tokyo_mirage

東京在住・在勤、40代、男。
孤独に慣れ、馴れ、熟れながらも、まあまあ人生を楽しむの記。

「においの強い食べ物は体に悪いもの」という仮説

2016-02-29 17:59:45 | 雑感
僕は避けているんだけど、お昼時ともなると、
外で買ってきた弁当や総菜の類をデスクで食べる同僚たちがいる。

そうして「外で買ってくるもの」というのは、結構においがキツい物が多い。
カップ麺は言うに及ばず、ハンバーガーしかり。スパゲティナポリタンしかり。
ドリアやグラタンしかり。牛丼しかり。そればかりでなく、ただの幕の内弁当やスープ類でも。
単に「食事場所でない場所に食事が持ち込まれている違和感ゆえににおいも強く感じられる」
という次元を超えて、それらはもともとキツいにおいを発するよう作られている気がする。
残念ながら、そうしたにおいが「食欲をそそる」ことはまずない。むしろ気分が悪くなる。
僕はパソコンからUSBケーブルで伸ばしている卓上扇風機を回す。
においを「飛ばす」ために。
(オフィスが暑いことが多いので、冬場も含めて年中扇風機をデスク上に出しているのだ)

「ジャンクフード = においがキツい食べ物」
と定義したとしても、あながち間違っていない気がする。

いつ見てもそういうジャンクフードを食べている同僚がいる。
彼は喫煙者で、彼の席は僕の席から数メートル離れているけれど、
彼が「今、喫煙所から戻ってきたな」というのは、そちらを見なくてもすぐに気づく。
においをまとわりつかせて放散させているからだ。

そんな彼の席の後ろを通り過ぎたら、
彼がコンビニおにぎりに「アジシオ」を振りかけているのが見えた。
デスク上にその小瓶を常備させていたのだ。
絵に描いたような“ジャンクの王道”ぶりに、妙に感心してしまった。


「1日で100万円を使い切るなら?」

2016-02-29 14:54:08 | 雑感
「1日」で「使い切る」というのがポイント。
したがって、数日間にわたる使い方(たとえば海外旅行とか)はNGだし、
「使い切る=消費する」わけではない貯金、投資、金券類への換金などもNGだろう。

<一気に使い切り路線>
金塊、または、新しいクルマを買う。回答としては最もつまらない。

<現実路線>
使用19年になる家電(冷蔵庫、洗濯機、掃除機)を買い替える。
この先年寄りになっても着られる・履けるようなトラッドなデザインのスーツと靴を、
オーダーメイドで誂える。

<自分と向き合う路線>
全額アマゾンのクーポン口座に入れ、
100万円分尽きるまでひたすら購入ボタンをクリックし続ける。
丸1日休暇を取ってパソコン画面と睨み合う必要が出てくるだろう。
自分の物欲の底の浅さを知ることになるのか、あるいは、「意外とたやすい」ものなのか。

<リアル爆買い路線>
ホームセンター、スーパー、ドラッグストアなど、商品単価がそれほど高くない店に行き、
(つまり、一品で数万円使えてしまう家具店などは当てはまらないということだ)
生活雑貨や消耗品など「ちょっとした物」をひたすらカートに放り込んでいく。
押すカートの重さをひしひしと感じるところが、アマゾンでは味わえない「リアル」となる。

<思い出振り返り路線>
「昔欲しいと思っていたけど手に入れないまま来てしまった」というものを発掘して買い求める。
廃番・絶版となった商品が中心となるだろう。
・子どもの頃遊んだバンダイの鉄道模型玩具「ミニミニレール」
 (いかにも玩具然としている「プラレール」よりよっぽど精巧にできていた)
・中高生時代に憧れたグラビアアイドルの写真集
とか。
ただし、もっぱら中古市場での捜索となるので、1日では商品を探し切れない可能性大。

<新しい世界発見路線>
今まで体験したことのない世界を知るために。
アート作品、キャンプ用品、本格的なツーリングができる自転車、天体望遠鏡などを買う。

<社会貢献路線>
ランドセルを買って全国の児童養護施設に送る。1個2万円なら50個か。

<散財路線>
ギャンブルの類を一度もしたことがない。
競馬場、競輪場、競艇場、どこでもいいが赴き、ひたすら賭け続ける。

<社会ゲリラ路線>
ホームセンターで花の苗を100万円分買い求め、路傍の荒れ地に植える。
頑張ってなんとか1日で全部終わらせる。


今月読んだ本と観た映画(2016年2月)

