映画『踊る大捜査線 THE MOVIE FINAL』が公開されましたね。
テレビドラマシリーズから15年もの間、多くの観客を楽しませてくれた作品ですので、本当に最後だと思うと寂しい気がします。
この作品のヒットポイントは何かというと、よくある警察ものとは違うところです。
警察を企業のような組織として描いたり、警察官(刑事)をサラリーマンとして扱ったところですね。
つまり、警察や警察官も一般庶民と同じような組織の中にいるという視点を持つことで、視聴者に親近感を与え、共感を得たからでしょう。
しかし、民間企業と違うのは、警察や警察官は「公務員」というところですね。
そこで、将来「公務員」になりたいと思っている高校生の皆さんも多いと思いますので、今回は「公務員」についてお伝えしましょう。
【「公務員」というのは、国を支える仕事】
「公務員」の立場は主に二種類に分かれています。
●国の範囲で仕事をするのが『国家公務員』
●都道府県や市町村の範囲を仕事にするのが『地方公務員』
それぞれ責任の重さに応じて三段階ずつの区分があります。
●『国家公務員』はⅠ種・Ⅱ種・一般職
●『地方公務員』は上級・中級・初級
当然、責任の重い方になると試験も難しいですね。
たとえば『国家公務員』と『地方公務員』の違いは、同じ警察の仕事でもかなり違います。
「踊る大捜査線」でいうと、青島刑事(織田裕二)は所轄と呼ばれる湾岸署の警察官なので『地方公務員』(都道府県採用)です。
それに比べ、本庁と呼ばれる警察庁のエリートである室井管理官(柳葉敏郎)は『国家公務員』(Ⅰ種・警察庁採用)です。
つまり本店(警察庁)と支店(警察署)の関係になるので、立場は圧倒的に“本店”が上ということです。
※「警視庁」は東京都警察本部のことで、全都道府県警の総本山みたいなところです。
(東京都だけは都警ではなく「警視庁」になります)
※今回の映画では、室井管理官は「警視庁」の上の組織である「警察庁」の役職になっています。
「警察庁」は地方の治安を全面的に地方に任せてはおけないので、「警視庁」及び全都道府県警を統制・調整をする機関です。
「警察庁」を管理・監督するのが「国家公安委員会」で、その上は「内閣総理大臣」になります。
【『国家公務員』はどんな仕事をするのか?】
●『国家公務員・Ⅰ種』の仕事(大卒対象)
各省庁の上級係員、上級研究者として事務・技術・研究などの業務を行う、いわゆる「キャリア組」といわれ、本省庁の幹部候補生となります。
一般的な仕事は次の内容です。
(1)各省庁の政策の企画立案、法律の制定・改正、法律の適正な運用・指導などの許認可業務
(2)業務に伴う予算編成事務、各種審議会の運営
(3)地方出先機関での本省庁で決定された事項の執行
※省庁とは・・・内閣官房、内閣法制局、内閣府、宮内庁、公正取引委員会、警察庁、金融庁、消費者庁、総務省、法務省、外務省、財務省、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、経済産業省、国土交通省、環境省、防衛省などです。
●『国家公務員・Ⅱ種』の仕事(大卒・短大卒対象)
各省庁の本省庁や出先機関に配属され、Ⅰ種職員や研究職員の補佐、またはそれに準ずる仕事を担当します。
受験した地方ブロックの各省庁・地方支分局で政策の実施を担当します。
●『国家公務員・一般職』の仕事(高卒者対象・旧Ⅲ種)
各省庁や出先機関で、一般事務や窓口業務を行う初級職員です。
地域密着の公務員で、職務上、一般市民とふれ合う機会の多い公務員です。
※また、これらの『国家公務員』以外にも専門職としての公務員もたくさんあります。
(国税専門官、労働基準監督官、航空管制官、防衛省職員など)
「公務員」の仕事というのは、民間企業のものとは違って、採算が取れないけど大事なことばかりです。
道路を作ってもお金をもらうわけではないし、逆に税金をかけて作らなくてはいけません。
その代わり、その道路の存在は私たちの仕事を効率的にすることができるのです。
たとえば、移動時間が2時間かかったところを、道路ができただけで30分で済むようになった。これで経済活動が楽になれば、税金だって増えます。
こういう活動は民間ではできないんですね。
公務員がやっている仕事はこういうものです。
こういったことを企画したり、始めたり、管理したりする大切な仕事なんですね。
そういう大事な職業なので、国から待遇面などを保障されています。
たとえば、民間企業のようにリストラされたりはしません。
景気に影響されないので、就職先としても安定しています。
しかし、こういう仕事をするには、それなりの能力が要求されます。
たとえば「公務員試験」などを調べてみると、試験科目が20も30もあってビックリします。
大学受験なんて笑っちゃうぐらい少ないです。
これは、責任のある仕事なので、仕事をこなすための“基礎知識”も幅広くかつ深くないといけないということです。
では、一体どんな試験があるのか?
