ときぶーの時間

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大合唱の家。

2012-01-21 07:51:16 | 日記

NO-61
昨日は横浜も雪が降ったが福島も雪で、強制避難区域の松村直登は朝4時に起きていわきに走り、放射能減熔システムの研究に使用する特注の機械を取りに行った。

何でも高価な機械だと松村が言っていた。今度富岡町に帰った時に必ず見て帰りたいと思う。彼の「自分の町を除染してみんなが帰って来れるようにしたい!」という夢の第一歩が昨日から始まった。

山下博士と長谷川博士もいわきに来てくれて、昨日は長谷川博士が富岡町に入ってくれたと聞いた。彼の熱い思いがみんなを熱くさせ、ようやくここまでたどり着いた。この表現が今はぴったりである。

彼はこの研究で、放し飼いにされた牛が助けられると去年からずっと一人で話していた。彼のとてつもない夢を笑っている人もいたに違いない!それでも彼は諦めずにいて、宇宙科学研究所の山下博士に頼み込んだ。

牛を助けるにはどうしたらいいか?彼の真剣かつ、本気は人を動かす力になる。彼は博士のバイオ技術と牛を生かす案を組み合わせ、博士に提案したのだ。今回の研究の実証データが出るまでに、機械の故障などないことを祈り見守りたい。

あの浪江町のダッシュ村にも同じ機械を設置して、その研究をトキオのメンバーが長谷川博士とTVで流すらしい。他にも飯館村?あたりに設置して3台で実証実験をするらしい。

さてそんな松村直登だが、いわきから富岡に入る時に「富岡は雨で、今日はうるさいなあ!」と僕に話した。何がうるさいんだ?と聞いたらあの大震災以来、半分だけしか家の屋根を直せないでいて、雨が降ると「しとしとぴっちゃん、しとぴっちゃん。しと~ぴっちゃん。」と雨漏りの大合唱で、台所はバケツのオンパレードらしい。

そんな事聞いていなかったから、えっ!なんで今頃言ってんの!と思わず声に出して言ってしまった。彼に聞いたら瓦の種類はたくさんあって家の瓦が半分足りなくて、そのままの状態で来てしまったと。

餌やりと動物の保護で身動き取れなかったから直せなかったのか?と聞いたら、瓦がなくて半分しか直せなかったと言った。だから去年の秋の長雨シーズンは、ポッチャン。ピッチャン。トッタン。トッテン。トントン。と彼の家は、雨合羽使用の台所を使う毎日だったらしい。

家の前面の玄関側の屋根は直してあるが、北側の台所は直せていないのだと。僕は思わずギャッハッハッハッと笑ってしまった。家が腐っちゃうじゃんと注意したら「しゃんめえ!瓦がねえんだから!家は半分あきらめた」と言った。

左の写真が両親の家で、彼が今使っている家で雨漏りがひどいらしい。真ん中の写真の手前の白い家が彼の家で、ここに動物の餌を保管している。右の写真は発電機とかいろいろ工具とか置いている納屋。

雨が降ったらうるさくて寝られないだろう?と聞いたら「うん。うるさい。」とぶっきらぼうに言ったから、また僕の笑いのつぼにはまり大声で笑ってしまった僕だった。

http://www.youtube.com/watch?v=oN1SU3MImGM&context=C3bbd0afADOEgsToPDskJnoRm3ItRd0sdi6w5zVqCv

松村氏が撮影したダチョウをユーチューブに乗せました。町の広報にも掲載されてますが、ユーチューブには富岡のダチョウでのせました。
おとなしいオスのダチョウです。今、TVのニュースでもダチョウの捕獲を報道していますが、町にいるダチョウはあと2羽だけと言われています。みなさん、見てください。明日はブログお休みします。


コメント (4)
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