おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、中古車レンタカービジネス導入を判断する5つの視点です。
中古車レンタカービジネスについて、何回かご案内してきた。中販店や整備工場が本ビジネスを導入する最大のメリットは、「キャッシュフロー」の改善にあることは、間違いないところである。
その事を踏まえて、今少し導入判断のポイントを整理してみた。私なりに得たポイントは、以下の5つの視点である。
1.身近な店舗作り=敷居を下げる
2.店舗の活気作り=店内を活気つかせる
3.商売の商機作り=販売のチャンスを増やす
4.新客の開拓作り=新しい取引関係を作る
5.収益の拡大作り=新しい収益源の確保 にあると私は考えている。
6時間貸し出して2,000円前後、4回転(24時間、稼働率100%)しても8,000円程度の売上であり、中古車レンタカービジネスは、本業を超えるような期待はできないのが事実である。それでも、導入するのは、上記の5つの視点があるからだ。
まず、1番目の「身近な店舗作り」とは、SSやカーショップなどのように、ユーザーに身近な店舗になれること。中古車購入や車検受検は、数年に一度のイベントであるがゆえに身近な店舗ではない。しかし、レンタカーという身近な商材を持つことで、中販店や整備工場の敷居を下げる効果がある。
2番目の「店舗の活気作り」は、レンタカー客の来店により店舗に活気が出ること。スピーカーで気持ちを鼓舞するようなミュージックを流すよりは、来店客が増えた方が、はるかに活気は増す。つまり、店舗の活気は来店客が作るのべきものなのだ。
別な効果として、レンタカー客が来店することで、営業マンが常に気を張り詰めて仕事をすることにもなり、本業の営業にもプラス効果が期待できる。
3番目の「商売の商機作り」は、レンタカー客が展示している中古車や、車検整備中の作業風景などを見ることで、車両購買時や車検時の商機に結ぶつくことが期待できる。
4番目の「新客の開拓作り」では、1台のレンタカーが1か月30日の5割稼働したとして計算すると、実に15人のお客さまが来店し、取引することになる。同じ人数に来店いただくためのチラシ代は、ザックリ525千円(5,000枚で一人の来店×7円印刷費+折込代×15人来店客数)必要である。
最後5番目の「収益の拡大作り」は、文字通りレンタカー事業収入による、総売り上げの拡大だ。新車に需要を奪われがちで、中古車販売が低調な今、新しい収益源になりうる。また、レンタカー客の半分はマイカー保有客というデータもあり。したがって半数が、車検などのサービス客としてターゲットにすることができる。
会社により導入の意思決定のファクターは、さまざまあると思うが、上記の5つの視点で、自社にとって必要なビジネスかどうか判断してほしい。隣のお店が始めた、今話題だから、などの付和雷同では、成功も覚束ないことになる。
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