちの着替え。父親も手伝っている。子が2人いるから、1人を母親が、1人を父親が。
 しかしいかにも「父親だって少しはやってます」というアリバイ工作臭がする。

・食事の支度、弁当の用意、洗濯、子どもの送り迎え、買い物…やるのはみんな母親の方だけ。

・そして夕食の食卓には、当然のように父親はいない。

こういった点に気づくと、途端にこのCMに強烈な違和感を覚えてしまう。

なるほど確かに、家事も子育ても仕事も笑顔でがんばるお母さんは美しい。
だが、「父親が家庭のことに協力しないから」「父親の影が薄いから」
お母さんが頑張らざるをえない、という状況は、まったく美しくない。
こうした「まったく美しくない状況」を実に美しくまとめあげているという点で、
このCM、本当はものすごくタチが悪いのかも知れない。

こみ上げてくる違和感は、CMのラストカットで頂点に達する。

テーブルの上に並べられた「味の素」だの「ほんだし」だの「クックドゥー」だのの、
「手抜き料理のための商品ラインナップ」…。

うーん、この会社に「お母さんは頑張ってます」なんて励まされたいかなあ…?

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森美術館「会田誠展 天才でごめんなさい」

2013-01-25 23:00:00 | 今日の出来事
六本木ヒルズ・森美術館に「会田誠展 天才でごめんなさい」を見に行く。

話題の展覧会のようで、BSの美術館訪問番組で紹介されているのもたまたま事前に見た。
山田五郎があの絡みつくような声で始終喋りっ放しなのは辟易としたし、
退屈そうなおぎやはぎがなぜ出ているのかもよくわからず
(もっとも僕はおぎやはぎの笑いは好きじゃないけど)、
また見たい番組とは思えなかったが、展覧会の中身はよくわかった。

その番組によれば、会田誠の作品には過去の巨匠たちの名作が随所で「引用」されているらしく、
ゲストの大学教授は、「この絵のここはあの『○○』を題材としています」とさかんに解説しては、
「こういうことに気づけてしまう自分に酔い痴れてしまう」と鼻につくような発言もしていた。

この展覧会ではなぜか、普通なら有料の音声ガイドマシンが無料で貸し出されていたので、借りた。
耳に当てて説明を聞きながら、なるほどごもっとも、と思ったけど、
でも、この展覧会のタイトルで謳う「天才」、
人を納得させるようなコンパクトな説明が可能な「天才」って何だろう?とも思った。
学者センセイのペダンチックな満足感をくすぐっちゃうところとか、
多分この人は、「天才」というより、「優等生」なんじゃないか?

敢えて児戯に徹してみたり、逆に「18禁」のエログロに突っ走ってみたり
(のれんで区切られたアダルトコーナーがある)、
そういう羽目のはずし方も、「優等生」ならではの“安全圏内の予定調和”に思えた。
これを「天才」と呼んじゃったら、天井は結構低いんじゃないか?

サイボーグの裸の少女たちが撃たれてイチゴやジェリービーンズや蝶が体から弾け出す絵とか、
単純に「綺麗」と思える超大作もあり、作家のエネルギーは確かに感じたけど、
「天才」は見た者が感じればいいことであって、主催者がキャッチコピーにするのは筋違い。

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