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帯状疱疹体験記<前編>

楽しい話ではないので関心のない方はどうぞスルーしてください。
噂には聞いていた帯状疱疹を患って、私自身もネット上で体験記など読んで参考にしたので備忘録として書いてみました。
でも、あくまで私的な体験談でしかありません。(参考までに発症時の年齢は51歳。他に内臓疾患はなし)

「もしかしたら自分は帯状疱疹ではないか?」と疑ってこのブログをお読みいただいている方がいましたら、1時間でも早く皮膚科を受診されることを心からお勧めします。




前々日
 夜腹痛と背中痛で寝苦しい 前の日からの派手な夫婦喧嘩で胃が痛んだのだと思い込んで尚更プンプンしていた。
前日
 背中痛が残るので鎮痛剤を飲む→あっさり効く  念のため日中に湿布薬貼る 夜はまた痛む 熟睡できない感じ
 
1日目
 朝、右半身の背中と腰との境目付近と腰(後側)のブツブツに気付く 湿布薬のかぶれ? 微妙に貼った位置とずれている気もするが、痛くもかゆくもない。なんとなくだるい。打ち合わせに出かけ、すっかり忘れる程度。就寝してから痛みがある。
2日目
だるくて朝起きられない。ブツブツが腹部にも出ていることに気付く。これはかぶれなんかじゃない!痛みがあるのでふっと「帯状疱疹」という言葉が浮かぶ。皮膚科を調べて電話するが曜日が悪く休診か午後休診。小児科&皮膚科にかけると運良く先生自ら電話に出てくれて
「大人でも診ていただけますか」
「帯状疱疹?診ますよ」

電車に乗って一人で通院することが平気な程度に元気。
一目見て「はい、帯状疱疹だね。初めて?よくわかったね、医者でも間違えることあるんだよ。才能あるねー」
「…

調剤薬局の方が大変ですねぇという表情をするのでそんな大変なのか?と思ったくらいこの日はどうということはなかった。鎮痛剤が出ていなかったほど。「帯状疱疹て痛いって聞くのですが痛くなったら市販の鎮痛剤飲んでいいですか?」と聞いた記憶あり。

マヌケなことに疱疹が出る前の腹痛&背中痛は帯状疱疹と関連させて捉えていなかった。あれが前兆だったのに。

翌日、大切な仕事があるのでその準備。

塗り薬、飲み薬とも指示通り服薬(これはずーっと真面目に)

3日目
終日仕事。夕方少し腰痛が出た以外は忘れていた。薬を塗るときに患部を見ると一気にへこむくらい疱疹はグロテスク。

4日目
自宅で事務的仕事。安静にしていなさいと言われたので良く食べ、ゆったり過ごす。たまにピリピリっと痛みがあったのかもしれないが記憶していないくらい元気。

5日目
前夜から痛みが出て断続的に痛む。ビリリッと走る痛み。疲労感もあり、食事の途中で息があがってしまう。食欲はある。
背筋をまっすぐにできない。腰の曲がった老婆のような歩き方。
連休中にも関わらず2日目に診察を受けた小児科&皮膚科が運良く休日当番医だった。
夫に送り迎えしてもらい通院。自力ではいけないほど痛み。
「先生、こんなに痛いとは思いませんでしたー

しかし、肌の疱疹自体は順調に収まる方向にいっているとのこと。麻酔科、ペインクリニックを勧められる。皮膚科治療と同時進行することで全体の治療効果が上がるとのこと。初めて聞くことばかり。市内にペインクリニックがないことも知る。とにかく連休明けを待つしかない。

後から思えばこの日の痛みは序章だった。

6日目
日中は断続的に痛み、依然、老婆歩き。夕方から痛み強くなる。一日3回までの鎮痛剤を3回飲む。効いている気がしない。
食事中に必ずというほど痛み、休憩しながら摂る。就寝後、深夜~明け方に痛むというパターンが定着してくる。気づくと右腋のすぐ下に一目でわかるくらいのふくらみがあり、その周辺も痛い。リンパ節が腫れるというのはこれ?

7日目
一日中断続的に痛む。午後から激痛になる。起き上がれず、呼吸が浅くしかできない。
「うっ」「うううっ」と声がでてしまう。感電したことはないけどこんな感じだろうかと思う、半身貫くような痛さ。鞭をうたれるようにビリっビリリっと襲ってきて拷問のようだ。どちらかというと腰より腹部の痛みが激しかった。

夕方から両腕のひじから先がしびれてくる。(痛みではない)しびれが徐々に強くなり震えてくる。ひょっとして薬の副作用ではないか?と不安になる。鎮痛剤を飲まないととても眠れそうにない。でも副作用だとしたら飲むのがこわい。昔、副作用で苦い思いをしたことがよみがえる。

処方の薬局と皮膚科に電話をするがどちらも応答なし。近所の調剤薬局に聞きに行ってもらうがシャッターが降りている。電話で相談すると救急に行った方がいいのではないかと言われる。某病院の救急に電話をして相談。皮膚科医はいないが診ますよということで向かう(電話などすべて夫が)。その頃には手のしびれ、身体の痛みともに落ち着いてきた。

若い男性医師は終始薬の事典?のような本を読んでは解説するだけで、すぐに「来たのは無駄だった」と思う。手のしびれはすっかり治っていた。
「ふたつにひとつだと思うんです。副作用の可能性が完全にゼロではないので鎮痛剤を飲まない、もうひとつは痛みを抑えることを優先してもう一度飲む。」
はぁ~?それに迷ったからここに来たんですけど?いくら救急のアルバイト医師(と後で看護師がすまなそうに言った)だとしてもお粗末すぎないか。もちろん言い返す元気はない。
救いはベテランの看護師さんが(彼女の方が薬のことも詳しかった)親身にてきぱきと応じてくれたこと。患部を冷やしたほうが楽になるという患者さんが多いですよ、と教えてくれた。

入浴中はが気持ち良いし直後は調子もいいので、冷やすのは考えもしなかった。帰宅してアイスノンをタオルでくるんで服の上から患部に当てると本当に楽になった。結局、就寝前の鎮痛剤はやめてアイスノンをかかえてベッドに入る。強い痛みは朝まで出なかった。

この夜、悩んでいたのはペインクリニックまでどうやって行くかということ。市内にはなく、西隣、東隣の市のどちらかに行くしかないが、もちろん電車に乗るなんて無理無理!夫に送ってもらうorタクシーで行くとしても車の振動が響いてつらいので20分、30分乗ることを思うとそれも難しいと思う。

<後編>に続きます

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