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腕時計修理専門店・トゥールビヨン店主のブログです
腕時計の修理の詳細や腕時計のトリビア、店主の個人的な趣味の話などを気の向くままに書いております。
 



昨日は各地で春一番が吹いたようですが、今日は再びグッと気温が下がるようで。

一気に10度近くも下がる所もあるらしい。

暫くは雨が降ったら暖かく、晴れたら寒いというパターンが続くそうなので、体調管理に気を付けていただきたい。



私の記憶が確かならば、以前にも同じような内容のことを書いたと思うのだが...


先日、お客様(50代男性)がカシオのG-ショックを持って来店された。

お客様「自分で電池交換しようと思ってバラしたけど、元に戻せないので見て欲しい」

お預かりして現物を見てみると、徹底的にバラバラにしてしまっている。

店主「結構バラしましたねぇ。お預かりして見てみます」


10数分間格闘したが、残念ながら修復不可能。

電池を入れても液晶が表示しない。

お手上げです。


戻られたお客様にカシオテクノのサービスセンター行きになることを伝えたら、修理は諦めるとの返事。


年に2~3人くらいいらっしゃいます。

G-ショックに限らず、デジタル時計の多くは時計の裏ブタがネジ止めされているので、家に精密ドライバーがあれば開けたい衝動に駆られてしまう。

が、やはり素人さんはグッと我慢して時計販売店もしくは時計修理店へ持って行っていただきたい。

ムーブメントをバラバラにしなくてもちょっとしたコツで電池だけ取り出すことができるし、デジタル時計の大半は電池を入れ替えた後、スチールのピンセットで内部機械と電池をショートさせて一度リセットさせてあげないと正常に作動しません。
更に裏ブタのパッキンにグリースを塗ったりと、電池入れ替え以外にもやらなければいけない作業が色々あります。
更に更に防水が効いているかどうかは防水検査にかけないと分からない。

餅は餅屋。

専門店にお任せ頂いた方が確実。

壊してから持ってこられたら修理代が結構高くつきます。

精密機器ですからねぇ。


では、修理品のご紹介。
こちら↓

ROLEX サブマリーナ デイト Ref.16613 300m防水 自動巻き

東大阪市在住のM様所有。
分解掃除、ゼンマイ交換、テンプ調整、パッキン交換、防水検査を行いました。

青い文字盤が鮮やかなコンビのサブマリーナ。
固有番号がS品番なので1993年に製造されたモデルです。
防水の時計ですが、お風呂や温泉でのご使用は絶対に避けてください。
M様大事にお使いくださいませ。


ちょっと中を見てみたい気持ちはよく分かる腕時計修理専門店トゥールビヨン店主

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