川を見にスローサイクリング 2013-06-02 23:00:00 | 今日の出来事 思いついたのが午後3時過ぎで、それからデジカメのカラビナソフトケースを探すのに右往左往したりして出発まで時間を食い、それでも「大きな川を見たいな」という漠然とした思いをどうにか維持し続け、最近どこかの部品が異音を出し始めた、乗り始めてからもう16年になる自転車に跨って、ルートもろくに確認せずにあてずっぽに走り続けて、でもあまり一心不乱に漕がないように「スロー」を心がけながら、ここまでやってきた。 17:08 この団地の名は「多摩川住宅」。ならばもう多摩川は近いはず。窓の並び方が印象的な建物。雲の散り方が印象的な空。後ろのバス停のベンチで小柄な老夫婦がぽつぽつと話をしている。自分もああいう絵におさまるような年の取り方ができるだろうか。 17:29 果たして団地を抜けるとすぐに多摩川の土手に突き当たった。多摩川でも、「何橋の近く」と容易に特定できそうな場所ではなく、“匿名”の場所がいいと思った。ここは狛江と調布の市境あたりのようだが、確かに曖昧模糊とした場所。ウィンドサーフィンが2艙浮かぶ。流れの中ほどに水鳥がおり、たまに水中にもぐる。数えてみると、もぐるのはだいたい10秒から15秒くらいみたいだ。 下には川が広がり、上には空が広がる。これを見に来たんだな。わざわざ。そうして、何をするでもなく、どこに寄るでもなく、うちに帰る。結構な距離を。やっぱりスローペースを心がけながら。 « もっともらしく響くこと | トップ | 自炊といえばカレー »