それは、次回お伝えしましょう。
☆ドラゴン
テレビドラマシリーズから15年もの間、多くの観客を楽しませてくれた作品ですので、本当に最後だと思うと寂しい気がします。
この作品のヒットポイントは何かというと、よくある警察ものとは違うところです。
警察を企業のような組織として描いたり、警察官(刑事)をサラリーマンとして扱ったところですね。
つまり、警察や警察官も一般庶民と同じような組織の中にいるという視点を持つことで、視聴者に親近感を与え、共感を得たからでしょう。
しかし、民間企業と違うのは、警察や警察官は「公務員」というところですね。
そこで、将来「公務員」になりたいと思っている高校生の皆さんも多いと思いますので、今回は「公務員」についてお伝えしましょう。
【「公務員」というのは、国を支える仕事】
「公務員」の立場は主に二種類に分かれています。
●国の範囲で仕事をするのが『国家公務員』
●都道府県や市町村の範囲を仕事にするのが『地方公務員』
それぞれ責任の重さに応じて三段階ずつの区分があります。
●『国家公務員』はⅠ種・Ⅱ種・一般職
●『地方公務員』は上級・中級・初級
当然、責任の重い方になると試験も難しいですね。
たとえば『国家公務員』と『地方公務員』の違いは、同じ警察の仕事でもかなり違います。
「踊る大捜査線」でいうと、青島刑事(織田裕二)は所轄と呼ばれる湾岸署の警察官なので『地方公務員』(都道府県採用)です。
それに比べ、本庁と呼ばれる警察庁のエリートである室井管理官(柳葉敏郎)は『国家公務員』(Ⅰ種・警察庁採用)です。
つまり本店(警察庁)と支店(警察署)の関係になるので、立場は圧倒的に“本店”が上ということです。
※「警視庁」は東京都警察本部のことで、全都道府県警の総本山みたいなところです。
(東京都だけは都警ではなく「警視庁」になります)
※今回の映画では、室井管理官は「警視庁」の上の組織である「警察庁」の役職になっています。
「警察庁」は地方の治安を全面的に地方に任せてはおけないので、「警視庁」及び全都道府県警を統制・調整をする機関です。
「警察庁」を管理・監督するのが「国家公安委員会」で、その上は「内閣総理大臣」になります。
【『国家公務員』はどんな仕事をするのか?】
●『国家公務員・Ⅰ種』の仕事(大卒対象)
各省庁の上級係員、上級研究者として事務・技術・研究などの業務を行う、いわゆる「キャリア組」といわれ、本省庁の幹部候補生となります。
一般的な仕事は次の内容です。
(1)各省庁の政策の企画立案、法律の制定・改正、法律の適正な運用・指導などの許認可業務
(2)業務に伴う予算編成事務、各種審議会の運営
(3)地方出先機関での本省庁で決定された事項の執行
※省庁とは・・・内閣官房、内閣法制局、内閣府、宮内庁、公正取引委員会、警察庁、金融庁、消費者庁、総務省、法務省、外務省、財務省、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、経済産業省、国土交通省、環境省、防衛省などです。
●『国家公務員・Ⅱ種』の仕事(大卒・短大卒対象)
各省庁の本省庁や出先機関に配属され、Ⅰ種職員や研究職員の補佐、またはそれに準ずる仕事を担当します。
受験した地方ブロックの各省庁・地方支分局で政策の実施を担当します。
●『国家公務員・一般職』の仕事(高卒者対象・旧Ⅲ種)
各省庁や出先機関で、一般事務や窓口業務を行う初級職員です。
地域密着の公務員で、職務上、一般市民とふれ合う機会の多い公務員です。
※また、これらの『国家公務員』以外にも専門職としての公務員もたくさんあります。
(国税専門官、労働基準監督官、航空管制官、防衛省職員など)
「公務員」の仕事というのは、民間企業のものとは違って、採算が取れないけど大事なことばかりです。
道路を作ってもお金をもらうわけではないし、逆に税金をかけて作らなくてはいけません。
その代わり、その道路の存在は私たちの仕事を効率的にすることができるのです。
たとえば、移動時間が2時間かかったところを、道路ができただけで30分で済むようになった。これで経済活動が楽になれば、税金だって増えます。
こういう活動は民間ではできないんですね。
公務員がやっている仕事はこういうものです。
こういったことを企画したり、始めたり、管理したりする大切な仕事なんですね。
そういう大事な職業なので、国から待遇面などを保障されています。
たとえば、民間企業のようにリストラされたりはしません。
景気に影響されないので、就職先としても安定しています。
しかし、こういう仕事をするには、それなりの能力が要求されます。
たとえば「公務員試験」などを調べてみると、試験科目が20も30もあってビックリします。
大学受験なんて笑っちゃうぐらい少ないです。
これは、責任のある仕事なので、仕事をこなすための“基礎知識”も幅広くかつ深くないといけないということです。
では、一体どんな試験があるのか?
それは、次回お伝えしましょう。
☆ドラゴン