徳育社≪九州オフィス≫スタッフブログ

~高校生のための大学受験応援ブログ~

手紙屋より(8)

2015-12-13 16:11:28 | 日記
喜多川泰・著「手紙屋・蛍雪編~私の受験勉強を変えた十通の手紙」(Discover21刊)という本から、10回に分けて考えるシリーズです。

8回目は「何をやるかよりもっと大切なことがある」です。

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さて、人は目標を持つと、次に考えようとすることがあります。

「その目標を達成するために何をすればいいのか」です。

しかし「何をやるか」よりもっと大切なことがあるのです。

それは、「何を」ということよりも、「どう」やるかなのです

やるべきことを決めて、それを続けていくと、いつの間にかそれをこなすこと自体が自分のやるべきことだという錯覚に陥っていきます。

ただ漠然とこなしていくだけの毎日になりかねません。

やり方を真剣に考えて取り組めば、何をやっても実力を伸ばすことができます。

実際に自分を磨けるのは、家で一人でいるときだけ、「自分で練習をくり返したとき」だけなのです。

たいていは「その問題が解けるようになること」「その英文が何を言っているかを理解できるようになること」をとりあえずの目標にしがちです。

でもそれは「準備」で、本当の勉強はそのあとです。

その問題をどう使うか。

その英文を理解したあと、どうやって自分を磨くか。

それを考えるのが「勉強する」ということです。

数学の問題であれば、別の解法を考えたり、数字を変えて問題を作ってみたり、英語であれば、単なる音読ではなく、感情をこめて相手に伝えるつもりで読んでみるとか、それで初めてわかることがたくさんあることに気づいたり、本当に力がつくのはこのときなのです。

ですから、勉強のスケジュールを立てる時は、「何をやるか」にしばられて、早く終わらせることが目標にならないように注意してください。

大切なのは、「何をやるかだけでなく、それを使ってどのように自分を磨くかまでを考える」

ということ。それを忘れないでくださいね。

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勉強は、水滴を大きな机の上にバラバラに1滴1滴落としていくようなものです。

最初は小さな水滴が点在していますが、これをやり続けると水滴と水滴がつながって、大きな水滴に変わっていきます。

その大きな水滴がいつの間にかまたつながって、もっと大きな水たまりのように変わっていきます。

そして最後は全体が一つの大きな水たまりになる。

勉強も一つひとつの小さなものが、いろんな風に結びついて大きな知識や読解力や考察力に発展していきます。

教科をも越えることもあります。

国語などは、全ての教科につながっています。

英語と古文の勉強法は同じだったり、数学と物理のつながりなどはもちろんですが、勉強のやり方がうまくなると全教科にプラスの影響をもたらせます。

一つひとつの勉強が、単なる暗記に終わらないようにしてくださいね!!(^O^)


☆ドラゴン