2016-02-29 13:03:43 | 今日の出来事
<今月読んだ本> 8冊

7(日) ■内田樹 『日本辺境論』

     ■アーマ・ボンベック 『スーツケース一杯の失敗』

10(水) ■武田砂鉄 『紋切型社会―言葉で固まる現代を解きほぐす』

17(水) ■鴻上尚史 『孤独と不安のレッスン』

19(金) ■養老孟司 『バカの壁』

22(月) ■横田増生 『仁義なき宅配: ヤマトVS佐川VS日本郵便VSアマゾン』

24(水) ■三宅隆太 『スクリプトドクターの脚本教室・初級篇』

26(金) ■岸政彦  『断片的なものの社会学』


<今月観た映画> 19本

4(木) ●加瀬亮 田中裕子  『はじまりのみち』

6(土) ●ヴィン・ディーゼル ポール・ウォーカー 『ワイルド・スピード EURO MISSION』

     ●西田敏行 三國連太郎 『釣りバカ日誌』

8(月) ●西田敏行 三國連太郎 『釣りバカ日誌2』

9(火) ●クレア・デーンズ ガブリエル・バーン 『自由な女神たち』

11(木) ●アーロン・エッカート オルガ・キュリレンコ 『ザ・ターゲット 陰謀のスプレマシー』

     ●マーロン・ブランド ロバード・デュバル 『地獄の黙示録』

     ●ジョン・キューザック ケイト・ベッキンセール 『セレンディピティ』

15(月) ●ブルース・ウィリス ケヴィン・ボラック 『ホステージ』

18(木) ●ウィリアム・L・ピーターセン ウィレム・デフォー  『L.A.大捜査線/狼たちの街』

20(土) ●ジェフリー・ディーン・モーガン ゾーイ・サルダナ 『ルーザーズ』
    
     ●クリフ・ロバートソン ジュヌヴィエーヴ・ビュジョルド  『愛のメモリー』

     ●ジョン・フィンチ アレック・マッコーウェン  『フレンジー』

22(月) ●タイラー・ペリー ジャン・レノ 『バーニング・クロス』

23(火) ●西田敏行 三國連太郎 『釣りバカ日誌3』

25(木) ●バーバラ・ハリス ブルース・ダーン 『ファミリー・プロット』

27(土) ●市川染五郎 木村佳乃 『蝉しぐれ』

     ●ジョン・トラボルタ エマ・トンプソン 『パーフェクト・カップル』

29(月) ●トム・ハンクス ハル・ベリー 『クラウド アトラス』


日本のサラリーマンの大半が天変地異を期待している?

2016-02-25 15:34:18 | 雑感
意味を見出せない閉塞感が、自殺を始めとした様々な問題の原因となっています。かつて脚本家の山田太一さんと対談した際、彼は「日本のサラリーマンの大半が天変地異を期待している」と言っていました。もはや自分の力だけでは閉塞感から脱することが出来ない、という無意識の表れでしょう。(養老孟司『バカの壁』)

そうかも知れないなあ、と思う。
サラリーマンでないのにサラリーマンの気持ちを汲み取れてしまうのは、
さすが名脚本家・山田太一だなとも思う。

天変地異で自分が被害を蒙ったり、また、たとえ赤の他人であっても、
誰かが苦しむのは目の当たりにしたくはないけれど、
たとえば、東京という町、特に、無機質なオフィス街や、
見苦しく建物が密集し過ぎている繁華街・住宅街は、
一度壊滅的に破壊されてしまえばいいのに、と思う。
繰り返すが、そこで人の命が奪われる必要はない。
ただ、東京という「機能」と「空間」が決定的なダメージを受けるのだ。

もちろん僕の勤め先も壊れるだろう。ビルが倒壊してすべてがぺしゃんこに押しつぶされる。
当然、業務はできなくなる。
幸い、という言い方は不謹慎だけれど、
僕の仕事はそうした状況下においては「不要不急」のものと見なされるだろうから、
せいぜい自宅で昼寝を決め込むことにする。
(都合のいいことに、我が家は被害を免れる「東京の端っこ」に位置することにする)
テレビなどの放送網、電話・ネットなどの通信網も途絶え、良くも悪くも情報から隔絶される。
それはそれで「ユートピア」と言えるかも知れない。

そして気がつくと、あれほど東京に集まり過ぎていた人間たちが、地方へと拡散していく。
僕自身も、係累を完全に吹っ切れるのなら、どこか新天地へ旅立つことを厭わない。
こうして、衰勢の一途をたどっていた地方が、活気を持ち始める。
東京も「一地方」に過ぎない存在へと縮小しながら、徐々に落ち着きを取り戻していく…。

さすがにこれは、天変地異でもない限り、実現しそうにないよなあ。


大山登山

2016-02-21 23:00:00 | 旅と散歩と山登り
先週の湯河原温泉1泊旅行で山に登れなかったので、今週こそは山に登ろうと、大山へ。最近自分には「肉体的疲労」が足りない気がする。「精神的疲労」はあっても。だから毎日のように「早朝覚醒」が起きてしまうのだ、とも思えた。へとへとにくたびれて、倒れ込むように眠りたい。
10:07 小田急・伊勢原駅からのバスの終点、大山ケーブル。天気予報では晴れると言っていたのに、厚い雲が垂れ込めている。

「大山は初めて」という同行者あり。女坂を選ぶ。生気に乏しい冬の林の中で、白い花の咲く木が目に留まった。樹名板に「ミツマタ」と。和紙の原料になる木だよね。その名の通り、枝先が3つに分かれている。

10:38 大山寺。同行者がやってみようと言うので、「かわらけ投げ」をした。直径6cmの天日干しの土器を、崖下に据えられた直径2mほどの輪っか(「福輪」)目がけて投げる。投げて厄を落とし、砕いて厄を払い、的を通して願い事を叶えさせるそうだ。輪っかとは全然違う方向に飛ばしてしまったけど、杉の幹に派手にぶつかって落ちたので、厄は倍くらい振り落とせたかも知れない。

11:10 阿夫利神社。その名の響きから、子どものころは「アフリカ」を連想していたけど、大山の別名「あめふり山」が由来だそうだ。今はまさに「あめふり」な天候で、下界はまったく見えない。バナナとホイップあんぱんを食べながら休憩。

12:42 頂上到着。久しぶりの登山だからだろうか、思いのほかバテた。大山は結構「登りっぱなし」で平坦な場所が少ないので、意外とハードでもある。標高1252m。いつもだいたい誤差が出る時計の高度表示が、今日はほぼ正確だった。登山道には「○丁目」と記された石柱が立っているのだが、頂上が何丁目かわからないから、自分がどのくらいまで来ているのかがわかりにくい(別に愚痴るわけじゃないけど)。その意味で、全体を10で割って10合目を頂上とする「合」とは異なる。ちなみに頂上は28丁目だそうだ。
自分で握った梅干しのおにぎりと、同行者が作ってきたサンドウィッチで昼食。お湯を持ってきたのでインスタントの味噌汁とスープを入れる。食べ終えてじっとしていると凍えてきたので、下山。春を先取りしたいと自然の中にやってきたけど、冬はなかなか居座ったままで、目論見通りにはさせてくれない。

頂上から少し下ると、麓の平野や相模湾を見晴らすことができた。江の島や横浜ランドマークタワー、東京湾、房総半島も見える。先週訪ねた湘南平の山頂のアンテナも。

14:39 見晴台。ここは大山を「見晴らす」場所ってことでいいのかな。

ところどころ積雪も残っていた。冬枯れの道を行く。こういう雰囲気を記憶しておけば、春の新緑の頃の若葉の瑞々しさをより一層深く体感できるんじゃないかと思う。日向薬師に下山するが、趣ある茅葺の本堂は修復中で、全体が工事の囲いで覆われていた。7年にもわたる「平成の大修理」で、いよいよ今年秋に完了するそうだ。伊勢原駅まで乗ったバスのわずかな時間で、眠りに落ちた。夜も早くに床に就いた。